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ePARAを支える人たち

なぜ私がePARAを全力で応援するのか?~ココトモハウス管理人ジョジョ~

ePARAに記事を書いて欲しい、と嬉しい依頼を受けた。「どんなものがいいですか?」と聞くと、ePARA編集部から骨子案を渡された。
できるだけ骨子案に沿って書こう。そう思ったが、書き終えてみたところ、本記事はなぜかその台本とはまったく異なるものになっている(ePARA編集部さん、すみません!)
そう、物事はいつも思い通りに進まないものだ
障害者eスポーツという未知なる分野に挑むならなおさらのこと。
本記事は、そんな挑戦を続けるePARAさんの魅力を、私が一方的に書き綴ったものになる。ePARAさんを知っている人も、知らない人も、ぜひお読みいただけたらと思う。

ココトモハウス管理人ジョジョ 自己紹介

筆者・ジョジョの写真。閑静な住宅街を背景に、白い眼鏡をかけたジョジョが優しい微笑みを浮かべている。

これから私の想いを打ち込んでいこうと思うのだが、その前に簡単な自己紹介をしておこう。
私は東京代々木にて、「悩みから夢まで話せる居場所」をコンセプトにした、ココトモハウスというコミュニティスペースを運営しており、ジョジョというニックネームで活動している。なぜそんな活動をしているかというと、私は過去に重度のギャンブル依存症であり、ずっと自分の悩みを誰にも言えずにいた時に、ココトモハウスという場所と出会い、救われたからだ。 それから、私はただ集まって話すだけというココトモハウスの活動をビジネスとするために日夜奮闘している。

ePARAとの出会い

そんな私がePARAさんと出会ったのは、初代ココトモハウスが取り壊しにあい、場所を間借りしながらなんとか活動していた時のこと。新たに場所を借りる資金もない中、間借りしているスペースも移転を余儀なくされようとしていた。切羽詰まっていた私は、とにかく色んな人と繋がろうと思い、様々な方に声をかけていった。といっても、私達はしがないボランティア団体であり、やっていることと言えば、集まって雑談しているだけ。そんなこともあってか、なかなかいい反応はなかった。
そんな中で、ぜひ会ってみたいと返事をくれたのが、加藤さんだった。

「楽しくやりたいんですよねぇ!」その男は楽しそうにいった

ePARAについて、事前に簡単な説明は受けていたが、eスポーツという言葉に、私の頭の中は混乱していた。障害者が集まってゲームをし、さらに就労支援も行っていくとは。いったいどういうことなんだろう。
そんな中、加藤さんが登場し、ePARAの説明をしてくれた。乙武洋匡氏も参加したePARA2019のような大会もすでに開催していて、今後もどんどん大会を開いていくという。

障害者eスポーツ大会ePARA2019の様子。乙武洋匡氏や寺田ユースケ氏も参加。
ePARA2019 イベントの様子

私の頭の中では「障害者は支援していくもの」という考えだった。
しかしePARAはまったく違う。
障害を、ゲームを通じて「楽しむ」ことを通じて共に乗り越えようとしている。こうして書くと、とても耳心地が良く聞こえるだろう。障害者がゲームで楽しく社会参加、誰もが素晴らしい!と思うだろう。
ただ、それを外から「面白い!」と言いながらみるのと実際にやるのでは大違いだ。

障害者雇用はとても厳しい世界だ。障害者雇用の法定雇用率は、2.2%。
100人の会社で、たった2人から3人障害者を雇えば達成できる数字だ。
しかし、日本での障害者雇用達成率はわずか54%。本来必要な基準の半分ほどしか満たしていない。
日夜、障害者雇用のプロたちが頑張っているにも関わらず、その数字である。
それをゲームを通じて障害者雇用を行おうとは、どれほど困難な道のりだろう。

しかし、そんな僕の心配をよそに、加藤さんは「面白いでしょ」とePARAのことを本当に楽しそうに話してくれたのをよく覚えている。

ePARAの快進撃に励まされる日々

この出会いの後、ePARAさんのイベントに何度かココトモハウスの方を参加させてもらったり、緩やかな交流を続けていた。その間、ココトモハウスは間借りしたスペースもなくなり、なんとかレンタルスペースで活動を継続していた。

