障害とゲーム

双極性障害の彼岸花が体験したMMO×出会い×子育て

双極性障害ママゲーマー彼岸花です。「双極性障害」は、調子のアップダウンを繰り返す脳の器質性疾患です。以前は「躁うつ病」と言われていましたが、実は「うつ病」とは別の病気です。一生のお付き合いとなる精神疾患ですが、受け入れながら育児!家事!気晴らしにゲーム!時々元気に時々休みながらエンジョイしています。ゲームの世界も現実の社会と同じ…!?療養ゲーマー生活を経て経験した様々な人間関係や育児との兼ね合い、双極性障害ならではの経験を書いていけたらと思います。

ゲーム × 彼岸花

幼少時に勇気を出してスーパーマリオをやってみたら「最初のクリボーで死んだ」典型的なアクションゲーム下手くそマンです。その時点でアクションゲームは下手なんだと自覚し、ゆっくり操作ができるRPGものをやろうと決意。初めて全クリしたゲームはMOTHER2でした。それからドラゴンクエストやファイナルファンタジーと言った名作RPGを多くプレイし、往年の名作クロノ・トリガーは今でも自分の中で強い感動が残っています。

大人になり双極性障害になり母親となり、今も子供の頃のゲームの感動体験と素晴らしい世界を知るゲーマーになりました。住んでいる環境に光回線とパソコンが揃えば当たり前のようにMMOの世界に進出し、ある時はMMO難民、ある時はケモミミ幼女大好きなお兄さん、ある時は竜騎士のにーちゃん、そして今はファイナルファンタジー14を時々プレイする「光の双極性障害お母さん」。見た目の違うキャラクターをプレイスタイルで使い分けながらライトにMMOを遊んでいたりします。

FF14より、母娘をイメージしたキャラクター画像

MMO × 出会い × 事件簿

さて、事件簿というと少し嫌な予感がしますね。そうです。MMOの世界も沢山の出会いや別れがあります。MMO難民の頃、お互いを軽く知る程度だったプレイヤーさんと別ゲームでたまたま居合わせ、それ以来ゲームを跨ぐお友達となっていたりもします。今も時々居合わせるとドッと盛り上がる楽しい関係です。以前、MMOで毎日のように遊んだ友人たちと飲み会を開きました。リアルで会ってみたらみんなゲームで会った時のように気のいい方々でとても楽しかったです。

リアル性別発覚による事件発生

MMOならではの楽しい人間関係もあればちょっと大変なこともあります。
もしずっとお兄さんだと思っていたプレイヤーが実は女性だったら?ずっと同じ主婦だと思っていた人が実は男性だったら?
たいていびっくりしますし、人によっては突然のリアル性別発覚で態度をガラッと変えてしまう人もいます。付き合い方に悩むこともあります。特に同性だと思っていたら実は異性だったというケースでは、特にお友達のプレイヤーの方を戸惑わせることもあります。特に年単位の付き合いだとこれまで一緒に遊んできた経緯もあり「恋愛的な発展」を期待する人も出てきます。それがうまくお互いに噛み合えば良いのですが、拒絶せざるを得なかったら?ケースによりけりですが失恋沙汰からストーカーやつきまとい、いやがらせに発展する場合もあります。

事件には、証拠を残して相談を

筆者のケースでは、ネット上の嫌がらせに発展しました。万が一は警察に通報できるように相手方の情報を収集したり、誹謗中傷をまとめた資料を作成して手元に置いたりもしていました。ゲームの運営会社にも相談をし、
「現実世界でのトラブルには介入できませんが、ゲームの世界でのハラスメント行為に対してはご報告下さい。然るべき対応をとります。」としっかり応じて下さいました。
しかし相手さんもネットでの嫌がらせに手慣れているので、直接的ではなく特定し難い形でまわりくどく悪口を流布。つきまとうための個人情報の取得を目指しているようでした。色々ありましたが警察と運営に相談で終わりました。何かされたら証拠を残し、然るべきところにちゃんと報告、相談をしましょう。自分のためでもあり、悪質なプレイヤーを減らす為の手段でもあります。

ゲームは自由な世界だ

筆者のゲーム内キャラクターは男性、中身は女性ということが多く、またそれを別に隠してもいません。ですがどうしても中身も男性だと勘違いをされてしまうのです。雰囲気や話し方、プレイスタイルが女性らしくないのです。女性からアプローチをかけられたこともありましたし、上記のように女性バレすることで男性とトラブルに発展したこともあります。ですが中身と同性のキャラじゃないと許されないのか?というと決してそうではありません。かわいい姿、なりたい姿、素敵な装備を着こなせる姿や憧れの姿…MMOでそれは全て自由な世界のはずです。

