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気分は「VALORANT Champions Tour」白熱した試合で興奮冷めやらぬ「FPS Fortia×株式会社SHIFT PLUS企業交流試合」レポート!

2021年某日、障害者eスポーツユニット「FPS Fortia」と、「株式会社SHIFT PLUS」様(以下、「SHIFT PLUS」)の企業交流試合が行われました。筆者は「FPS Fortia」のメンバーではありませんが、取材もかねてゲスト出演。今回は、そんなアツい戦いが繰り広げられた試合のレポートをお届けします。

たま選手の営業活動がきっかけで企業交流試合開催決定!

企業交流試合のきっかけは、たま選手の一本の電話から。株式会社ePARA業務の一環で、営業活動をしていたたま選手と、「SHIFT PLUS」の広報さんが意気投合。今eスポーツで注目のタイトル『VALORANT』で企業交流試合が急きょ決定いたしました。

今回の企業交流試合に参加した「FPS Fortia」メンバーは、ADHDの障害を持つたま選手、プルーンベリー症候群のYujikun選手、進行性筋ジストロフィーの障害を持つTATSUYA選手に、左手に障害を抱えたジジ選手。そしてアイザックス症候群のまるぽす選手に筆者の私の6名。対する「SHIFT PLUS」は、こうさき選手、おおたに選手、おかD選手、なかつの選手、えぐち選手の5名。
「SHIFT PLUS」のメンバーには『VALORANT』歴4カ月のこうさき選手や、FPS歴7年〜8年の経験を持つおかD選手に、なかつの選手など強敵ぞろい。「企業交流試合なんで気軽な感じで参加してください」なんて言われていたので、軽い気持ちで参加したものの、ガチ勢相手ということもあり、自己紹介の時点で気が引きしまりました(笑)。

ディスコードの通話画面
通話はePARAのDiscordで行いました

まずはデスマッチでウォーミングアップ。デスマッチモードは自分以外のプレイヤーがすべて敵という扱いになっていて、制限時間内に40キルを達成、もしくは最もキル数の多いプレイヤーが勝者となります。

ヴァロラントプレイ画面、新マップのフラクチャー
せっかくなので新マップの「フラクチャー」でデスマッチ。みんなマップを把握してないこともあり、四苦八苦のデスマッチに!

ここはベルリンかっ! VCTさながらの白熱バトル!

続いてはいよいよ交流試合の開始。選ばれたマップはプロの試合でもピックされやすいアセント。「FPS Fortia」がディフェンダー側、「SHIFT PLUS」がアタッカー側からのスタートとなりました。

なお、『VALORANT』の試合は13本先取した方が勝利となり、13ラウンド目に攻守が交代というルールになっています。

「FPS Fortia」と「SHIFT PLUS」のチーム構成を表示した画面
画面左が「FPS Fortia」、画面右が「SHIFT PLUS」のチーム構成。バランスの取れたエージェントピックの時点で『VALORANT』を練習してきているのがわかる

前半リードを取ったのが「FPS Fortia」。片方のサイトを攻め続けるといった「SHIFT PLUS」の作戦をいち早く攻略し、メンバー同士コミュニケーションを取りながらサイト内を制圧していきます。

相手のパターンも読み取れるようになりちょっと余裕がでてきたのもつかの間。緩急をつけ、フェイクを絡めた複雑な攻めを展開する「SHIFT PLUS」。今まで通り敵を見つけた方へといち早く合流するという作戦で迎え撃っていた「FPS Fortia」の牙城が崩れはじめます。

オービタルストライクが直撃した瞬間
うまい具合に袋小路に追い込まれ、逃げ場を失ったところでブリムストーンの「オービタルストライク」が筆者を直撃!

気がつけば6対6まで追い込まれ攻守交代。「何このアツイ試合!まるでVCTじゃん!」と、「FPS Fortia」のメンバーも気合いが入ります。

攻守交代後も、「FPS Fortia」をうまく撃退するチームプレイを見せる「SHIFT PLUS」。気がつけば6対8と逆転されてしまいました。しかし、意地を見せる「FPS Fortia」。Aサイトに行くと見せかけてBサイト——と思わせて、やっぱりAを攻める。といった時間をかけた攻めで「SHIFT PLUS」をじらし、盤面を掌握していきます。

VALORANTプレイ中の画面「SHIFT PLUS」のこうさき選手
一際目立ったプレイをしていたのが、「SHIFT PLUS」のこうさき選手。とにかくフィジカルが強くてなかなか撃ち勝てない。こうさき選手のスカイを見かけたら全力で報告という徹底したマークで守りを崩していった

ジジ選手の「リコンボルト」で壁越しの敵を索敵し、Yujikun選手のひとこえで一斉に壁抜き射撃
ジジ選手の「リコンボルト」で壁越しの敵を索敵。Yujikun選手のひとこえで一斉に壁抜き射撃!

結果は13対9で「FPS Fortia」が勝利。試合後のトークでは「途中から、攻めに緩急をつけてゆさぶる作戦に変えました」と「SHIFT PLUS」。「割とガチめにVCしてました」と、今回の交流試合における本気度も垣間見えました。

ということで、ぶじに交流試合も終わり解散かと思いきや、熱気覚めやらぬメンバー全員が「もう1戦やりたい!」と、満場一致で再戦がスタート。2戦目は、お互いのチームメンバーをシャッフルして試合を楽しみました。

Yujikun選手のフィジカルが高く、ピンチを何度も救うスーパープレイの連発
とにかくYujikun選手のフィジカルがエグい!ピンチを何度も救うスーパープレイの連発。動きが速すぎて武器の持ち替えが見えない!

21時終了予定の企業交流試合も、気がつけば23時に……。夜も更けてきたということで、一度解散となったものの、居残り組は即席チームで野良試合に参加するなど、大変盛り上がった一日でした。

企業交流試合に参加して思ったこと

今回参加して感じたことは、「FPS Fortia」のチームメンバーは本当に明るく元気だということ。それぞれがさまざまな障害を抱えている中、味方同士で障害をサポートしチーム一丸となって戦う姿勢に感銘を受けました。
そしてなんといってレベルの高さにビックリ。筆者は普段ソロで『VALORANT』をプレイする機会が多いため、今回のような仲間同士チームを組んで戦うことも新鮮で楽しかったです。
「これが本当のチーム戦かぁ」と感じるチームワーク。連敗が続いてもまるぽす選手の明るいトークが場を和ませ、諦めない心が勝利をつかんだといっても過言ではないでしょう。
今後もまた、このような交流試合に参加してみたいと感じた1日でした。

また、みんなと対戦できたらいいなあ(笑)。

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いのかわゆう

ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。
その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。
最近はまっているゲームは『VALORANT』。

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