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インタビュー

敗北からの学び、FPS Fortiaのジジさんインタビュー〜パラテコンドーからeスポーツの道へ〜

パラテコンドー姿のジジさん。片足を高く上げてキックする様子。

​​2020年東京オリンピック出場に向け、パラテコンドーの日本代表強化指定選手だったジジさん。今は大学に通うかたわら、株式会社CS entertainmentのストリーマー部門で活躍、バリアフリープロジェクトチームFortia(フォルティア)発のFPS Fortiaのメンバーとしても活動しています。

パラeスポーツの頂点を目指し、世界で戦うことを夢見ているというジジさんに、ePARA編集局がインタビューしました。

参考記事 パラeスポーツプレイヤー・ジジの学びと描く未来予想図

オンラインでのインタビューの様子、ジジさんとjeniさん、ライターのアイコンが並んでいる

パラテコンドーとストリーマーとしての活動、オフラインとオンラインのハイブリッド

ユニフォームを着用し、ポーズをとったジジの写真

彼岸花:それでは、本日お話を伺いますePARA編集局のチーフライター彼岸花です。よろしくお願いします。まず最初に自己紹介や障害について、また今やっていることについてお聞きしていいですか?

ジジ:片手のジジです。株式会社CSentertainmentストリーマー部門のフォーセブンに所属し、「APEX MOBILE」を主にプレイしています。障害は、手帳には「先天性左上肢骨形成不全症」とあって、簡単にいうと左手の指がまず2本しかなく、肘がありません。曲がった状態で固定されていて、手首はちゃんと動きます。 なのであまり器用に左腕を動かせないのと、握力が少ししかありません。でもいろいろなことを自分でできるようになってきています。今でも不便だなと思うことはあり、手のカフスを止めるのが難しかったりはします。今はストリーマーがバイト感覚で、以前はドラッグストアでバイトしたりもしていました。

彼岸花:左手に不便がありながらもゲームにバイト、学業まで大変です!いろいろやっていて素晴らしいですね。ジジさんといえばパラテコンドーの活動もやっていらっしゃるというイメージですが、今はどう競技と向き合っているのですか?

ジジ:今は練習や試合は全然やっていませんが、パラテコンドーの普及活動のために、 全国の同じような障害を持った子供たちに、パラテコンドーを楽しんでもらって体を動かすというイベントのお手伝いをしてます。オンラインとオフラインのハイブリッドで活動をしています。

彼岸花:今はいろいろなことがハイブリッドですね。オフラインとオンライン、どちらが得意ですか?

ジジ:オフラインの方が得意です。

彼岸花:やはり、会場の空気感や歓声に鼓舞されることもありますから、オンラインよりオフラインの方が盛り上がるかもしれませんね。そういった方は結構いらっしゃるようです。

学びこそ勝利

彼岸花:今はePARA発のバリアフリープロジェクトチーム Fortia(フォルティア)、その中のFPS Fortiaに所属していらっしゃいますが、ゲームのエピソードもお聞きしていいですか?

ジジ:ゲームがずっと好きで、小学生の頃から親の目を盗んでこっそり親のパソコンでいろいろ見て、ミニゲームの集まりみたいなものをやったり、友達の家へ行ってWiiなどをやったりしてたんです。家にはテレビが1台しかなくて、取り合いになってしまうから、親がいる時間帯はプレイできなかったりしました。去年は妹が受験だったので、なかなか自分の思うようにできない部分はあったんですが、対策として防音シートを自分の机の前に貼ってプレイしたりもしました。

一番最初にやったゲームはマリオで、それからFPSだと最初にやったのはピクセルガンというゲームをやっていました。今はやっていませんが、だんだんFPSに流れていきました。

彼岸花:まずはマリオ、という方が多いですね!FPS FortiaやePARAの活動や、ゲームから学んだことなどはありますか?

