みなさん、はじめまして。
FPS Fortiaに加入したGreenBird(グリーンバード)と申します。
私の自己紹介と今後の目標についてお話したいと思います。おつき合いどうぞよろしくお願いします!
障害について
僕は生まれつきの発達障害「自閉症スペクトラム(ASD)」を抱えています。
幼少期の頃に「言葉が出ない」と言われ、「じっとできない(多動性)」などの症状がありました。様々な療育機関で診断した結果、「自閉症スペクトラム(ASD)」だということがわかりました。
高校3年の時に母親から自閉症であることを告げられ、僕自身としては「好きで障害になったわけでもないのに、どうして自分だけ抱えるんだろう」と思い、悔しい思いとともに正直に向き合いたくはありませんでした。
その後、社会人2年目で上司と上手く関係を築けずに退職し、「自閉症の影響かもしれない」と思う中で自分の障害と向き合うことにしました。
また、私は幼少期〜少年期に家庭内暴力(DV)家庭で育ちました。僕自身も面前でDVを目撃、元親父から暴言を吐かれるなどもありましたが、様々な機関のご支援のおかげで元親父から離れ、その後は母子家庭で育ちました。
母親は元親父の悪影響によってパニック障害を患いながらも、僕を育ててくれました。
人生の転機「League of Legends」との出会い
幼少期の頃からゲーム大好きキッズで、ゲームボーイカラーやニンテンドー64、初代PlayStation等のゲームをプレイし、ゲームの世界に熱中するようになりました。
思い出深いのは、初めてプレイした初代「星のカービィ」や「サルゲッチュ」、「甲虫王者ムシキング」、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」等です。その後、中学生の頃から銃を扱ったゲームをプレイし、「メタルギアソリッド」や「バイオハザード」等をやっています。
専門学校に入って2年生となり、学校のクラスの間で「オモロいゲームがあるで!」と流行ったゲームが、僕の人生の大きな転機になった「League of Legends(以下、『LoL』)」でした。
プレイした当初(2015年)は日本サーバーがなく、北アメリカサーバーでプレイし、ゲーム内の表記がすべて英語となっていました。
当時は上を目指そうと思ったわけではなく、基本的なことは専門学校時代の友達に教えてもらい、初めてMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)というゲームジャンルをプレイするので、手探りしながら遊んでいました。
2016年にLoLの日本サーバーが開設され、LoLを運営しているRiot Games社の日本法人ができ、日本向けにローカライズされました。そこでLoLの日本プロリーグ「LJL(LoL Japan League)」が公式化され、2016 Springシーズンの決勝(Final)を視聴。熱狂的なファンの存在や、スポーツと同じような盛り上がりに惹かれ、ゲームが進化していることに驚き、eスポーツの世界にのめり込んだのです。
2019年8月31日、株式会社ワンライフ主催の全国初の障害者eスポーツ大会「第1回障害者eスポーツ大会2019 GUNMA」が開催され、「League of Legends」をプレイ。チームメンバーにも恵まれ、優勝することができました。
「第1回障害者eスポーツ大会2019 GUNMA」で優勝した際はチームリーダーを務めました!
ePARA/FPS Fortiaとの出会いと大会出場
上記の大会を経てから2〜3年間、障害者eスポーツ絡みに関して無縁になっていたのですが、ひだりぃさん、いぐぴーさん、まるぽすさんとの繋がりでePARAに出会いました。
ePARAの部活動でFortniteやApex Legends等のFPSを中心としたゲームをプレイしていたところ「Fortiaに入らないか」と声をかけられ、「自分の強さを示したい、ePARA/Fortiaを通じて発信力を上げたい、本気でeスポーツ界隈に入りたい/盛り上げたい。大会優勝の実績があって当事者でしかできないコトをやりたい。これは自分にしかできないモノだ。」と思い、FPS Fortiaへ正式に加入することにしました。
2021年11月に「ePARA2021 ~バリアフリー e スポーツ企業懇親戦~」に参加して他企業の方と組んで「PUBG mobile」をプレイしたほか、2022年3月には、eスポーツのマッチングサイト「JOZ」が企画・運営する「JOZCUSTOM ver.Apex Legends」に、たまさん、Yujikunさん(BASE Athletes所属)と出場しました。強豪チームも参加するこの大会では、9位、9位、13位、8位の結果を出し、手応えを感じました。
いろいろなゲームに挑戦する理由
僕は楽しむ心を忘れず、いろいろなeスポーツタイトルをプレイし、競技者として大会に出ています。その理由をお話したいと思います。
①健常者に負けたくない
ゲームに限ったことではないのですが、健常者に近づきたいと思っています。というか本気でなりたいです。
上記でお話した通り、僕は「自閉症スペクトラム(ASD)」という発達障害を抱えています。
・相手の気持ちを理解することができない
・話を組み立てて上手に整理ができない
・一方的に話してしまう
・チームで連携して上手に取り組めない 等々……
といった、対人・コミュニケーションの障害があります。
僕のとってのeスポーツは、結局「人(ひと)」だと思っています。
eスポーツを通じて、
・人付き合いを上手になりたい
・大会等において社会性、スポーツマンシップを学ぶ機会
・ゲームの雑談などで会話の上達 等々……
これらを学んでいけば、健常者に近づけるのではないかと考えております。
また、「健常者に負けたくない」「好きで障害者になったわけじゃない(なんで自分だけ?と思うことがある)」「人として強くなりたい」「eスポーツに関係なく、応援される人になりたい」という気持ちもあります。
