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ADHDちえ、テトリスでタイ・ミャンマーの友人と再会 ~eスポーツ×国際交流~

こんにちは、久しぶりの投稿になります。ADHDちえ、思い出のゲーム「テトリス」との再会を執筆したちえです。記事をお読み下さりありがとうございます。前回の記事で書いた「タイに留学していた頃の友人に連絡を取り、テトリスを通じた再会を果たす」こと、実行いたしました。今回は、その時に感じたことや、見えた課題をお伝えさせていただきます。

タイ・ミャンマー在住の友人とのテトリス同窓会を企画 

私は大学でタイ語を専攻し、大学3年次にタイ北部のチェンマイ大学教育学部へ半年間留学しました。その時に友人になったのが、チューターのタイ人学生Vさんと、学部留学生のミャンマー人学生Pさん。とても仲が良く、楽しい学生生活を過ごすことができました。大学を卒業してから10年以上が経ち、facebook上でお互いの投稿にイイね!を押したりコメントを寄せ合うはありましたが、それ以上に交流をすることはありませんでした。前回の記事の執筆中、私が真っ先に思い出したのは、タイのVさんとミャンマーのPさん。ゲームを通じて、日本・タイ・ミャンマーそれぞれの地で再度交流が持てないか。私は二人と連絡を取り、テトリスでの同窓会を提案してみました。2人ともふだんあまりゲームをプレイしないということでしたが、珍しい形の同窓会に興味を持ち、快くゲームに参加してくれました。

筆者ちえと留学時代の仲間のイメージ画像

テトリス同窓会で感じた「バリア」

某日の日本時間夜22時(タイ20時、ミャンマー19時30分)、テトリス同窓会を東京・チェンマイ・ヤンゴンそれぞれの地から行いました。

テトリスをはじめて10分後、ミャンマーのPさんのプレイ画面が固まる事象が起きました。その3分後には、タイのVさんの通信が途絶えてしまう状況に陥りました。3人が1度ログアウトし、もう一度プレイをしようと提案をしました。しかし、ミャンマーのPさんは困った様子でこう答えました。「今、ヤンゴンが停電になってしまったから、ゲームの再開が難しいな…」と。ミャンマーは2010年、数十年にわたって続いた軍政から民政へ移行し発展のブームが起きています。しかし、ミャンマー国民の60パーセント以上は、いまだ電力が安定しない状況で暮らしているのです。(参考記事:ミャンマーのeスポーツ選手、最大の敵は「停電」) 

一方、タイのVさんはチェンマイの山地に住んでいるため、雨期になると通信電波が遅くなるとのことでした。私は、ゲームの再開は難しいと判断し、チャットの雑談形式で交流を続けてみようと試みました。しかし、ミャンマーのPさんとは、停電になった影響でその日はオンラインを通じた交流は続行できませんでした。国際電話をかけ「また改めて連絡を取り合おう」と約束をし、同窓会は終わりました。

ミャンマーeスポーツの可能性と課題

後日、私はミャンマーのPさんと連絡を取り、ミャンマーにおけるeスポーツの状況を聞いてみました。ミャンマーではゲームの機器はとても高く、ミャンマー人の平均月収半年分のお金が必要とのことでした。高いゲーミングパソコンでゲームをプレイできるのは、ひと握りの富裕層のみなのです。

そんなミャンマーでは、スマートフォンの所持率は110%を超え、国民1人が1台以上の携帯電話を使っている計算になります。そのためか、スマートフォンで遊べるゲーム「PUBG Mobile」がとても人気で、子供達も夢中で遊んでいるそうです。しかし、先に挙げた停電の影響で、ミャンマーでeスポーツが浸透するにはしばらく時間がかかるだろうとのことでした。ごく一部の富裕層だけが、停電対策に自家発電機を持っていて、一般市民は不安定なインフラに生活を左右されているそうです。
ePARAで行われているゲーム大会やそこで使用されいてるボイスチャットは、開発途上国ではとても困難でハードルの高いことを思い知りました。

ミャンマーのeスポーツプレイヤーMさんに話を聞いてみた

後日、Pさんを通じて、eスポーツプレーヤーのMさんと知り合うことができました。Mさんの次の言葉を通して、私はミャンマーのeスポーツの未来に夢や希望を感じることができました。

自分は停電で、何度も試合のチャンスを失った。でも、ミャンマーの経済は民主化後良くなってきている。 ゲームを通じて日本の選手とも交流したいし、日本でも働いてみたい。」

また、Mさんとの会話を通じ、通信環境が不十分でないミャンマーでも一獲千金の夢を見て戦い続けているeスポーツプレーヤーは多くいることも知りました。

バリアフリーeスポーツを阻む「バリア」はたくさんある

私は、今回のテトリス同窓会とその後のコミュニケーションを通じて、国際交流の文脈での「バリアフリーeスポーツ」は「障害」だけでは語れないと感じました。国境や距離という「バリア」は以前に比べて解消できる環境は整っています。しかしeスポーツという観点では、通信環境という「バリア」は大きな課題です。ミャンマーの通信環境が1日も早く整うことを願います。私も自分の立場でできることとして、NGOを通した支援を続けて行きます。

また、私はいつかePARAでも国際親善試合ができたらいいなと思い始めました。ePARAの仲間たちの熱意や高い気持ちに触れてほしいし、ePARAの「挑戦」と「寛容」の気持ちを共有しながら、eスポーツで国境を超えた交流をしてみたい。その為にも、語学の勉強を頑張ろうと思いました。

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ちえ

広汎性発達障害、ADHD当事者。 大学時代に、タイ語を専攻。タイ北部のチェンマイ大学に留学経験あり。 留学中に、少数民族・格差貧困に直面。国際ボランティアに興味を持つ。 ライター、NGO・ゲーム記事翻訳など、「社会に還元できる人」になれるように前向きに自己発信にチャレンジ中。

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