株式会社ビーウィズロゴマーク BTOパソコンのサイコムロゴマーク ヨギボーロゴマーク ジョイサウンドロゴマーク

インタビュー

Joshin(上新電機)がeスポーツにいま注力する理由

Joshin(上新電機)×ePARA eスポーツインタビューロゴ

ePARA代表・加藤大貴が、eスポーツやゲームに関わる様々な方にインタビューする不定期企画。今回は、Joshinブランドで家電量販店を展開する「上新電機」の佐藤弘史さんにeスポーツに携わることになったきっかけや今後の展望について、お話を伺いました。

おもちゃ売り場「キッズランド」を運営してきた経験があるからこそ、eスポーツに関わりたい

上新電機パートナービジネス推進部の方々

加藤:まず、自己紹介と、業務のご紹介をお願いします。

佐藤:上新電機パートナービジネス推進部で、eスポーツ関連の担当をしております、佐藤です。
「会社を挙げてeスポーツに取り組む」と号令がかかり、当部署が発足されたのが2年前です。「キッズランド」という、おもちゃやテレビゲームの営業部を経てこちらに配属となりました。はじめて経験することが多いですが「キッズランド」の運営で培ってきた経験を活かし、eスポーツの発展に貢献できるよう取り組んでいます。

加藤:上新電機ではいつごろからeスポーツの流行を察知されていたのでしょうか?

佐藤:ちょうど3年ぐらい前でしょうか。当初はeスポーツ自体は知っておりましたが、なかなか我々のビジネスに結びつくというイメージがつかなかったのです。ただ、2年ほど前から「これは真剣に取り組むべきだ」という話になり、プロeスポーツチームとも連携するなど、新規に取り組みをはじめました。

加藤:部署の新設もそのタイミングだったのでしょうか?

佐藤:そうです。会社方針ということにより、トップダウンで決定されました。eスポーツだけに特化したわけではなく、新しい時代に向けた、ドローンやプログラミング教育などの取り組み内容が一部決まっていて、それらを中心的にしつつ、他も開拓していこうという部署です。

加藤:eスポーツだけじゃなかったのですね。

佐藤:実はそうなのです。

スポンサーだけでなく、自社会場も完備する徹底ぶり

加藤:次の質問になりますが、eスポーツの専用会場も持っておられるなど、本当に力を入れておられる印象があります。会場まで持たれているのは、どのような意図からなのですか?

eスポーツアリーナKOBE三宮の写真

佐藤:eスポーツを愛する人達の活躍と交流の場を提供したいという想いから、「eスポーツアリーナKOBE三宮」というeスポーツ施設を、2020年2月、三宮1ばん館の9階に作りました。
その後、ご縁がありまして、今年4月に「CYCLOPS ATHREAT GAMING」(CAG)と、スポンサー契約を締結しました。コロナ禍もあり、イベントは開催できない状態が続いておりますが、今後弊社と同じく大阪基盤のCAGと数多くのオンラインイベント等を実施していきます。

加藤:スポンサーとしての他の取り組みも伺いたいです。例えばグランツーリスモのイベントなど、他の大会の協賛などもされていますが、どういう基準で協力されているのでしょうか?

佐藤:チームへのスポンサードはCAGだけとなりますが、その他、グランツーリスモ、eモータースポーツの分野に関しては、協業の形でeモータースポーツを楽しむためのコーナーを岸和田店に作り、大会を応援する場所の提供など行っております。
これからは、学生大会など、お金はないけどeスポーツを始め、夢を持ってプロ選手を目指したり、大会運営をしたりという小規模な団体は進んで応援していきたいと考えています。
その点、ePARAさんにも共感できるところがあると感じています。

加藤:そもそも、どういうきっかけで私達の活動を見ていただいたのですか?

