プレイレポート

ADHDちえ、思い出のゲーム「テトリス」との再会

はじめまして、記事をお読み下さりありがとうございます。

私は広汎性発達障害、ADHD(注意欠陥多動性障害)の当事者です。普段は注意力が散漫で気が散りやすい反面、好きなことや得意なことになると時間を忘れるくらい、何時間も過集中をします。外国の文化や言葉に興味があり、大学生時代にはタイ語を専攻しタイにも留学をしました。現在は、障害者雇用で働きながら、NGOの翻訳ボランティアや、ライティングの活動を行っています。

ゲームはドラクエシリーズが好きで、特に「テリーのワンダーランド」のモンスター育成ゲームをやっています。また、子どもの頃はテトリスが大好きで、テトリスJrをよくプレイしていました。今回、ePARAの記事で、私の子ども時代の思い出の詰まったテトリスの魅力をお伝えできればうれしいです。

テトリスとは?

テトリスは、ソビエト連邦(現・ロシア)の科学者アレクセイ・パジトノフを中心に教育用ソフトウェアとして開発したゲーム作品です。

4つの正方形を組み合わせて作られた、片面型テトロミノ状のブロックピースがゲーム画面上方からランダムに1種類ずつ落下してきます。プレイヤーはテトリミノを左右90度単位で4方位に回転させて、マス単位で左右に移動させて画面下部へ落とします。すべてブロックで埋め尽くされると、その段が消滅し、得点となります。1984年の6月6日に初めてプレイ可能なゲーム版が開発されて、その後、ライセンス供給が様々なゲーム制作会社に対してされ、世界中に広まりました。

日本では、1988年にセガから発売され国内に広く知られるようになりました。

ちなみテトリスはロシア発祥のため、ロシアをイメージしたアニメーションやロシア音楽(トロイカやカリンカ)などが用いられています。

テトリスとの再会  

私が子どもの頃に1番好きでよく遊んだゲームがテトリスでした。

私は元々、弟のファミコン・スーパーファミコンをプレイする姿を側で見ている程度で、ボタンの細かい操作が苦手でした。

小学6年生の時、クラスメートがテトリスJrを持っていたことがきっかけで興味を持ち、自分でも買ってプレイするようになりました。テトリスJrは小さな白黒の小型ゲーム機で、ゲーム操作の苦手な私でも遊びやすいものでした。当時はアナログで、通信システムもない時代だったので、友達と並びながらお互いの機械で得点を競ったりしました。小型で持ち運びがしやすいので、キャンプや修学旅行にも持って行って遊んだ記憶があります。

コロナの自粛期間中に、ePARAの関節拘縮症のゲーム開発者が提言!「パズルゲームはもっと色覚多様性に配慮を」の英日翻訳を行ったことをきっかけに、自分が昔テトリスが好きでよく遊んでいたことを思い出し、スマートフォンアプリ「Tetris」(テトリス)をダウンロード、自身でもプレイをはじめました。 

テトリスをやってみて

まず、現在のテトリスは、グラフィックと音楽がとてもクリアできれいなことに驚きました。

私は感覚過敏があり、蛍光色が苦手です。昔のカラー版のテトリスは蛍光色が強いように感じて、目がチカチカしてプレイが上手くできませんでした。私が、色のないテトリスJrで遊んでいたのは、感覚過敏によるものでした。現在のテトリスは色味が落ち着いていて、私でも見やすい色になっていました。集中力を阻害されずに、プレイできました。

また、スマートフォンアプリの「Tetris」では以下のように6種類のTHEMESから選択することができます。(2020年8月時点)

スマートフォン版テトリスのテーマ選択画面。上段に4種、下段に2種の計6種のテーマから選択できる。

背景の違いだけでなく各ブロックピースの色味も違いがあるので、色覚多様性のある方でもプレイがしやすい工夫がされています。

また、私にとって魅力的なのは、「8-BITS」という旧式の白黒モードも選択できることです。感覚過敏な私にとって「8-BITS」はプレイしやすく、「8-BITS」で昔の思い出を重ねながらテトリスを楽しんでいます。

最新版のテトリスは、1人で練習のできるPLAY SOLOモード、友人と遠隔操作で遊べるTETRISTOGETHERモード、世界中の99人のプレーヤーとゲームのできるTETRRIS ROYALモードがあります。友人だけでなく、世界中の人とゲームで交流できることに感動しました。タイに留学していた頃に出会った友人に連絡を取り、近日中にテトリスを通じた「再会」を果たす予定です。

テトリスのゲームの表記は英語ですが、ルールや操作もわかりやすく、私のような障害者でも、楽しめると感じました。

ゲームと私

子どもの頃、私にとってゲームは友だちとの「コミュニケーションツール」でした。スポーツや団体行動が上手くできない私でも、テトリスのを始めとしたゲームを通して楽しく遊ぶことができました。現在、ePARAの翻訳や記事の執筆活動をきっかけに、子ども時代の楽しい思い出を思い返すことができています。

私はこれまで、eスポーツは高度で特別な技術を持ったプレーヤーが行うゲームスポーツであり、敷居が高く、自分には無縁の世界に感じていました。

しかし最近は、こうした記事の執筆等を経験する中で、ゲームに対する考え方に変化が起き始めています。

先日、ePARAのオンラインゲーム大会を見学させていただきましたが、Zoomや大会に不慣れな私を、みなさん温かく迎えて下さいました。8月22日に観戦したePARA主催のVAROLANT企業交流戦でも、選手の皆さんの熱いチームプレーや、スタッフの方達の活躍に感銘を受けました。選手・スタッフ・観客がひとつに団結した時間だったと思いました。

私は、ePARAの活動の中に参加するで、高度な技術でレベルの高いプレイができなくても、部員の一人として受け入れられる温かさを感じています。最近はもっとePARAの活動に関わって、eスポーツを広めて行く力になりたいと思っています。どうしても複雑なゲーム操作は苦手ですが、ブロスタをはじめとした自分でもプレイしやすいゲームをプレイしながら、ePARAをこれからも盛り上げて行きたいです。

筆者ちえが描くePARAの仲間イメージ図。「ゲームがつなぐ絆と夢」のキャッチフレーズ。6人のメンバーとともに、「みんながいるから私もがんばれる」と意気揚々とする筆者の様子が描かれている。
筆者ちえが描くePARAの仲間イメージ図
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chie

広汎性発達障害、ADHD当事者。 大学時代に、タイ語を専攻。タイ北部のチェンマイ大学に留学経験あり。 留学中に、少数民族・格差貧困に直面。国際ボランティアに興味を持つ。 ライター、NGO・ゲーム記事翻訳など、「社会に還元できる人」になれるように前向きに自己発信にチャレンジ中。

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