MMO × 子育て × 彼岸花

困った対人関係もありうるMMOの世界ですが、家から自由に遊びに出れない子育て世代のゲーマーや、療養中の人には福音のような世界でもあります。

昼時のMMOのは、夜勤や在宅ワークの方、主婦の方がよくいらっしゃいます。昼間メインのコミュニティに参加すると、主婦のお友達やママ友に恵まれることもあります。MMOは、育児や家事にまつわる突然の離席や放置が多くてもお互い様と理解のある界隈。子供を見ているママゲーマーとしても、寝込みがちな双極性障害ゲーマーとしても救われました。MMOは時々しかやらない今も、MMOをプレイしながら子育てをしていた頃に仲良くなったママさん達とは、SNSでふんわり繋がるちょうどいい関係を築けています。とても良い出会いでした。

オープンワールドなMMOと育児の相性は決して悪くないように思います。小さいお子さんを抱えながら長時間拘束され集中を要するようなものは難しいと思いますが、必要な時は席を外しながら気楽に広い世界を走り遊び、人間関係を楽しむ程度の付き合い方ができるならば良い息抜きになります。

MMOをやって良かったこと × 悪かったこと

  • MMOをやって良かったこと・・・孤独にならなかったこと。軽躁の波によって大活躍できたこと。
  • MMOをやって悪かったこと・・・対人ストレスで病気が悪化したこと。

双極性障害の発症で退職し寝込みがちになった時も、MMOの世界があったからこそ本当の孤独にはなりませんでした。モニターの向こう側は病床の外なのです。MMOの世界で楽しんできたからこそ病状も落ち着き、結果として子を授かることすらできました。素晴らしい世界を開発し、運営なさっている方々には大きな感謝です。

更に双極性障害による軽い躁状態を生かし、有り余る体力と回りすぎる脳みそでキレッキレの戦闘民族をできていた時もあったのです。最初のクリボーで死んだ人がファイナルファンタジーの花形、パーティのアタッカー竜騎士だった時もあるのです。あの頃の私は個人的MMO黄金時代でした。軽躁の時に攻略組として活躍し、反動の鬱状態の時はのんびりと広い世界をお散歩したりしていたり。病床にいても、病気で疲れやすくて体力がなくとも、双極性障害であっても、その人に合ったゲームとの付き合い方を出来れば活躍したり友達と楽しく遊ぶことができる。それがMMOの世界なのです。

FF14で筆者が軽躁時に軽躁時に攻略用で使用していた男性キャラクター

逆に対人関係が荒れた時はストレスで病状がかなり悪化しました。対人トラブルが落ち着くまでうつ状態が悪化し寝込みがちでした。主治医の先生に、コミュニティのまとめ役はやめるようにも言われました。こうした経験から、疲れやストレスなど様々な外的要因で病状が揺らぐ双極性障害の人にとって、MMOは少し刺激的すぎる世界なのかもしれないとも思います。ですが自分の限界を知り、うまく距離を保ちながら付き合えばきっと素晴らしい経験もできると思います。

MMO × 双極性障害

私は、周りの方を驚かせたり無駄な気を遣われたりしたくないため、基本的には病名は伏せたままにしています。病気を患って療養をしていることは一緒に遊ぶ友達にカミングアウトしていますが、知識のない一般の方が「双極性障害」や「躁うつ病」と聞くとなんか怖いと思いませんか?キレると怖いですとか、ハイになって凄いことをするかと思えばいきなり落ち込んでしまうイメージ、ありますよね?個人差はあれど実際にあり得る症状です。MMOはソロプレイができるものも多いですが、友達と遊ぶ、知らない人と関わり遊ぶ、それが主軸となるゲームです。ですので周りのプレイヤーを不穏な気持ちにさせないのも大事だと思います。

筆者は双極性障害の理解を得る事は、MMOの世界では放棄しています。ですが病気で時々体調が悪い事は織り込み済みなので調子が悪い時はみんなそっとしてくれます。この程度で良かったと今も思っています。カミングアウトして躁鬱キャラとして開き直り受け入れられるのもまた一つの道ですし、精神障害を隠して普通の人のふりをするのもまた一つの道。その辺はプレイスタイルや性格によりけりだと思います。

上手に付き合えば障害の有無に関係なく新たな友達ができたり、人によっては趣味を通して大切な人と巡り会うこともあるでしょう。何よりMMOは、ゲームとして楽しい。ゲームが好きで人も好きな方でしたら、双極性障害とうまく付き合いながらMMOの世界を冒険するのも良いかもしれませんね。

FF14より、美しい世界を眺める女性キャラクター
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双極性障害ママゲーマー彼岸花です。双極性障害は一生のお付き合いとなる精神疾患ですが、受け入れながら育児!家事!気晴らしにゲーム!時々元気に時々休みながらエンジョイしています。

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