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関節拘縮症のゲーム開発者が提言!「パズルゲームはもっと色覚多様性に配慮を」

ePARAのイメージキャラクターであるクオッカが、「入ったよ!熱いの!!」と叫びながら、海外からの旬の情報を届けるイラスト

https://epara.jp/

この記事は、アメリカウェストバージニア州を拠点とした障害者のゲーム擁護団体The AbleGamers Charity が過去に公開したコンテンツです。
ePARA(イーパラ)は、The AbleGamers Charityより公式な許諾を受け、日本語訳を転載しています。

著者: AJ Ryan (関節拘縮症を持つゲーム開発者。障害により手が使用できず、日常生活で主に足を使用)
公開日:2017/5/8 ※1


This article was published by The AbleGamers, a disability gaming advocacy group
https://ablegamers.org
This is a translation of the article which we have received official permission to publish on our website.

Writer: AJ Ryan (a game developer : He uses my feet to do everything, because he has a disability, Arthrogryposis. )
Release Date:2017/5/8 ※1


※1 本記事は2017年5月にThe AbleGamersで公開された記事です。各ゲームの最新動向について述べられたものではございませんので、予めご了承ください。

ePARAのイメージキャラクターであるクオッカが「色に依存しないアクセシビリティのお話だよ!」と今週のハイライトを紹介するイラスト

ぷよぷよテトリスのアルファベット・ぷよ

2016年、私はセガサターンの色覚多様性へ配慮したアクセシビリティについての記事を書きました。

ぷよぷよ通は、色覚多様性のゲーマーがアクセスできないゲームとして強調したゲームの1つであることを述べました。

また私は、ぷよぷよテトリスがどのようにぷよの形を改善したかを述べました。

しかしその時、私はセガ社が色覚多様性を持つゲーマーに優しいアルファベット・ぷよをオプションとして追加したことを知りませんでした。

私は以前に提案をした解決案のように、ぷよの形や定義は改善の余地があると感じていました。

そんな中、私はセガ社がアルファベット・ぷよオプションでぷよぷよテトリスをアクセシブルにした改善に、大変好感を持ちました。

ぷよぷよテトリスで提供されたアルファベット・ぷよオプションの画像。緑色ぷよはG、黄色ぷよはY、紫色ぷよはP、赤色ぷよはR、青色ぷよはBとアルファベット表示されている。
ぷよぷよテトリスで提供されたアルファベット・ぷよオプション
画像はThe AbleGamers Charityより転用

