ePARA CARNIVAL ePARAレポート

本気で遊べば、明日は変わる~ePARA CARNIVAL 2022 SPRING・オープニングセレモニー〜

2022年5月28日に開催された障害×ゲームの文化祭「ePARA CARNIVAL 2022 SPRING」。当日は、視覚情報を用いない格闘ゲーム大会「心眼カップ powerd by SYCOM」や車椅子eサッカーチームePARAユナイテッドのエキシビジョンマッチも開催され、盛況のうちに終幕しました。当日の様子はこれまでも記事や動画にて配信されましたが、今回この記事では、前日のメディアデーに開催された開幕イベント「オープニングセレモニー」の様子を、ePARA編集局チーフライターの彼岸花がお伝えしていきます。

「ePARA CARNIVAL 2022 SPRING」メディアデーの様子はこちら

株式会社ePARA 代表取締役 加藤大貴より挨拶

株式会社ePARA(イーパラ)代表 加藤大貴が話している場面
株式会社ePARA代表取締役 加藤大貴

オープニングイベントは、株式会社ePARA代表取締役加藤大貴によるスピーチから始まりました。加藤代表が「なぜ国家公務員をやめてまでePARAを始めたのか?」について語るとともに、ePARAがおこなっている「障害当事者の活躍の場を作る」ための主な活動や、ePARAには欠かせない存在の社員、北村直也さんと畠山駿也さんについて紹介いたしました。

そして「障害当事者が自分らしく輝く」ことを目的として、障害×ゲームの文化祭「ePARA CARNIVAL」の開催に至ったと語りました。

昨今はコロナウィルス感染症をはじめとしたいろいろな障壁があり、なかなか皆で楽しむことができなかったeスポーツイベントですが、今回のイベントの進行やブースの運営は全て障害当事者がおこなうと発表。そこには加藤代表の、「多くのゲームタイトルを同じスペースで取り扱うことで、たくさんの人を巻き込みたい」という思いがありました。

来賓者様挨拶の様子

ビーウィズ株式会社 代表取締役社長 森本宏一様

ビーウィズ株式会社社長の森本宏一様がお話ししている
ビーウィズ株式会社 代表取締役社長 森本宏一様

「本気で遊べば、明日は変わる。」というePARAのメッセージに共鳴し、実際に障害者が運営する今イベントにお越しくださった森本様。コンタクト、コールセンター代行などのアウトソーシング事業を手がけるビーウィズ株式会社は、ePARAの「誰もが輝ける社会を作る」という理念に共感し、様々な場面で協働するとともに、ePARAを通しての障害者雇用も進めています。

また近年、地方自治体でもバリアフリーeスポーツの普及に取り組んでおり、地方創生に貢献するための啓蒙活動をおこなっているとのこと。さらには、就労シーンでもバリアフリーeスポーツのように障害あるなしに関わらず全ての人が就労に参加できることを実現できないか?とお考えで、ePARAの可能性に期待してくださっています。将来的にはメタバース就労への期待や「eスポーツの可能性」「就労の可能性」を広げたいという思いもお話ししてくださいました。

株式会社サイコム 代表取締役社長 河野孝史様

株式会社サイコム 代表取締役社長 河野孝史様がお話ししている
株式会社サイコム 代表取締役社長 河野孝史様

「カーニバルとは人と人とを結びつける熱い場所であり、eスポーツを通して障害の有無や老若男女関係なく盛り上がり交流ができるのは、eスポーツならでは」と語る河野様。BTOパソコンメーカーの株式会社サイコムでは、今年の4月より、仕事やeスポーツをするのに必須である高性能PCの障害者向け割引サービスを始めました。これは、障害がある方々が活躍するにあたって大きな後押しとなります。

「これからは聴力や視力に障害があっても使いやすいPCをePARAと共に開発をしていきたい」と語ってくださいました。今後も、eスポーツや在宅での仕事において、サイコム社の高性能で高品質なPCが、障害当事者が輝くための素晴らしいツールとなってくれることでしょう。

Fortiaメンバーによる「ePARA CARNIVAL 2022 SPRING」の内容紹介

鳥越さんがマイクを持ってお話をする様子
車椅子eサッカーチーム「ePARAユナイテッド」キャプテンの鳥越 勝さん(とりちゃん)
ePARA発のバリアフリープロジェクトチームFortiaのユニット一覧

続いて、バリアフリープロジェクトチーム「Fortia(フォルティア)」のユニットの一つ、車椅子eサッカーチーム「ePARAユナイテッド」キャプテンの鳥越 勝さん(とりちゃん)より、Fortiaの説明やクレドの紹介、鳥越さん自身の思いをお話しするとともに、ePARA CARNIVAL当日の内容を紹介いたしました。

