こんにちは、解離性障害の一つ「解離性健忘」に悩まされていたら、先日ADHDも発覚して別の記憶障害が併発していると分かった、非ゲーマーの八壁ゆかりです。皆さまご健勝でしょうか。
(ちなみにこの二つの健忘の区別をつけるのは不可能だそうです。いずれにせよ私は忘れるわけですね、ふはははは)
さて、今回は、実は結構やってた(けど忘れてた)古いゲームと、それにまつわる思い出や現状について語りたいと思います。
同世代の方ならむせび泣くレベルで古い話ですので、お心当たりのある方は目元に激落ちくんを用意してご拝読ください。
アーケード時代:高校時代、授業をフケて通っていたゲーセンにて
話は約20年前、うら若き八壁がJK=女子高生だった時代までさかのぼります。高1で発病し不登校になった私は、かろうじて進級できた2年生になってもやはり教室にいるのが苦痛で、結局つるむのは成績の悪い男子共たちとなり、よく一緒に授業をサボっておりました。良い子は真似しちゃダメだよ!
しかしゲーセンに行っても私ができるのはテトリス程度。他の連中は格ゲーやら何やらやっておりましたが、そもそも私はやかましい所が苦手ですし、いつも茫洋と悪友達を眺めておりました。
その中でも特に、Nくんという子がおりまして、黒髪ロン毛で、X JAPANのYOSHIKIさんに憧れてドラムを始め、一緒にセッションしたりしたこともある仲でした。
そんなNくんがある日、
「おまえでもできそうなゲーム入ったよ」
と言ってきました。
はて、どんなもんか、と思って、ゲーセンの出入り口の脇に設置された機器を見遣ると、こんなものが。
おお、なんか丸いのがいっぱいある。しかもでかい。
これを叩けばいいのか?
「そう、おまえずっと打楽器やってただろ? リズム感あるから多分一緒にできるレベルだと思う」
そうなんです、わたくしロックだパンクだと言っておりますが、ルーツはクラシックなんです。3歳からピアノを始め、小学校5年から小規模なブラスバンド部でパーカッションを担当、その後中学の3年間はオーケストラ部で打楽器を死ぬ物狂いで叩きまくっていたのです。
まあその辺の事情はともかく、言うまでもなくこれが「pop'n music(ポップン・ミュージック)」です。後述する「BEATMANIA(ビートマニア=ビーマニ)」とは違って、指ではなく手のひらで大きいボタンを押すだけだったので、曲を知らなくても案外楽に叩けていた記憶があります。
しかし。
それでも、ノートが落ちてくるタイミングや休符のスペースが不規則なので、わたくしはよく、こう叫んでいました。
「譜面で持ってこいやぁぁあああ!!! したら完璧に叩いてやんよ!!!!」
あの時のNくんの呆れ顔が、今でも忘れられません。
ゲームボーイ・カラー時代:「ビーマニ」に抵抗感、からの手のひら返しでどハマり
その後、高校からドロップアウトした私は、弟がゲームボーイ・カラーなるポータブルのゲーム機を買い、何やら音楽に合わせてボタンを押しているのを発見します。
弟に聞いてみると、それが先述した「BEATMANIA」であり、まあガチ勢に言わせれば雑魚なんでしょうが、キーが五つとターンテーブルがひとつのものでした。
とりあえずやらせろ、とゲームボーイ・カラーを脅迫の末強奪し(嘘です、ちゃんと借りました)、やってみて、出てきた台詞はやはり以下でした。
「全部譜面で持ってこいやぁぁああ! したら完璧に以下略うううう!!!」
しかしながら、音楽雑誌にて、当時大ブレイク中だった宇多田ヒカルさんが「ビーマニ」にハマっていると読んでビックリ。
それがきっかけで、じゃあゲームはゲームとしてやってみようかな、と地道にやっていったら段々と慣れていき、じきに「落ちてくるノートを叩くのではなく、曲を聞き込んでタイミングを覚える」というスタイルに切り替えました。
すると、かなり上達し、最終的には裏ラスボス曲までコンプしました。やるときゃやるんだぜ、八壁もよ。
プレステ1時代:ビーマニ
そうこうしている内に、PlayStation1が発売され、「ビーマニ」もPS版が出ました。
これは弟と一緒にプレイできたので物凄くやりこみました。
曲タイトルは忘れましたが、ケミカル・ブラザーズというテクノユニットの某曲にそっくりな曲があったのをなぜか今でも覚えています。
この頃からでしょうか、アーケード版では鍵盤が五つから七つに増え、難易度が上がっていっていきました。私もゲーセンで試した記憶があるのですが、いやぁ、七つは無理でした、マジで。
