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ePARAを支える人たち インタビュー

障害者就業支援企業・ePARAの魅力とは?〜ビーウィズ株式会社伊東雅彦氏インタビュー〜

にこやかに話すビーウィズ 株式会社の伊東雅彦氏
ビーウィズ 株式会社の伊東雅彦氏

ePARAでは障害を持つ方の適性や能力をよく把握しているんだと感じました。
ハローワークではこういった人材とは出会えません。
ビーウィズ株式会社 執行役員 伊東雅彦様
(インタビュアー:小野悠史)

eスポーツはただの娯楽ではなく、競技である。そのため、真剣に競技に打ち込む課程で身につく習慣や姿勢は、企業での就業にも役立つとePARAは考えている。バリアフリーeスポーツに取り組むePARAだからこそ、人材に対する深い理解に基づいた、ひと味違った人材紹介も可能となっている。ePARAを通じて入社した社員が戦力として活躍している、アウトソーシング事業の大手でeスポーツ事業にも取り組むビーウィズ株式会社の執行役員、伊東雅彦氏にお話を聞いた。

ビーウィズ株式会社 執行役員 伊東雅彦様 インタビュー

―早速ですが、事業内容について教えてください。

弊社のメイン事業はコンタクト、コールセンターの代行です。
そのほかに、コールセンター業務で培った技術を使って電話の基幹システムを開発し、企業向けに提供しています。
現在、全国に14拠点があり、派遣社員を含めると8000~9000人が働いており、約600社の企業様と取引があります。

―ePARAとの接点はどこで生まれましたか。

2018年に新規事業としてeスポーツに取り組むことになったことがきっかけです。コールセンター業の当社が「なぜeスポーツを?」とよく驚かれますが、背景としてはゲーム関連企業様のコールセンター業務を請け負うことになり、ゲームが好きな社員や、詳しい社員が増えたことがあります。
その中にはゲーム大会に参加するほど本格的にゲームに取り組んでいる社員もいて、新規事業としてやってみたいという声が内部から上がり、始めることになりました。
とはいえ、私自身はeスポーツについて詳しかったわけではないため、セミナーなどに参加して、勉強することから始めました。その中で、eスポーツの世界では障害をお持ちの方もストリーマー(選手)として活躍していることを知り、さらに知見を深めている中で、お付き合いのある方からePARAを紹介していただきました。

―そこから、ePARAに就業者の紹介を依頼するに至ったのはなぜですか。

JOZ(ジョーズ)というeスポーツの選手が一般の練習生にゲームを教えるという事業の仕組みを作るためです。eゲームがうまくなりたい健常者に対して、ゲームのうまい障害者が指導することで、健常者が障害者を助けるという、世間のイメージ自体が変わるのではないかと思い立ち上げました。
ePARAの揃えられている人材は基本的にゲームが好き、得意という方が多いとのことで、紹介を依頼しました。結果として2019年11月に開催されたePARA主催のeスポーツ大会で優勝したチームから、2名が当社に社員として加わってもらいました。
さらにこのJOZ事業をもっと多くの人に知ってもらうために、自社メディアの運営とコンテンツ作成ができるような人材が欲しくて、ePARAさんに追加で紹介を依頼しました。

―具体的にどのような人材が欲しい、という要望をePARAに伝えましたか。

人にお話を聞いたり、物事を調べたりしてコンテンツ(記事)を作れるということは当然ですが、JOZ自体が新しい事業で、まだまだ試行錯誤しながら進めている状態のため、新しい企画や新しい分野にも積極的に興味を持ってもらえる好奇心のある人材が必要とお伝えしました。

―定型的な能力ではなく、本人の適正が問われる要望ですね。

そうですね。しかし、1週間もかからず、今、当社の戦力となっているティッケーさんを紹介いただきました。

―1週間。それは紹介するスピード感としては速いのでしょうか。

速いですね。本当にすぐに人材を紹介してもらえましたから。

―紹介は速かったかもしれませんが、実際にいい人材だったのですか?

結果として採用させていただいたので、その認識です。
感じたこととしては、ePARAでは障害を持つ方の適正や能力をよく把握しているんだなと。
実際に、入社前にリモートで面談をしましたが、これまで自身が取り組んできたこと、実績をしっかり説明してくれました。特に好印象だったのは、動画編集や音楽作成など新しいことを学んで、自分のキャリアに活かそうとしている点でした。

