ePARAでは2021年夏より株式会社サイコム様より、ゲーミングPCのご協賛をいただいています。
今回は、先天性全盲のeスポーツプレイヤーとして、Blind Fortia(ブラインドフォルティア)に所属して挑戦するなおやさんに、サイコム社ゲーミングPCの体験レポートをお届けします。
サイコム社 × Blind Fortia なおや
皆さん、こんにちは。
このたび、私なおやは、株式会社サイコム様とスポンサー契約を締結することとなりました。
今後、サイコム社よりゲーミングPCの提供をはじめ、自宅で安定したeスポーツのプレイ環境を構築するためのサポートをしていただく予定です。ご期待に沿える活動をしていけるように頑張ります。
今回は、
- そもそも株式会社サイコムとはどのような会社なのか
- 契約締結の経緯と担当者の思い
- 私の今後
についてお伝えします。
サイコム社とは?製品の特徴は?
株式会社サイコムは、BTO※パソコンの販売を行っています。1999年5月に有限会社サイコムとして設立し、2006年7月に株式会社へと組織変更されました。“Craftsmanship”(職人技)をキーワードに、様々なニーズに対応したBTOパソコンの販売を行っています。
扱っているPCは、今回ご提供いただくゲームPC以外にも、
- ミドルタワーPC
- ミニタワーPC
- 省スペースPC(ビジネスPCに最適)
- ゲームPC
- G-Master series
- 静音PC
- Silent-Master Pro series
- 水冷PC
- Aqua Master series
- プロ向け
- ワークステーション
- Lepton series
など、シーンとニーズに合わせた幅広いジャンルのPCを取り揃えています。
※BTOとは、「Build To Order」の略、受注生産。個人のオーダーに合わせてPCのスペック
などを決めることが可能。
今回提供していただいたPCについて
今回、私がゲーム配信をしたいとの要望をお伝えしたところ、配信しながらのゲームプレイにも耐えられるという、下記のPCを用意していただきました。
実機スペック
Sycom G-Master Spear Z590
フォームファクタ:ATX
CPU:インテル Core i9-10900K (10コア/20スレッド)
マザーボード:インテル Z590チップセット
メモリ:DDR4-3200 32GB(デュアルチャネル)
グラフィック:NVIDIA GeForce RTX3070Ti
SSD:インテル製1TB
HDD:Seagate製 2TB
OS:Windows 10 Pro
Windows 10 ならゲームがもっと楽しい
あなたのPCをゲーム仕様に最適化するゲームモードを搭載。フル4Kの鮮明な映像でゲームを思いきりお楽しみいただけます。Game DVR 機能で簡単に録画し、ゲームをしながら友人に送信することも簡単です。
契約締結の経緯と株式会社サイコム担当者様の熱い思い
今回お話をいただいたのは、2021年7月20日に行われた、バリアフリーeスポーツカフェ 『any%CAFE』のオープンイベントがきっかけでした。このイベント時には「鉄拳7」のエキシビションマッチが行われ、わたしも選手として出場いたしました。それは、ブラインドeスポーツを初めて生で見ていただく機会となりました。
この試合を見てくださった株式会社サイコムの山田さんより、
「なおやさんのプレイを見ていて感動しました。最初はどんなものだろうと思っていたのですが、晴眼者の対戦相手(ePARA代表加藤さん)との対戦は、見えないことを忘れさせるものでした。これはもっと世に発信してほしいです」
とのコメントをいただいたのです。
そして、私の自宅にはゲーミングPCがなく、初めてゲーミングPCでプレイしたことがeSports worldさんのインタビュー記事に掲載されたのを受け、環境のサポートをしてくださることになりました。
「一人でも多くの選手をサポートしたいと思っています。ぜひ、いろいろなことに挑戦してください」(サイコム山田さんよりコメント)
今後私が挑戦したいこと
私は約1年間eスポーツに関わってきましたが、PCのスペックの関係で試しにプレイすることすら叶わなかったタイトルがいくつかありました。また、プレイすることはできるけどすぐにPCが熱くなって不安を感じていたことが何度もあります。特に最近はゲームをプレイするたびにPCが限界なのではないかと考え、プレイ時間を少なめにしていました。
そんな中でこのお話をいただくことができ、株式会社サイコムの山田さんには感謝しかありません。また、きっかけを作ってくださったePARAにも感謝です。
自分のPCとサイコム社のゲーミングPCの処理速度が大きく違うので、まずはそれに慣れるところから始めようと思っています。「鉄拳7」に関しても、タイミングがずれて同時押しができていなかったと思っていたことが実は処理速度の問題だったとか、速度が速くなったからこそ不用意に技を出してしまうようになるとか、いろいろな発見やトラブルと遭遇するかもしれません。その一つ一つをクリアにしながらゲーミングPCに慣れていくことが第一歩だと考えております。
そのうえで、処理速度が足りずにプレイすることが叶わなかったフォートナイトを始めとした新しいゲームタイトルへの挑戦、さらにはゲーム配信にチャレンジしたいです。多くの方に認知されるために、私のプレイを世に出すためには、オンラインでの配信をたくさん行う必要があります。その手段としてゲーム配信を積極的に行います。
実際のPCの使用感や、上記のことを実行してみてどうだったのかなど、3カ月後を目途に一度レポートしたいと思います。楽しみに待っていてくださいね。
今後のFortiaについて
Fortiaでは、私以外にも様々な障害を持ったプレイヤーが、独自の工夫をしてeスポーツを行っています。また、プレイヤーではなく、クリエイターや英語翻訳者など、様々なメンバーが所属しております。
私のようなプレイヤーの情報発信をすることや、大会や各種交流イベントに参加することだけではなく、ゲームやeスポーツを通じて個々が輝く場を提供していくことがFortiaの役割です。
今後ともePARAをはじめたくさんの方にご協力をいただきながら、みんながワクワクするようなバリアフリープロジェクトチームを目指します。
引続き、応援をよろしくお願いいたします。
北村 直也(きたむら なおや)
参考URL
ライター:北村直也
Twitter:https://twitter.com/noy_0207
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCEZzytHkBncDjuxdjltt28A
Fortia Twitter:https://twitter.com/b_fortia