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私立ePARA学園

バリアフリーeスポーツをコミュニティで体験!ePARAの部活動「私立ePARA学園」

ePARAでは、障害者の方々がeスポーツを通じて様々な分野で挑戦・社会参加する場の提供を目指し、コミュニティを始動しています。その名も、「私立ePARA学園」。

「私立ePARA学園」とは?

「私立ePARA学園」は、ePARAの掲げる理念のもと、学校をモチーフとして様々な方面に展開するプロジェクトの総称です。

「私立ePARA学園」の設立理念

ePARAには、「障害の有無をとわず、個性に応じて活躍できる社会を作る」という理念があります。
その理念から「参加者が自主的に活動できる部活動のようなものを作りたい」という考えに至り、学校をモチーフとした「私立ePARA学園」が発足しました。
「私立ePARA学園」の活動では、<挑戦>と<寛容>の心を大切にし、参加者がバリアなくコミュニケーションを取りながら、個々を尊重し合うことのできる居場所づくりを目指しています。
また、参加者(生徒)の自主性を重んじ、それぞれの意見を聞いた運営を心掛けています。

「私立ePARA学園」の部活動

「私立ePARA学園」の部活動は、ゲームタイトル、障害特性、活動内容などさまざまな切り口で構成されています。
コロナ禍以降に活動を開始していることもあり、ZOOMやDiscordなどのオンラインコミュニケーションツールを使って完全オンラインで活動しています。
いくつかの部活を兼部している人もいます。
ここでは、2021年4月時点で活動している「私立ePARA学園」の部活動をご紹介していきたいと思います。

ブロスタ部

バリアフリーeスポーツePARA2020で採用タイトルになった、「ブロスタ」を、大会当時の参戦メンバーを中心に、新規メンバーも加えながら緩く活動しています。
時には、部活の活動日以外にも時間を決めて集まってプレイしたり、バレンタインイベントとして部内大会を開くなどの交流をしています。気軽に取り組むことができるタイトルでもあるので、ライトユーザーの参加が多いのも特徴です。

関連記事 聴覚障害者くらげのブロスタ戦記 ~バリアフリーeスポーツePARA2020編~

Call of Duty:Mobile部

スマートフォン用FPS(※1)Call of Duty Mobile」をプレイする部活です。2020年10月の「ePARA Championship」では2位に入る大健闘。そこでMVPに輝いたジジ選手は株式会社CS entertainmentでCall of Duty:Mobileのストリーマーとしての活動を開始しています。部でも上位プレイヤーの解説や指導を受ける場も設けています。

※1 FPS・・・ファーストパーソン・シューターの略。主人公視点(第一者視点)でゲーム内を移動し、武器等で戦うゲームのジャンル。

鉄拳7部

ePARAの部活では格闘ゲームの部門もあります。ePARAでは主に「鉄拳7」をプレイしています。鉄拳7は2020年11月の「ePARA Championship」でも採用タイトルになり、後述の全盲メンバーを交えたチームで大健闘しました。2021年に入ってからはEVO Japan 2020優勝のBook選手や鉄製のシンデレラボーイことS.H.O.W選手(Extractor所属)からコーチングを受け、部員も自主的に定期トレーニングに励むなど、さらなる飛躍に向けての準備が進んでいます。

ブラインドeスポーツ部

主に視覚障害を持っている参加者で構成されるeスポーツ部です。全盲の方々が主役となり、視覚に頼らずにeスポーツに挑戦する方法や仕組みを追求しています。
「目が見えなくてもゲームが好きで、ゲームを通じた交流がしたい。」
その一心から編み出された独自のプレイ方法は、晴眼者も驚かされることが多いです。2020年11月に行われた、「ePARA Championship」で全盲の所属選手が「鉄拳7」で1勝を挙げたのちも、外部の大会への参加や、プロからのコーチングを受けるなど積極的に活動しています。今後の活動が非常に楽しみです。

「私立ePARA学園」部員のみなさんの声

このように様々存在する「私立ePARA学園」の各部活は、バリアフリーeスポーツ「ePARA2020」を終えた後、約1年を経て、多方面に活動が進んでいます。
部員のみなさんは実際、どのように部活動を楽しんでいるのでしょうか。
それぞれの部活に所属する部員のみなさんに、話を聞いてみました。

ブロスタ部 Mさん
オンラインで集まって何かをするということをあまりしてこなかったので、新鮮な気持ちで参加させていただいています。気さくな方ばかりで参加しやすいのもいいですね。最近キャラクターも揃ってきたので、勝ちを狙いにいきますよ!

CoD Mobile部 Fさん
FPSやバトル・ロイヤルゲーム(※2)が好きな割に、あまり強くない初心者の私。でも、CoD Mobileは5人組のチームで戦うので、安心してプレイすることができました。‪自分のレベルやスキルに合わせて前へ前へと行くこともできますし、強い人を守りながら戦うこともできます。また、スナイパーとして遠くから不意打ちするなど、色んな役回りを楽しめるのが魅力です。そしてなにより、部員の皆さんとワイワイ話しながら遊べるのが何よりも楽しいです!ゲームの強さも年齢も、障害の有無も関係なくみんなが楽しめる場があるのはとてもありがたいことだと思いました。‪これからも皆さんと楽しくプレイしたいです。

※2 バトル・ロイヤルゲーム・・・多くの参加者の中で最後の1人として生き残ることを目指すサバイバルゲームの呼称。

ブラインドeスポーツ部 Nさん
自分にとってのあるあるエピソードが、同じ視覚障害者に共感されることを実感しました。eスポーツの世界の発展に貢献していくなかで、視覚障害を持っていてもプレイ可能なゲームの選択肢が増えるように努力していきたいです。

居場所で生まれたワクワクを仕事に変える

「私立ePARA学園」は、2020年6月から概ね週1回ペースで集い、情報交換や意見共有をしています。さまざまなな障害を持つ仲間が集い、お互いの障害を理解しながら楽しい時間を共創する「居場所」。年末の忘年会では、Discordで四次会まで参加した部員もいたとか。

「私立ePARA学園」は、ただ楽しいだけには留まりません。それぞれが得意なことを合わせて仕事を生み出したり、仲間に刺激を受けながら新しい仕事に挑戦したりしています。<挑戦>と<寛容>を体現するこの「居場所」は、集う仲間のキャリア形成の場でもありたいと考え、日々活動の場を広げています。

部活動はこれからもどんどん増えていく予定です。フォートナイトやぷよぷよなどのゲームタイトルの追加や、自分の好きなゲームをプレゼンするなどのコミュニティ企画も予定しています。また、今後のさらなる新プロジェクトも準備が進んでおり、随時バリアフリーeスポーツに関するニュースサイト「ePARA」で発表してまいります。

「私立ePARA学園」の今後の展開にご期待いただければと思います。

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希央(きお)

希央(きお)
広汎性発達障害・ADHDの自称「非ゲーマー系ライター」。
初心者目線から、ゲームやeスポーツの楽しさを紹介している。趣味は車のレース観戦。
詳しくはTwitter:@FClaustra

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