―ePARAとのやり取りをしていいなと思ったのはどんなところでしたか。

集まっている人材の基礎的なスキルセットに魅力を感じました。
ハローワークなどの一般的な紹介機関には障害者のスキルを伸ばすという発想自体が少ないんですね。求職者に事務職経験があるから、事務の求人を探す、くらいの状態なんです。
一方ePARAは、eスポーツに取り組んでいる人が就業希望者として集まっているため、すでにインターネットにアクセスできて、PCのスキルもある。
さらに、オンラインゲームを用いて対面よりは意思疎通のしにくいネットで仲間とのやりとりもできる。
ハローワークではこういった人材とはなかなか出会えません。
もう少し大局的な話をすると、日本の社会全体にゲームの経験が仕事に役立つ、という認識がないことも、とてももったいないと思っています。

ゲームが上手くなるためには、課題を設定して、練習する必要があります。
それを繰り返せる人には、成長するための習慣が身についていると考えています。

―テレワーク(リモートワーク)を実施する企業が増えています。障害者の方を雇用する上ではどのような影響がありますか。

結論から言うとプラスが多いと思います。
障害者によっては、身体の調子が悪いと通勤することが難しくなるという人もいます。そのような人にとっては助かると同時に、弊社としても通勤しなくて良いという条件ならば、探していたスキルや適正を持つ人材と出会える可能性も増えると考えています。


―ePARAに人材の紹介を依頼しようか、迷っている企業にアドバイスがあれば教えてください。

ePARAは就業希望者の能力、スキルをよく把握していますね。
そのため、我々のように紹介を依頼する側が、必要な職務や能力を明確にしていれば、的確な人材紹介をしていただけると思います。
同時に、ePARAには障害者人材採用について長年の経験者もいます。「これから、障害者の採用をしていきたいけれど、どうしたらいいかわからない」という時にも、これ以上無い相談相手になってもらえるかと思います。
すると、法定雇用率をクリアするためだけに障害者を雇用するのではなく、仕事の品質を上げるために雇用するように意識が変わるはずです。

―ePARAにもっとこうして欲しいというところはありましたか。

贅沢を言えば、複数の人を紹介していただき、その中からマッチングできれば、もっといいですね。依頼に対して3人くらい人材がでてくるとうれしいですね。
法定雇用率の達成義務があるので、実は企業にとって障害者雇用は取り合いになっています。人材紹介の手数料は一般的には年収の30%が相場ですが、そこまでできるのであればもっと自信をもってサービスの金額を上げてもよいように思います。

障害者就業の成功例:ビーウィズ株式会社 ティッケー氏インタビュー

統合失調症の治療を続けながら、eスポーツを通じてePARAと出会い、ビーウィズ株式会社に就職して現在も活躍しているティッケーさんにもお話を聞きました。

―どんな業務をしていますか。

eスポーツに関わる部署で、eスポーツのプレイヤーとコーチのマッチングサイトの「JOZ」の運営に関わっています。記事の執筆が中心にしながら、ロゴのデザインや音楽の制作をやったこともありますね。記事執筆に関して私自身は体当たり記事を得意としていまして、実際に自分でやってみたり、他部署の方に直撃したりして原稿を作っています。

―就業前に不安に思っていたことはありますか。

2020年8月に入社したのですが、すでにテレワークが導入されていて、他のメンバーと直接、顔を合わせることができませんでした。しかも、業務はメディアの立ち上げを行うので、メンバーと話し合い、いろいろと試行錯誤しなければいけません。そこに、不安はありました。でも、3ヶ月もすると、業務のやり取りで不安に思うことは何も無くなりました。

―ePARAを通じて企業とマッチングできて、良かったことを教えてください。

ePARAには、音楽やデザインなどゲーム以外にも自分が取り組んでいること全般を見てもらいました。その上で、ポートフォリオを作る時にも、「どんな細かいことも記載した方が良いよ」とアドバイスしてもらいました。また、面接についても想定される質問を教えてもらい、答え方を工夫することができました。
結果として、デザインや音楽制作も業務に生かせているので、企業の担当者様に私を理解してもらうのに、いただいたアドバイスが役立ったと思います。

―就業形態などについて相談したことはありますか。

当初は週3日の就業でしたが、入社から3ヶ月ほどで週4日に増やせることになりました。メディアでは記事のPV数や動画のクリック数が増えると、うれしいです。サイト全体の見やすさを改善する提案をするなど、趣味としてやっていたことが生かせています。

―就業に不安を持つ人へメッセージがあれば、教えてください。

素の自分を受け入れてくれるところを、焦らずに根気よく探していくことが大切だと思います。出来ないことは、助けてもらうことも大切です。自分のやり方で戦えるフィールドでやっていこうと伝えたいですね。

リンク

伊東雅彦(ビーウィズ株式会社 執行役員)
Twitter : https://twitter.com/honbucho2
関連サイト:コーチとプレイヤーをつなぐマッチングサイト「JOZ」(ビーウィズ株式会社運営)

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