苦しいこともあった。働きながら、毎週1回スペースを借り、発信を続けていくことは大変だった。手伝ってくれる仲間の存在は本当にありがたいものだった。でも、先が見えない状況に、くじけそうになることもあった。
そんな中、私は人知れずePARAの活動に勇気を貰っていた。

ePARA CHAMPIONSHIPePARA VR/テレワーク就活Fesなど、ユニークなイベント。周りに協力してもらうことはかなり大変だったのではないかと思う。その後もこちらが驚くような協働を次々と行っていた。「楽しい」を軸に、ePARAは障害者と社会の接点を増やしていったのだ。

ePARAとココトモハウス!共闘へ

悩みから夢まで話せる居場所、ココトモハウス復活プロジェクトのイメージ画像。

そして出会いから2年後、私は何を思ったか、10年越しにやっと得た正社員の職を退職し、ココトモハウスの活動に専念すると決断した。
くしくも、加藤さんも一か月前に公務員というゴールドカードを手放し、ePARAの活動に専念するべく退職。

そしてほぼ同時期にクラウドファンディングを開始した。
(これはもちろん、全くの偶然である)

ePARAさんが6日目に100%の目標金額を達成する中、ココトモハウスのクラウドファンディングは伸び悩んでいた。

そんな中、加藤さんから連絡があり、「マネーのシマウマ」という社会課題解決型ピッチイベントイベントに出演しないかとのこと。ともかく自分の活動を知ってもらいたい。そう思っていた私は2つ返事でOKした。ePARAさんは非常に多くの著名人からの支援も受けており、私でなくても、声をかけられる人は沢山いたはずである。そんな中、なんの知名度もない、しがないボランティア団体である我々を読んでくれたことが、私は本当に、本当に嬉しかった。

マネーのシマウマに出演するジョジョ

それから、十日後、私は「社会と繋がるを考えるオンライン座談会」を開催した。ここでは私が主催し、加藤さんに出演してもらった。参加者の質問に熱く答えて行く中で、私は加藤さんの意外な過去を聞くことになる。

それは、加藤さんが司法浪人生だったということだ。

加藤さんのインタビューは何度か見たことがあった。 しかし、司法浪人生だったことが書かれていたインタビューはなかったように思う。きっと加藤さんにとっては暗い時代だったはずだ。

「他の道もあるのに、ずっとこだわってね。それしかないって考えて」

自分に語りかけるようなその言葉の中に、私は今のeparaの爆発的なエネルギーを見た気がした。

ePARAが障害という壁をゲームでぶち壊していくこと。
私達が持つ、新しい可能性を探していくこと。
その姿勢は、加藤さんが過去の挫折のなかで、見つけたことなのかもしれない。

社会と繋がるを考えるオンライン座談会の様子

ePARA × ココトモハウス これからのこと

これから5年後、10年後、私達の社会はどう変わっていくだろう。
相変わらず、世の中は生きづらいという言葉で溢れているのだろうか。
それとも、今よりも笑っている人が増えているのだろうか。
それは誰にもわからない。

今わかっていることは、とにかく「馬鹿げた」挑戦に本気で挑もうとしてる人達が沢山いるということだ。そして私は、その価値がこれからより大きくなっていくと信じているということだ。

私はこれからもePARAを全力で応援していこうと思う。

参考URL

ジョジョ(ココトモハウス管理人)
 Twitter:ジョジョ@東京の居場所【ココトモハウス】管理人
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加藤 大貴(バリアフリーeスポーツePARA代表) 
 Twitter: 加藤大貴@バリアフリーeスポーツ「ePARA」代表
 Facebook: https://www.facebook.com/koken3Kato
自分らしく生きていける世界――ePARA代表・加藤大貴氏が国家公務員を辞めて実現したかったこと

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ジョジョ

悩みから夢まで話せる東京の居場所、ココトモハウスの管理人をしているジョジョといいます。
社会と人を繋げることが私のミッションです。趣味は読書。ノンフィクションがお気に入りです。
行政書士、社会福祉士、産業カウンセラー。

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