北村直也さんが点字ツールを用いてお話ししている様子
Blind Fortiaキャプテンの北村直也さん

鳥越さんに続き、Blind Fortiaキャプテンの北村直也さんが登場。「本気で遊べば、明日は変わる。あなたが本気で取り組んでいることはなんですか?私たちePARAは、本気で遊ぶことに取り組んでいます。」というePARAのメッセージを力強く発信しました。「ゲームを通じて誰もが輝ける社会を作りたい」という願い。「生き方に選択肢があることが、自分らしさにつながっている」という言葉は、直也さんが語るからこその重みがありました。

先天性全盲の二人による「鉄拳7」エキシビションマッチ

左にいぐぴー選手、右に直也選手が座り、2台のモニターがこちらを向いて設置されている
左にいぐぴーさん、右に直也さん

続いて、Blind Fortiaキャプテンの北村直也さんと、同じくBlind Fortiaメンバーで先天性全盲のゲーマーいぐぴーさんによる「鉄拳7」のエキシビションマッチが行われました。いぐぴーさんがオフラインのイベントに参加することは珍しく、緊張しながらも戦いの舞台に立つ姿はとても貴重でした。また、二人は先天性の全盲であることから、視覚情報を一切得ずに戦っているので、戦闘の場面を映すモニターが選手の方ではなく観客席の方を向いているのがとても印象的でした。

鉄拳7のキャラ選択画面
いぐぴー選手KOの瞬間

1ラウンドめは直也さんが勝利したものの、いぐぴーさんの三本先取の勝利となり、「ePARA CARNIVAL」のオープニングセレモニーを彩る華々しいマッチとなりました。いぐぴーさん、おめでとうございます!音だけで戦っているとは思えない、華麗な動きでした。全盲の選手たちの戦いを見ると毎度「本当は見えているんじゃないか?」と疑惑が湧くのも納得です。

株式会社REJECT代表取締役CEO 甲山様よりお祝いの言葉

株式会社REJECT代表甲山様がお話する様子

プロeスポーツチーム「REJECT」を運営する株式会社REJECT代表の甲山様よりお祝いの言葉をいただきました。そのなかで、「これからはePARAとも連携をとり活動をしていく、ePARAと提携し共にeスポーツ業界を歩んでいく」との発表とともに、eスポーツ業界にもダイバーシティやインクルージョン文化を根付かせていきたいという思いを語った甲山様。今後REJECT社とePARAが手を取ることで、さらにスポーツ業界が盛り上がることでしょう。

司会を務めていただいた渡辺優さん

最後に写真撮影

来賓の方々とFortiaキャプテンで集合写真
来賓の方々とFortiaキャプテンで集合写真

オープニングイベントのあと、来賓の方々とFortiaの各ユニットのキャプテンで集合写真を撮りました。コロナ禍により、縮小したり諦めたりしてきたオフラインのイベント開催を、やっと実行に移すことができたePARAメンバー。なかなか実際に集まることができず日頃はオンラインでの集まりが中心だったため、こうして一堂に会して写真撮影ができることに感慨深いものがありました。

ようやく叶った障害当事者が催すゲームの文化祭

障害や難病の当事者自身が企画運営に携わって開催することができた「ePARA CARNIVAL 2022 SPRING」。筆者の私自身もHealth Care Fortiaメンバーとして催し物のうち合わせに参加していましたが、本当に皆さんが大変ながらもイキイキと楽しんで企画し実行に移せたことは、素晴らしい頑張りの賜物だと感じます。こうした成功体験こそ、障害当事者でも「自分らしく輝く」を底支えする経験なのではないかと感じました。

オープニングセレモニーでも語られたように、障害の有無や老若男女の壁を越えて楽しい経験を共有し、本気で遊んで明日を変えるというのは、ePARAが発足当初よりとても大事にしてきた理念です。直也さんもおっしゃっていたように「生き方に選択肢があることが、自分らしさにつながっている」、でも実際には障害や難病があることで諦めることもたくさんあります。その「諦念」のようなものが、障害・難病当事者の皆さんには大なり小なりあると思います。ですが、こうして夢のようなお祭りを企画・実行し輝いていくこと、楽しい思い出を作ることを実現していくことで、その「諦念」も少しずつ解けていくのかな、と感じるイベントでした。

今回は、障害当事者が企画運営するゲームのお祭りという形で自分たちがやってみたいことを実現し、「自分らしく輝く」の一つの形を表現できたと言えるのではないでしょうか。そして、障害がありながらも何かをやり遂げるというのは、ePARA全体の夢だったと言えます。これからも、それぞれができる形で参画し、できる形で支えていく。そんなePARAをぜひ応援してください!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

彼岸花

双極性障害ママゲーマー彼岸花です。双極性障害は一生のお付き合いとなる精神疾患ですが、受け入れながら育児!家事!気晴らしにゲーム!時々元気に時々休みながらエンジョイしています。

-ePARA CARNIVAL, ePARAレポート

© 2024 ePARA