佐藤: 当部署ではeスポーツに関して若い世代の方々と繋がりをもつために、SNSによる情報収集を積極的に行っています。
ある日ツイッターで、ePARAさんのクラウドファンディングを見つけ、eスポーツの発展に貢献する企業として、繋がりをもちたいと考えました。
公務員を退職されてまで取り組んでおられる加藤さんの熱い想いも伝わり、我々としてもサポートできるのではと考えています。

加藤:非常にありがたい限りです

eスポーツ専門売場の展開も行うJoshin

加藤:Joshin様では、eスポーツ専門の売り場展開もされていると伺いました。

上新電機岸和田店1Fに設置されているeMotorSportsコーナー

佐藤:先ほどお話をしましたが、大型店舗の岸和田店の1F入口を入ってすぐのところに、eMotorSportsコーナーを展開しています。レーシングシュミレーターを6台設置し、eMotorSportsをハンドルコントローラーで体験できます。3月リニューアルオープン時には、レーシングチームとのコラボ企画として、本物のレーシングカーを展示し、プロドライバーとレースができるイベントを実施して、大いに盛り上がりました。
その時のゲストドライバーは、リアルとバーチャルの両方でプロ選手として活動されています。

加藤:実際のレーシングドライバーさんが、eスポーツにも参画されていると。

佐藤:実は、現在eMotorSportsで使用されている「グランツーリスモSports」の精度は非常に高く、eスポーツで上位に食い込むことができる選手は、実車のレースでも入賞できたという実績があり、興味深いeスポーツ競技の1つになっています。

上新電機三宮1ばん館の1Fに2021年4月に完成したRAZER専用売場

また、今年の4月17日には、三宮1ばん館の1Fに大人気ゲーミングメーカーの「RAZER」専用売場が完成しました。「RAZER」の魅力満載の売場で、黒を基調とし緑のライティングが映えています。RAZER製品全品の取り扱いは家電量販店としては初になります。RAZER製品を是非取扱いたいという我々の想いが通じました。
CYCLOPS athlete gamingのたぬかな選手出演による売り場紹介動画を制作しており、YouTubeで視聴できますので是非一度ご覧になってください。

コロナ禍のあとを見据えた取り組み

加藤:「アリーナKOBE三宮」の活用については今後どのように考えておられますか?

佐藤:コロナ禍の影響で、昨年2月のオープンイベントをはじめ「アリーナKOBE三宮」での大会はことごとく開催できませんでした。
そんな中でも、Joshin CUPというプロeスポーツ大会は開催しております。昨年秋の大会ではオンラインで、決勝戦はオフラインで実施いたしました。
現在は、基本的にオンラインの配信スタジオとして使っています。あとはプロチームと組んで家電商品を紹介するような動画撮影の場としても利用しています。
設備や回線も良いものを揃えているので、今後は、オンライン・オフラインどちらにも対応できる施設としてアピールしていきたいですね。

加藤:他にも取り組まれていることがあるそうで。

佐藤:我々は、神戸市、NTT西日本、(株)PACkage の 3社 で 締結( 2020年7月)された「withコロナ時代におけるeスポーツによる地域課題解決に向けた連携協定」に、「賛同企業」として参画しています。eスポーツを活用した、社会的な取り組みにもどんどん参画していきたいという想いからです。

加藤:eスポーツを通じて、どういうことを企業として実現したいかもお伺いしたいです。

佐藤:そこはちょっとまだ難しいところです。最終的には収益にも結び付けたいですが、今はそれよりもeスポーツをもっと発展させることに、注力したいと思っています。芽が出ているところへは応援をして、大きく成長していただけると嬉しいです。

加藤:我々もご期待に添えるようがんばります!

まとめ:家電量販店だからこそeスポーツに取り組む意味がある。

今回のインタビューを通して、家電量販店であるJoshin様が、自社の発展のみならず、eスポーツ業界の発展を意識して取り組みをされていることに感銘を受けました。また、売り場展開においても独自の取り組みをされており、今後のさらなる展開が楽しみになりました。ePARAでは、Joshin様に応援いただき、今後様々な取り組みを行っていく予定です。今後の展開をお楽しみに。

リンク集

Joshin eSPORTS
https://www.youtube.com/channel/UC9el8EKcdx9AlPCVt63hweg

インタビュアー:加藤 大貴(バリアフリーeスポーツePARA代表) 
 Twitter: https://twitter.com/koken_3
 Facebook: https://www.facebook.com/koken3Kato
国家公務員を辞めてまで実現したかったこと~ePARA代表加藤が振り返る~

編集:希央 (ライター)
Twitter: https://twitter.com/FClaustra

-インタビュー
-

© 2024 ePARA