ちなみにこれは弟からの情報ですが、PS版「ビーマニ」はPS2以降では遊べないらしいです。PS1では機器が楽曲を読み込んだ時点で譜面が表示されるのですが、PS2以降は機器の性能が上がり、楽曲の読み込みが格段に上がったため、音楽のスタートと譜面のスタートがどうやっても一致しない、とのことです。なんか残念だなぁ。
スマホ&タブレット時代=現在、『ゲームの効能』
八壁ゆかり、経歴詐称事案
時は流れ、夫と出会いました。
彼は私の弟は違うタイプのゲーマーで、以前も書きましたが、「ゆかりさんと一緒にゲームをしたい!」という純粋無垢なミッション・インポッシブルを抱く男でもあります。
付き合ってしばらく経った頃、私が「音ゲーか落ちゲーくらいしかできん」とこぼしたのを覚えていた彼が、
「簡単な音ゲー、見つけてきました!」
とスマホを取り出しました。
そのディスプレイに映っていたのがこちら。
音ゲー好きなら知らない人はいないであろう有名ゲーム「Deemo(ディーモ)」。そろそろ2が出るとのことで、事前予約が始まっているようです。
これは確かに操作は簡単でした。
何より私がとっつきやすかったのが、ピアノをメインにした曲が主だということです。上記の通り私はピアノをガチで弾いてきたので、ええとこれは優劣の話ではなく私個人の好みの問題ですが、アイドルの女子群が歌って踊っているのに合わせてスマホをタップするよりは、敷居が低かったわけです(個人の感想です)。
ちなみにプレイ画面は以下です。
そしてこれはプレイしていく内に気づいたのですが、難易度が高い方が簡単なんです。
ちょっとした余談になりますが、某ロックバンドが、自分たちの曲を「ギターマニア」でプレイする、という企画がありまして、その時に作曲者&ギタリストが、ハードモードに挑戦した時「あ! これ原曲に近い!!」とハイスコアを出した、なんてこともありました。
イージーモードだと、無駄に休符が続いたり、妙なメロディだけ叩かされたりするので、私は曲を覚えたらすぐハードモードでやるようになりました。
……まあ、それでもスコアは悪いんですけどね……。
で。
ePARAは毎週水曜日の夜、メンバーが集まって一緒にゲームをする、というイベントをやっています。
私は「非ゲーマー」のくせに毎回顔を出し、口出しだけするという非常にたちの悪い参加者なのですが、ある日のお題が「音ゲー」だったので、「Deemo」で参加してみることにしたのです。
担当上司が、
「嫌な予感しかしない」
と事前に述べていましたが、それは聞こえないふりをしました。
そしてイベントが開始され、私は、
「どうせ恥をかくなら最初に自爆して後はふて寝しよう」
と思い、一番に挙手して「Deemo」の『Evolution』という曲をハードモードでプレイしました。
すると……
——160コンボ出しちゃった。
そこで飛び出したのが、ePARA某氏の、
「八壁さん! 非ゲーマーとか経歴詐称しないでくださいよ! めっちゃ上手いじゃないですか!!」
という台詞でした。
さらには私の次にプレイされる方が、
「え、僕この後にやるんですか……?」
と狼狽されておりました。すんません。
ゲームの『効能』:モノは違えど、皆何かしらの『効能』に助けられている
私は書くことが好きです。特に、本業(と自分で決めている)小説を書くのは大変ですが、私は物語を紡ぐのが大好きです。っていうか設定考えるのもネタ出しするのもブレストするのも本文書くのも大好きです。
そりゃ、小説を書かなくても心臓は止まりません。
しかし、執筆活動は、私の精神状態に大きく作用します。上手く書けている時や設定ががっちり決まった時などは嬉しいですしテンション上がりますしたまに「おっしゃ新ネタきたあああ俺マジ神!!!!」とか絶叫しますが、とにかく、それって『効能』ですよね。
私はごく一部のゲームをほんの少ししかプレイできませんが、先述した、ePARAのイベントで160コンボ出した時は、少なからず「どやあぁぁ」と内心なってましたし(すんません)、ステージをクリアすると達成感が生まれます。
ゲームの効能は分かりやすいです。数字で表示されたり、成功か失敗かで見えたり、頭をそこまで酷使しなくても結果が分かるからです。
達成感、充実感、心地よい疲労感、他プレイヤーとの信頼関係の変化、あなたのプレイを賞賛する人もいるかもしれませんし、感謝を述べられることもあるかもしれません。
当然、それは気分の良いものです。
勝った時、クリアした時、私が内心どやってた時などに、そういったゲームの効能が発生するわけですね。
これは非ゲーマー(一応)の私からしても、『効能』だと思います。
私も、音ゲー以外にそういった効果を持つゲームに出会ってみたいものです。
では、今回はこの辺で。ご拝読ありがとうございました。