ジジ:最近は一つ一つのプレイで「学び」を探すようにプレイをしています。その一回一回反省をちゃんとすれば、どんどん成長するなっていうのを実感していて。 ただただやるんじゃなくて、やるにしても、 失敗したら何が悪かったんだろうと考えながらやっています。

 ePARAと関わってからは「いろいろな人がいる」ことを学びました。いろんな人がいる、得意なもの不得意なものがそれぞれまた違う。 ePARA CHAMPIONSHIPでも僕が一番思い出に残ってるのは、自分と全く違う障害の人たちと一つのチームを組んで、 そのとき自分が一番得意なタイトルでプレーしたので「自分1人いれば、正直勝てちゃうんじゃね?」と思ってしまう部分がありました。 でも実際そんなことなくて、チームワークが非常に大事だなっていうのを改めて学ばされました。 

やはり、いろんな障害の特性についても、ちょっとずつ知っておくことで、お互いに気遣いながらプレーできるんだなって。 そういうのも大事だなと思いました。 今となってみれば、チームワークを重視していない部分があったという後悔も学びですね。 他のチームの人も強くて負けはしたんですけど、本当に学ぶことがあったから、僕の中では一種の勝利なんじゃないかと思っています。

彼岸花:学びこそが勝利!チームワークの大切さも学んだ大会だったんですね。

ジジ:いろいろな人がいるな、と言うのをePARAですごく実感していて、今までは自分の世界の中でゲームして、関わりたくない人は関わらないし、 やりたくないなと思ったらすぐやめて別のゲームをしたり、自分の世界にこもっていました。でも、いろいろな障害のある人と出会っていくうちに、さまざまな人と関わっていく中で、 世界は自分の知ってる世界よりも広いんだな、というのを実感してます。学ばせてくれた ePARAには感謝しています。

彼岸花:ePARAとの出会いで視野が広がったなんて素敵です。

障害があるからこそ、向き合うこともあった差別

彼岸花:ジジさんの場合は左手に少し不便があり、パッと目に見える障害がありますが、そのことで思ったことや感じたことはありますか?

ジジ:そうですね。中学生ぐらいまではいろいろ言われてしまうこともありました。自信もどんどんなくしていって「俺はこういう障害だから、こういうふうに見られてるんだろうな」と心に残っていたり、何も言われてないのに、勝手に傷ついてたりしたこともありました。

対戦相手に対して「お前障害者かよ」みたいなことを言う人もいて、 一緒にプレーするのが嫌になったり、そこで傷ついてしまうことも、一緒にやりたくないなと思うこともありました。でも俺は「健常者?」って思われてるんだなと、うまくプレイできているのかなっていうちょっとした自信に繋がったりしたこともありました。

彼岸花:障害がありながらもゲームも強くて、いろいろしっかりやっていらっしゃるから健常者以上の部分なんてたくさんあると思いますよ。

愛鳥と配信の夢

ジジさんの愛鳥タイハクオウムのハナちゃんが正面を向いている写真。真っ白な毛が特徴で、全長45cm程度。

彼岸花:ジジさんといえばTwitterでも度々登場する、ペットの白い鳥タイハクオウムのハナちゃんのイメージもありますが、ハナちゃんやベリーちゃんのことをお聞きしてもいいですか?

ジジ:今、鳥は3羽いて、大きくて白いのがハナちゃんで、グレーと赤の子がハリーくん。ハリーくんは僕のことを嫌っていて、遊ぼうとすると噛みついてきます。もう一羽がベリーちゃんです。配信でハナちゃんと一緒にゲームをしたいと思ったりもしたのですが、なかなか難しくて。一緒にいるのにゲームしていると「私に構ってよ!」と邪魔してきたり悪いことをしてきたりします。

彼岸花:ハナちゃんはジジさんのことが大好きでやきもち焼きなんですね。もし一緒に配信できたら最高ですよね。

ジジ:難しいかもしれませんが最高ですね。

彼岸花:可愛いペットのお話までありがとうございました!

最後に

敗北を通して、チームワークの大切さを学んだと言う謙虚な姿勢や、障害がありながらも一つ一つを学びにしてステップアップしていく姿はかっこいいですね。今後の更なる活躍や、仲良しのハナちゃんとの共演も期待してしまう、素敵なインタビューとなりました。これからもパラテコンドーの普及や、ストリーマーとしても活躍していくジジさん、本当にありがとうございました!

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