イベントレポート

第2回社会課題解決型ピッチ・イベント【マネーのシマウマ】視聴レポート〜ゼブラ企業のソーシャルグッドなマネタイズで皆が幸せに〜

『第二回』社会課題解決型ピッチ・イベント【マネーのシマウマ】の概要と出演者の顔が写っている

2021年9月24日、渋谷区・株式会社ePARA共催社会課題解決型ピッチ・イベント「マネーのシマウマ」が開催されました。企業利益と同時に社会貢献を目指す「ゼブラ企業」。​​会場はShibuya Inclusion Base Jinnanの屋上。オンラインでも放送され、ソーシャルグッド領域の資金調達についてシマウマと挑戦者で熱く語られました。その様子を第1回レポートに引き続き、双極性障害のライター、彼岸花(@higanbanamikan)がお伝えします。

シマウマと司会の紹介

第1回マネーのシマウマに引き続き、3名のシマウマが登場。1人目は前回から引き続き渋谷区議会議院の中村豪志氏(@tana0428 ) がマネタイズを指導。2人目は前回は挑戦者として出演したココトモハウス代表の現王園健太氏。@giogiozone)。(参考記事:なぜ私がePARAを全力で応援するのか?~ココトモハウス管理人ジョジョ~) そして3人目は、「熱量を伝えるのが大事」と語る、​​株式会社イースマイリー代表取締役矢澤修氏(@yzw036)が新たに参加しました。

左より、中村氏、矢澤氏、現王園氏

司会は株式会社ePARA代表取締役であり、NPO市民後見支援協会理事の加藤大貴(@koken_3)が務めました。

障害があってもキャンプを楽しみたい!A-Connect Camp合同会社代表・おスギ氏

マイクを持って話すおスギ氏
挑戦者のおスギ氏

最初の挑戦者は、A-Connect Camp合同会社代表のおスギ氏。数年前にご家族が車椅子になり身をもって考えることが増えたおスギ氏。体の不自由な人が利用できるキャンプ場を作れたら良いのではないかと考えるきっかけに。水回りや段差の不安が大きい車椅子ユーザーでも、キャンプを楽しめるようにと考えました。

体に不自由があっても楽しめるキャンプ場を

「トレーラーハウスの中に大きな水回り設備などを用意し、障害があってもキャンプが楽しめるように設備を拡充したい」と話すおスギ氏。車椅子があってもトレーラーハウスとウッドデッキの上で朝ごはんを食べたり、体が不自由な子供でも水遊びができる設備を用意するため、150万円をクラウドファンディングで調達したいとのこと。
1日1組の貸切で、バリアフリーの付加価値で稼働率は上げ、利益率も計算した上で、先は見えつつあるとのこと。すべての人を受け入れるのは難しいですが、ハード面ソフト面を事前に確認の上で来ていただくという見通しで、来年の春ごろグランドオープンの予定とのことです。

シマウマ・中村豪志氏は「事業の生産性が気になる」と指摘する一方で、「素晴らしい事業。多様性があって良い、是非成功させてほしい」とそのコンセプトを評価していました。

シマウマ・矢澤修氏は障害者がご家族にいるご自身の経験から、「非日常はとても大事。何かあってもすぐ対応できることが大事だ」だコメント。現王園健太氏も「障害者は日常の中で自由が少なく、キャンプができるのは素晴らしい」と共感の言葉を寄せました。

車椅子でも利用できるキャンプ場のトレラーハウスとウッドデッキの完成予想のミニモデル
トレーラーハウスとウッドデッキの完成予想

資金が集まればトレーラーハウスとウッドデッキが整備できます。そして、共感が共感を呼ぶプロジェクトはうまくいく。より多くの人を巻き込んでいく力はとても大事なようです。

本当の性で自分らしく、 TranLifefproject企画動画/主演俳優・そーた氏

キャップを被りにこやかに話すそーた氏
挑戦者のそーた氏

トランスジェンダーであり、ご自身は男性と自覚して生活しているそーた氏。「LGBTQ」のTにあたるのがトランスジェンダー。「もしそのトランスジェンダーが周りにいたら?それを周知する動画を作りたい」と力強く語ります。

優しさゆえの迷い、葛藤


昨今、性の多様性は耳に届くようになったことと思います。しかし一般的には当事者に会ったときに若干の迷いを感じる方は多いのではないでしょうか。優しいからこそ「傷つけてしまうんじゃないか?失礼に当たるのではないか?」という迷いが生まれる。トランスジェンダーの子供を持つ親御さんもその現実に突き当たります。本人も言い出せない、どう思われているのかわからない。みんなと違うので自分の方がおかしいと悩んでしまうケースもあるそうです。葛藤があるので、本当の性を打ち明けられず暮らす方もいるそうです。

実は言い出せていないLGBTQの人は、みなさんの周りにもきっと多くいます。そーた氏は、「LGBTQの方と接したときの迷いを動画で解決していきたい。どう感じて暮らしているか、どうして接して欲しいか、これは嫌だというものを動画で伝えたい」と考えています。その先には、「どんな性の人でも自分の性に正直に、ありのままの自分で豊に生きていける社会を作っていきたい」という思いがあります。

トランスジェンダーの悩みとは?

