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ボクらは違いと旅をした -岡山で輝いたみんなの個性をアフロがレポート- <クロスライン特集①>

10月15日ー17日にかけて行われた岡山での「クロスライン-ボクらは違いと旅をする-」

季節はちょっとずつ秋から冬へ…。
事実、上着持参指令が出ていたんですが、岡山の暑さを舐めてました。
いや、正しくは熱さ!!

車椅子8台、他障害多数!!障害の有無を問わず総勢53名。
真面目バージョンは10月18日公開のePARA代表の加藤さんの記事をご覧いただくとして、ここではわたし、長野僚(通称:アフロ)の視点で書かせていただきたいと思います。

ゼブラ企業のエンジェル→シードラウンドへの成長(あるいは、トヨタ・モビリティ基金採択プロジェクト #クロスライン という奇跡)

加藤 大貴(ePARA代表・NPO市民後見支援協会理事)

クロスライン-僕らは違いと旅をする-

『クロスライン-ボクらは違いと旅をする-』は、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金が主催したMake a Move PROJECTの中のアイデアコンテスト「Mobility for ALL - 移動の可能性を。」で株式会社ePARAが採択されたプロジェクトです。
「誰もが自由に移動し、自分らしくいられる世界を目指して」というお題に対し、バリアフリーeスポーツ「ePARA」らしく本気で遊んで、モビリティの明日を変えようという取り組みです。

eスポーツでモビリティの可能性のその先へ。誰もがドライバーになれる世界に向けた挑戦

Mobility for ALL アイディア×ソリューション活動報告サイト

総じて3日間、めちゃくちゃ盛り上がりました!

すべてを物語る集合写真…!
着物を着ている美女2人は、当日司会を務めた我がePARAユナイテッドのメンバー。
私アフロのとなりの筋肉は、ePARAユナイテッドのキャプテン・とりちゃん!!

この旅の目的は主に3つ!(…だと思っています^^)

  1. 障害があってもモータースポーツは楽しめるのか
  2. これだけの大所帯(しかも車椅子多数!)で旅をしたらどうなるのか
  3. 全国から選りすぐりのダイバーシティが集ったら、どんな化学反応が起きるのか!?

参加者とePARAが一体となった壮大な実証実験!

この記事では特に、

  • 「クロスライン-ボクらは違いと旅をする-」に参加する前と後で感じた違い
  • 「クロスライン-ボクらは違いと旅をする-」に参加して良かったこと
  • Mobility for ALLについて考えたこと

について綴っていけたらと思います。

岡山遠征における心境のBefore、After

今回はiRacingというゲームをプレイしたのですが、正直に言って最初はプレイする方法も分からず、この旅のことを告げた友人から「岡山行って何するの?」と聞かれる度、ただひたすらに「みんなでカーレース(ゲーム)して実際にサーキットでプロのレースも観戦するらしい!」と答えていました。決して興味がなかったわけでなく、正直分からなかったんです。そのくらい、有識者の皆さんの知識の豊富さと熱量に圧倒されていました。

ただ1つ分かっていたこと。

これはスゴいプロジェクトだぞ…!」と。

当日が近づくにつれ、そんな得体の知れない感覚が自分の中に高まっているのは感じていました。

事前に品川のAny%CAFEで行った練習会では、スタート直後にクラッシュしてしまうなど「本番で本当に完走できるのか!?」というレベルでした。
(詳しくは以下の動画をご覧ください)

練習はもちろん、プロジェクトも手探りの中みんなで創り上げていく過程も含めて、ダイバーシティを凝縮したような素晴らしいメンバーの一員として新しいチャレンジを共にできたこと、本当に貴重な機会でした!

旅に参加して良かったこと

まずはまた1つ、新しいチャレンジができたこと。そんな機会に恵まれたこと。本当に嬉しく思います。「車の運転ができない(まだしたことがない)からレーシングゲーム(iRacing)もできない」と決めつける必要はまったくない
本番に行くことができたことで練習のチャンスが生まれ、その練習を通してハンドルコントローラーの存在を知りました。

高性能なレーシングシュミレーターも体験

そして現地ではとりちゃんとともに津山まで出向く機会をいただき、より高性能のレーシングシュミレーターを体験できたことで、より一層eスポーツの可能性を体感することができました。

津山のイベント会場にて、レーシングシュミレーター体験。
津山のイベント会場にて、レーシングシュミレーター体験。
より一層のスリルと自由を得て、アフロもこの笑顔!!

手元は電動車椅子と同型のジョイスティック
手元は電動車椅子と同型のジョイスティック。
手の可動域や麻痺の状態に合わせて位置や形状を調整できるとのこと!
テクノツールさんの全面協力によって楽しくプレイすることができました)

オンラインでつながる仲間が一堂に集えた

昨今のコロナ禍を乗り越え、全国各地から多様性溢れるメンバーが一堂に集えたこと、一緒に”場”を共有できたこと。障害や難病、気候の壁をも越えて共に熱狂できたこと。一見不可能と思えることも入念な準備とみんなの優しさをちょっとずつ集めれば、軽やかに可能にすることができる。
加えて、オンラインで見守り、コメントで参加し、声援を送って下さったたくさんの方々の存在も、まさしく陰のMVP!