②「色んなゲームが上手い人」になりたい
1本のゲームを極めている人はもちろんカッコいいと思いますが、僕はどんなゲームに対しても良い結果を出せている人、上手い人ってカッコいいなと思っています。
配信者やプロゲーマーのプレイ配信・プレイ動画などを見てみると「彼はなぜこんなに上手くて順応性高いんだろう…すげえ…!」と思いながら見ており、憧れています。
③いろいろなゲームに対する順応性を高めたい
当たり前のことかもしれませんが、同じジャンルの複数のゲームをプレイすることによって、今まで培ってきた根本的な知識・スキルが活かされ、より上達できるのではないかと思います。
例えば、FPSだとエイム・立ち回り・キャラコン、格闘ゲームだとフレーム・コンボ・間合い管理、MOBAだとビルド・マクロなどの共通する要素をいろいろなゲームで活用できます。
また、新しいゲームに対して「ああ、このゲームはあのゲームの仕様と似てるんだな」等と認識することができ、理解や飲み込みが早くなります。
④視野を広げたい
いろいろなタイトルをプレイすることで、視野を広げられると考えています。
ゲーム・eスポーツのエンタメを幅広く楽しむキッカケにもなり、様々なプロゲーマー、ゲームインフルエンサー、ゲーマータレントなどを知ることができます。
将来的にeスポーツ業界に就きたいと思っているので、そのためにも広い視野を持つことは必要不可欠なのではないかと思っています。
Green Birdの挑戦とこれからの希望
2022年は、ePARAさんとともにeスポーツ関連の活動に力を入れ、活躍できる幅を広げ、昨年よりも挑戦する年にしたいです。そして、「最前線に立って影響力のある人になりたい、実績を残したい、強くなりたい」と考えています。
各ゲームにおける目標
▼「Apex Legends」においてマスターランクに到達、爪痕バッジの取得、ダブハン(4000ダメージハンマー)のバッジの取得。
2021年3月、目標にしていたダイヤモンドランクに初めて到達しました。今年は更に上を目指す・実力向上として、マスターランクを目指します。
また、難易度が高いバッジである
・爪痕バッジ(一試合で20人を倒す)
・ダブハン(一試合で与4000ダメージを記録)バッジの取得
に挑戦します。
▼「スマブラSP」のオフライン大会に復帰。結果も残したい。
コロナ禍になってから、緊急事態宣言や各地方都市での感染拡大の影響で大会の延期・中止ラッシュとなり、僕のスマブラへのモチベーションが低下してしまいました。
スマブラSPのDLCによる新ファイターが追加され、最後のアップデートが終わり、キャラバランスの環境は大きく変わりました。「今年こそは!」という気持ちで復帰します。
▼「FINAL FANTASY XIV」において、高難易度レイドの零式に復帰し、クリア目指して挑戦する。
2022年1月初旬に「FINAL FANTASY XIV」で固定メンバーのみで、2年ぶりに高難易度レイドの零式に挑戦しています。(「希望の園エデン零式:共鳴編」以来の挑戦となります。)
現在は「万魔殿パンデモニウム零式:辺獄編」に挑戦し、初めて固定リーダーを務めています。
各メンバーのスケジュール調整や、メンバーから「相談させてほしい」と声をかけられた時の対応、攻略するために必要な装備などの調達・支給といったリーダーとしての役割を勤めており、メンバーに支えられながらですが、「これも経験で学び」だと思ってます。
▼「Apex Legends」「Overwatch」中心により多くFPSの大会に出ること。結果も残したい。
「Apex Legends」については、BASE Athletes所属のTATSUYAさんやYujikunさんはじめFPS Fortiaのメンバーと一緒に、「JOZCUSTOM ver.Apex Legends」への再出場や、延期などで参加できていない『esports land Radio CUP』等何かしらの大会に出て実績を残したいです。キャリーしたい!勝ちたい!
「Overwatch」は、2023年に発売予定の「Overwatch2」に向けて「自分の力でどこまで行けるかやってみたい!」と思い、2021年11月に開催された『第2回汚染品カップ』にダメージ(DPS)枠で出場しました。
結果としては、1回戦で敗退となってしまいましたが、次こそはリベンジしたい!キャリーしたい!勝ちたい!と思ってます。
▼配信を再稼働し、頻度を上げていく。
2022年は、ePARA/FPS Fortiaの一員として、個人として発信力を大事にすることと、コミュ力・トーク力の向上や周りから価値・信用を得るための活動の一環として、配信を再開したいです。
現在はコロナ禍の影響で大会やイベントといったオフラインでの活動がほとんどなくなってしまったので、配信に対して以前に増して需要があると感じています。
eスポーツ業界で専業になる
2022年春現在、ゲームQA専門会社に勤務、主に案件の大人気ソーシャルゲームのデバッグ業務をしております。最近はリーダー代理業務を任され、責任が重く業務内容が多いですが、「これも経験で学び」だと思っています。
そして、そろそろeスポーツ業界へ本気で舵を切りたいです。
プレイヤーとして活動するというのは変わりはないですが、今年こそはeスポーツ業界に本格的に携わり、専業に就きたいです。自分の実績・実力はもちろん、発信力やこれまでの仕事などの経験を大事にし、本気でこの業界を盛り上げたい、発展させたいと思っています。
「eスポーツを通じて、障害当事者の僕にしかできないことをやる」。
これは、自己表現とePARAさんと活動をやっていく上で大きなミッションだと思っています。また、障害者eスポーツ界隈の歴史を作る・土俵を作るのに大事なことだと思っています。
まだ「自分だけで何ができるのか?」「自分だけの強みとは何か?」を模索中なので、また見つけ次第、動いていきたいです。
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