学生だと制服の問題もあり、、成人式も本当は本当の性で参加したいのに、体の性で参加することになるなどうまくいかないことも多々あるそうです。また、トイレ・研修旅行・修学旅行などではまだまだ問題が多いようです。ちなみにトランスジェンダーの当事者が嬉しいのはオールジェンダートイレなのだとか。多目的トイレは障害者に使ってもらいたいので少し使いづらいのだそうです。
そーた氏は、「当事者はもちろん、親御さんに特に動画を届けたい」と言います。LGBTQの子供を持つ親後さんは愛あるからこその悩みが多いものの、親同士のつながりで輪が広がる点に可能性を感じてるそうです。

多様性を力に変えていきたいシマウマ・中村豪志氏の共感を始め、みなさん興味と応援の意思を持ちそーた氏のプレゼンに耳を傾けていました。

シマウマ・現王園健太氏は、「自分に正直に生きるということは現代人のテーマだ」と言います。今はもう、自分達だけじゃ乗り越えられない壁に当たっている、その問題を打破するのにも動画を作るのは大事なようです。
悩みを打ち明けられる場所、自分らしくいられる場所は大事であると再確認できるお話でした。

自分らしく輝く社会を 株式会社ePARA代表・加藤大貴

水色のePARAのTシャツを着たePARA代表の加藤大貴氏
挑戦者の加藤大貴氏

3人目は前回同様、司会を務めていたePARA代表・加藤大貴が登場。以後は司会を矢澤氏に託し、挑戦者にチェンジです。9月26日から受付開始し、即日で上限に達した株式投資型のクラウドファンディングに先立っての挑戦となりました。

自分らしく生きていける社会のために

人材支援、職業支援の人件費として集められる今回の株式投資型クラウドファンディング。「働きがいを持って働くということにフォーカスし、職業紹介の支援をするに至ったのは公務員時代に考えていたことが影響している」と話すePARA代表・加藤。加藤は、司法試験で挫折を経験した後に国家公務員として裁判所で働き、結婚し子供も生まれ安定の暮らしを得るも、自分のやりたい企画が通らないという経験もしてきました。

「上の人が言わないと動かない。当時は、企画があっても無駄なんだと大人しくしていた」

裁判所での仕事を経て、祖母がアルコール中毒と認知症で高齢者施設を出されそうになり成年後見の道へ入った加藤。やりたいことは何かと思ったときに、福祉の世界に飛び出たそうです。家族を説得し、応援すると言ってもらえるまでパワポの資料でプレゼンをし、その熱意が実っての船出となりました。

生きるうえで、やりがいは大事

実際に働くことについての課題がが多く「仕事をやりたい」「やりがいをもっていきたい」という高齢者が多かったそうです。そして障害者もまた、やりがいをもって働けていない現実に驚く加藤。
「eスポーツを通して職業紹介ができるのではないか?こういったことをできる障害者の人はすでにテレワーク人材ではないのか?障害者でもこんなすごいことができると広めたい」と話す加藤。今はとにかく人手が足りないそうです。
クラウドファンディングを通じて仲間を増やしたい、自分が輝けるを実現していきたい。ePARA代表としての熱い思いが存分に語られました。

まとめ

・車椅子でも最高の思い出を、バリアフリーキャンプを目指すおスギ氏

・LGBTQの理解を広げ、ありのままの性で生きられる社会を目指すそーた氏

・障害者のeスポーツを通して就労支援と、自分らしく輝くことを実現する加藤大貴

人が自分らしく生きるために社会に何が必要か?を考えさせられました。企業として活動する上では利益は重要ですが、ただ儲けるだけでなく共感を生むことも大切なのがゼブラ企業です。多様性が尊重される中、できるだけ多くの方に共感、応援をしてもらいたいのは、ゼブラ企業の共通の気持ちです。社会課題に対して立ち向かっていくのは容易ではありませんが、熱い思いを持ってやっているゼブラ企業にとって、いいねやシェアでつなぐ応援の輪は、挑戦者たちの力そのものです。

自分が成長する=世の中をよくすることでもある。どんなふうに生まれても、どんなふうに生きても、自分らしく輝けることの大事さを再確認できるマネーのシマウマでした。

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