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ブラインドeスポーツ 障害とゲーム

ePARA イングランド支部を設立!?~Blind Fortia 真しろの決意表明

こんにちは。ePARA、Blind Fortia(ブラインド フォルティア)の真しろ(ましろ)です。5月に行われた「心眼CUP powered by Sycom 団体戦」 までは、チョコタルトという名前で活動していましたが、心機一転するために、6月からこの名前を使っています。なぜ心機一転しよう思ったのか。今回の記事では、その理由とも言うべき大事な報告とこれからの真しろとしての私の活動について、自戒を込めて記すことにしたいと思います。

ePARAイングランド支部を設立!?

突然ですが、このたび真しろは、ePARAイングランド支部のメンバーとして活動することになりました......!

というのは少し大げさな冗談です。改めて真面目にお知らせすると、この秋から私は、言語学の専門知識を付け、自分の研究をさらに進めるために、イギリスのエセックス大学に1年間留学することになりました。海外の大学で自分の本業である研究に打ち込みたいということはかねてより考えておりましたが、英語力などの資格や基準値に達し、その希望を実現することがかないました。応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

もちろん留学の本分は学業ですが、ePARAのメンバーとしてもさらに世界を見据えた活動をしたいというのが、私のもう1つの目的でもあります。ちなみに余談ですが、この真しろという名前は、留学準備の過程で生まれた名前でもあります。

ePARAのグローバルな発展のために

私はこの夏から、ePARAの情報を世界中に発信することを目的としたツイッター「ePARA Global Station」の中の人として活動してきました。短い期間活動していて強く感じたことの一つに、障害や年齢、性別を超えてどのようにeスポーツやゲームを楽しんでいけばいいのかを世界中の人たちに伝えるべきだということです。

ゲームで遊んでみたいけれどどうやって遊べばいいかわからない。ゲームをやってはいけないと周りの人たちから言われてやりづらい。そんな人たちがいる中で、ePARAでは、メンバーそれぞれが、壁にぶつかりながらも思い思いにゲームで遊んだり、自己実現をしたりしています。そしてそこには、どのようにして壁を乗り越え、どのようにして楽しむのかという工夫やアイデアが詰まっています。それらを世界中の人たちと一緒に共有し、交換し、発展させていくことはとても大切なことです。

とはいえ、どのようにそれを伝えていけば良いのか。果たして海外では、そもそもどんなふうにゲームやeスポーツが行われているのか。そのようなことが分からないまま世界に発信するツイッターの中の人をやるのは、正直かなり大変でした。

だからこそ、実際に海外に行って、例えば外国の友達を作って一緒にゲームをしてみたり、海外ではどんなふうにみんながゲームを楽しんでいるのか、話を聞いてみたりすることは、ツイッターのネタ集めのみならず、ePARAの存在や活動を多くの人に知っていただくためにもとても重要なことだと考えられます。

イングランドでは、たくさんの人とゲームを中心に遊ぶ中で、日本での工夫を紹介したり、外国のアイデアを得たりして、ePARAの紹介もしていく予定です。それこそ、ePARAがグローバルに活動していくための扉となると信じています。

第一回目の心眼CUPでストリートファイター5をプレイするましろさん
第一回心眼CUPで奮闘する真しろ(ましろ)さんの姿(当時はチョコタルト名義であった)

海外の障害者事情の理解

もう一つ、ePARA Global Stationを運営していて気づいたことがあります。私は、海外の障害者団体や障害者の暮らしについてほぼ無知であったということです。

私には、海外の障害者とのつながりがほとんどなく、友人もほとんどいませんでした。そのため、障害者eスポーツということに留まらず、海外の障害者のリアルな声を聞く手段が限られていました。もちろん、インターネットで検索すると、海外の障害者団体や各国の制度などはたくさん出てきます。しかし、それらの制度や団体を当事者たちはどのように利用していて、どんなことを感じているのかというようなことは、調べるだけではなかなか実感しにくいところと思われます。

せっかくイングランドへ留学するならば、障害を持った友人をたくさん作ることはもちろん、そうすることで、イングランドの福祉制度や団体について知るとともに、彼らがどんな生きづらさや思いを持っているかというリアルな気持ちを知りたいです。同時に、日本にある制度や団体とも比較し、お互いの国の良さを吸収することも忘れないようにします。特に、私は教育に関心があるので、イギリスの障害者が教育格差を感じているのかは聞いてみたいところです。もちろん障害者の友人を作るときには、ゲームは欠かせませんね。

東京ゲームショウ2022で格闘ゲームを試遊するましろさんの姿
東京ゲームショウ2022にて試遊の様子

チャレンジャーとして情報発信することの大切さ

私が、イングランドに1年留学すると周りの人に話すと、「勇気があるね」とか、「チャレンジだね」などと言って励ましてくださる方がたくさんいます。それはとてもうれしいことなのですが、実は視覚障害者で長期留学をしている方は少なからずいらっしゃいます。先達がいることというのはとても恵まれていることでもあります。

ただ、いくら先達がいるとしても、単身、言葉も文化も違う国で暮らすことというのは、想像するよりずっと大変であり、チャレンジであることは事実です。予想外のハプニングに巻き込まれたり、失敗を重ねたり、途方に暮れてしまったりすることもあるでしょう。

だからこそ、目の前にあるたくさんのアドベンチャーを記録に残し、それを発信していくことは、チャレンジャーのすべきことであると考えています。事実、私は、先達として視覚障害を持ちながら長期留学をした方々からお話を聞いて、現地でのホームヘルパーの探し方や、寮暮らしの注意点などを事前に知ることができました。しかし、おそらくこれからは他のチャレンジャーの皆さんも知らないいろいろなことが待っていることは想像に難くないでしょう。自分が目にしたことやぶつかった困難、経験した失敗、そしてもちろん楽しい思い出や貴重な経験についてしっかりと発信することで、未来のチャレンジャーの足跡を作るとともに、自分が生きた証を残すことも大切にしていきたいです。手始めに、noteは始めようかなと思っています!

今年の春に開催されたePARA CARNIVAL 2022でフィットネスゲームのコントローラーを両手で持つましろさん
今春開催されたePARA CARNIVAL 2022ではヘルスケアブースでフィットネス系ゲームにも挑戦

おわりに~いってきます

ここまでたくさん派手な決意表明をしてきましたが、正直その全てを実現できるかは私にもわかりません。楽しいことや希望がたくさんある反面、不安や孤独な気持ちも同じぐらいあります。今まで2回、心眼CUPに出場してきましたが、それとはまた違う緊張感の中にいます。

しかし、これだけは宣言します。この留学という経験が、研究者として、心眼使いとして、ePARA Global Stationの中の人として、チャレンジャーとして、つなぐ人として、真しろという人間をもっと大きな存在にしてくれることを願っています。あ、もちろん安全と健康は第一に過ごします。

次、私がこの国の地を踏んだとき、どんな真しろになっているか、楽しみにしていてください。応援、よろしくお願いします!

See you again! Have a nice day!

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真しろ(ましろ)

生まれつきの全盲です。「言葉で世界をつなぐ旅人」。 大阪で生まれましたが、この春で関東に住んで18年になります。 現在は大学院で英語教育の研究をする傍ら、ライターの見習い業をしたり、ワークショップのファシリテーターをしたり、たまにゲームで遊んだりと、自分のやってみたいことに一つ一つ挑戦しながら生活しています。 格闘ゲームをプレーし始めたのは最近ですが、効果音や演出のかっこよさに見せられてプレーしてみようと思いました。

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