そして、今回はなんといっても総勢50名の大所帯。そんな奇跡の旅の実現に向け、この機会をくださったトヨタ・モビリティ基金「Make a Move PROJECT」と、中心となって尽力して下さった株式会社ePARAチームの皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
もちろんこの春から熱狂しているチームスポーツ、車椅子11人のeサッカーチーム「ePARAユナイテッド」のメンバーとも久々にリアルで会えて本当に嬉しかった!

最終日。写真は記念すべき旅の第1回MVPを獲得したユナイテッドの新メンバー、
たけちゃんをみんなで祝福している画像
最終日。写真は記念すべき旅の第1回MVPを獲得したユナイテッドの新メンバー、
たけちゃんをみんなで祝福

Mobility for allについて考えたこと

移動の可能性を、すべての人に。

これほど切実なスローガンがあったでしょうか。こうした声を誰が上げるか、誰と一緒に上げるかはとても重要です。仮に内容が伴っていても、そこに説得力があるか否かで(一般の方への)響き方はまったく違うから。
その意味で今回、私たちを含むたくさんの当事者の方々と日々彼らを支え、その壁を壊そうと尽力して下さっている多くの企業やたくさんの支援者の皆さんと本プロジェクトを遂行できたこと、その一員として参加できたことに、改めて心から感謝申し上げます。

全国各地から岡山に集うー。
参加者のそこまでの過程はあまり見えません。電車に乗る、バスに乗る、新幹線に乗る、飛行機に乗る…。そこには必ず”生活”があるはずで、決して非日常ではありません。

普段から問題なく1人で利用できる方もいれば、車椅子ユーザーや視覚障害の方のように、駅員さんや運転手さん、ヘルパーさんの手助けを必要としている方もいます。また、もちろんそういった方々の中にもすべて自力でできてしまう方々がいることも事実です。
しかし、公共交通機関の利用だけで日常を過ごそうとすると、人員が整うまでに必要以上の時間がかかったり、エレベーターがある場所へ遠回りを余儀なくされたりと、どうしてもバリアが生じます。

そんな時にもし、自分で車を運転できたらどうでしょう?いつでも好きなタイミングで行きたいところに行ける選択肢が生まれたらどうでしょう!きっと世界(日常)は一変するはずです。世界(世の中)はもっと豊かに激変するはずです。

今回、運転免許を持たない車椅子ユーザーの1人としてハンドルを握ってみて少しだけ思ったことがあります。

『もしかしたら自分も、車を運転できる可能性があるのかもしれない…!』

私が感じた運転の楽しさを、もし他の方も感じていたとしたら。
その可能性は広がるばかりです。

『少しでも快適に旅を楽しめるように』と現地の方からいただいたバリアフリーマップの画像
『少しでも快適に旅を楽しめるように』と現地の方からいただいたバリアフリーマップ。
さりげない心遣いが嬉しい…!

最後に、地元の方からいただいた岡山国際サーキットのバリアフリーマップを添えて。

この旅に関わって下さったすべての皆様、本当にありがとうございました!

番外編

今回の旅に関して、長距離遠征ということもあり、一部保護者の方と一緒に来ていたユナイテッドメンバーもいたのですが、そんな岡山2日目の夜の出来事…。

#ePARAユナイテッド の保護者らと語らっていたら横断歩道の向かい、泊まっているホテルの駐車場方面から、『写真撮ってください!』の大声が…。

ふと見るとそこには気持ちよく酔っ払っている15人ほどの若者が…!周囲を見渡してもシャッターを切るものがおらず、私たちに声を掛けたのでしょう。それにしてもお酒が入ると人はここまで気が大きくなるのかと思いつつ、同じくアルコールの魔法でリラックスし、障害を忘れかけている私も(人生の先輩方に促されるまま)意を決して現場へ急行!
アフロは彼らに伝えました。『障害あるから手元がブレるかもよ』と。 それでも大らかになっている彼らは一言、『全然だいじょぶっす!あざす!!』と言うばかり。
無事に大役を終えると、なんとチップまでくれました。(本当は任務を遂行する前から…🤣)
思い出を残したいという気持ちに一切のハードルはないと確信した、忘れられない夜となりました。

無事に帰還を果たした直後、颯爽と横断歩道を渡りカメラを向けられこのドヤ顔写真
無事に帰還を果たした直後、颯爽と横断歩道を渡りカメラを向けられこのドヤ顔…!
まさか岡山でヤンキー!?15人を相手にカメラを向けるとは思いませんでした。
岡山で出会い、バリアフリーマップを自作していただいた地元の方が書いて下ったアフロの長野さんのイラスト
岡山で出会い、バリアフリーマップを自作していただいた地元の方より。
帰京した夜に突然送られてきたのですが、現地で事あるごとにアフロと化していた私はこんなふうに見えていたようで…笑
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長野 僚

先天性の脳性麻痺による車椅子ユーザーで、執筆や講演活動を行っている。Try Chance代表。著書『僕にしかできないこと あなただからできること〜障害を忘れられる瞬間を求めて〜』『日々是幸日〜想えば価値!~』

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