アルファベット・ぷよを使用するためには

アルファベット・ぷよを使うには、1つのハードルがあります。

最初にゲーム内ショップで100クレジットを支払う必要があるのです。

100クレジットを得ることは、難しい作業ではありません。

テトリスを約5回プレイするだけです。

ゲームのプレイ初期段階で、簡単にアルファベットぷよをロック解除できます。

色覚の弱いプレイヤーは、プレイ初期段階で使用するぷよのタイプを複数用意し、自分が使いやすいぷよを見だしてみてはいかがでしょうか。

繰り返しになりますが、アルファベットぷよに充分なクレジットを得る為には、テトリスかぷよ(ぷよテトリスモード)でゲームを約5回プレイする必要があります。

色覚が弱いゲーマーにとっては、その約5回のプレイで苦労が必要にはなりますが、その後にゲームをより使いやすくするためと、試してみてはいかがでしょうか。

パズルボブルミニのシンボル表示

ぷよぷよテトリスが色覚に優しいぷよを使用している事を知ったその日、他のパズルゲームでもプレイに苦労をしました。

私は色覚多様性を持っていません。

しかし障害の影響で、携帯型ゲーム機を足元において見る必要があるため、画面の小ささに苦労します。

その日、私は、ネオジオポケットカラーで、タイトー社のパズルボブルミニ(別名Bust a Move Pocket)をプレイしていました。

ネオジオポケットカラーは好きなのですが、最大の欠点は画面が全く明るくならない事です。

足元でプレイをする私には、特定の状況下でその欠点が顕著になり、操作が難しくなるのです。

パズルボブルミニ(ネオジオポケットカラー)
画像はThe AbleGamers Charityより転用

泡の色の違いがわからない

パズルボブルミニをパズルモードで操作をしている時、泡がうまく飛び出していないことに気づきました。

私の目では、赤い泡は赤い泡に、青い泡は青い泡に狙いを定めていました。

しかし実際の画面では、赤い泡はピンクの泡に、青い泡は紺の泡に合わせられていたようです。

結局、自身で色を区別することはできませんでした。

シンボル表示の泡を表現するコードはあるのに、使用できなかった

私は、パズルボブルミニはネオジオポケット(ネオジオポケットカラーの色を出力しない機種)と上位互換性があることを知っていました。

パズルボブルミニが下位の機種であるネオジオポケットでどの様に出力されているか知りたくて、ゲームのマニュアルを調べ、出力方法を確認しました。

左:色表示の泡(ネオジオポケットカラー)
右:シンボル表示の泡(ネオジオポケット)
画像はThe AbleGamers Charityより転用

結果、パズルボブルミニをネオジオポケットでプレイをすると、色の付いた泡は☆や△などシンボルの泡に変換されることがわかりました。

泡をシンボルに変えるコードはゲームにあるので、ネオジオポケットカラーでシンボルの泡を有効にできると考え、オプションメニューに入りました。

残念なことに、色の泡をシンボルの泡に変換できないことがわかりました。

私はネオジオポケットを持っているので、ネオジオポケットでパズルボブルミニをプレイした方が良いと結論付けました。

ネオジオポケットカラーで、シンボル表示に変えてみた

しかし私は、ネオジオポケットカラーの泡を、シンボルの泡に変えることをあきらめてはいませんでした。

パズルボブルミニを16進値に読み込み、ゲームでシンボルが使用できる様に強制する値の検索を行いました。

ROMヘッダーの中(ゲームに関する情報が集められた値のセット)に、ゲームで色の付いた泡を使用できるできるかを決める16進値が含まれていることがわかりました。

私はこの値を10(色付き)から00(モノクロ)に変更し、値が有効になることを願いました。

その結果、ネオジオポケットカラーで、パズルボブルミニをモノクロモードで正常に機能させることに成功しました!

ネオジオポケットカラーでパズルボブミニをモノクロ表示させることに成功
画像はThe AbleGamers Charityより転用

色覚多様性に配慮したアクセシビリティに焦点を

私が強く望むのは、モノクロモードでもゲームができる取り組みです。

この取り組みはネオジオだけに留まらず、ゲームボーイやワンダースワンなどの他のゲームにも取り入れ、同じ様に変更ができると思います。

モノクロゲームを有効にすることが16進値を有効にするのと同じ位簡単であれば、変換作業を速く行なうことができると思います。

現代の色依存型のゲームが、色に依存せずプレイできる方法が数多く提供されることを望みます

パズルボブルミニの場合、色の泡をシンボルの泡に変更する操作は非常に多くの時間を要します。

ぷよぷよやテトリスの場合、色に依存せずプレイをする(アルファベットぷよを使用する)にはロック解除の手間がかかります。

それらは、ゲームの初めからアクセシビリティ機能として開放されるべきだと思うのです。

現在発売されているゲームであっても、20年前のゲームであっても、色覚多様性に配慮し、アクセシビリティに焦点を当てるのに遅いことはないのですから

色覚多様性に関連したアクセシビリティの詳細については、The AbleGamersが公表しているAccessible Player Experiences (APX)をご覧になって下さい。

(本記事は2017年5月にThe AbleGamersで公開された記事です。各ゲームの最新動向について述べられたものではございませんので、予めご了承ください。)

本記事の翻訳者情報

ちえ

広汎性発達障害、ADHD当事者。

大学時代に、タイ語を専攻し、タイ北部のチェンマイ大学に留学経験あり。留学中に、少数民族・格差貧困に直面し、国際ボランティアに興味を持つ。

ライター、NGO・記事翻訳など、「社会に還元できる人」になれるように前向きに自己発信にチャレンジ中。

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