プレイレポート

内部障害maki推薦のデジタルカードゲーム!ドラゴンクエストライバルズエース

ePARA(イーパラ)では2度目の寄稿になります。maki(まき)と申します。私は生まれつき内臓のいくつかに障害がある内部障害者です。

前回の記事、「あつまれ どうぶつの森をeスポーツ化するには?」の中でも少し触れましたが、私は障害の元の疾患の悪化や精神的な不調により、大学卒業後はほとんど家に引きこもる生活をしており、人と交流する機会も減り孤独な日々を送っていました。そんな私がゲームを通じて色んな人と交流するようになり、もう一度頑張ろうと思えるきっかけになったゲームタイトルが、オンライン対戦カードゲーム「ドラゴンクエストライバルズエース」(以下「DQライバルズエース」)です。

私は「DQライバルズエース」の前身である「ドラゴンクエストライバルズ」がリリースされた2017年11月からこのゲームをプレイしています。それまでカードゲームを本格的にプレイした経験はなかったのですが、ドラクエの世界観がとても好きで、お気に入りのキャラクターのカードを集めることを目的に「DQライバルズ」を始めました。最初はルールもよくわからないまま、一人でなんとなくプレイしていたのですが、遊んでいるうちにカードゲームの面白さに気づきじわじわとハマっていき、次第に「これは人と一緒に遊んだら楽しいだろうなぁ」と思うようになりました。SNSでゲーム仲間を作り、みんなで対戦や観戦をするようになり、ほぼ家族以外の人とは話さない生活を送っていた私もゲームを通じてたくさんの人達と交流できるようになりました。また「DQライバルズ」で知り合ったゲーム仲間と他のゲームやリアルでも一緒に遊ぶようになり、今ではみんな私の大切な友人です。

そんな「DQライバルズエース」の面白さを、ゲーム自体の解説も交えつつ紹介したいと思います。

DQライバルズエースとは?

「DQライバルズエース」は、2017年11月2日にスクウェア・エニックスより配信開始された対戦型デジタルカードゲームアプリです。2020年8月13日に「ドラゴンクエストライバルズ」からタイトルを一新し、新しいゲームモードを追加するリニューアルアップデートを行いました。

DQライバルズエースのスタート画面

「DQライバルズエース」では、ドラクエの世界に登場するキャラクターやモンスター、その他様々な要素がカードとなり、そのカードを使ってオンライン上で対戦することができます。カードのイラストは全て描き下ろしで、ボイス付きのキャラクターも多数登場していることから、カードゲームファンだけではなくドラクエファンからも大きな人気を集めています。

2019年秋の公式全国大会は全国3ヶ所の映画館でライブビューイングされ、2020年9月には通算1700万ダウンロードを達成するなど、オンラインでとオフラインの双方で盛り上がりを見せているデジタルカードゲームです。

デジタルカードゲームとは?

デジタルカードゲーム(通称DCG)とは、パソコンやスマートフォンなどでデジタル化されたカードを用いてプレイするカードゲームのことを言います。代表的なタイトルに「Hearthstone(ハースストーン)」「Shadowverse(シャドウバース)」などがあり、大規模な賞金付きの大会が開かれるなどeスポーツシーンを盛り上げています。2018年にはシャドウバースの世界大会で日本の大学生が優勝し、賞金約1億円を獲得しました。(引っ込み思案Suiのシャドウバース徒然記

また、現実世界での紙のカードゲームはトレーディングカードゲーム(通称TCG)と呼ばれ、DCGとは区別されます。カードのデジタル化により紙のカードを用いたカードゲームが廃れてしまったというわけではなく、現在でも「「Magic: The Gathering(マジック・ザ・ギャザリング)」という世界中で遊ばれているTCGがあり、日本でも「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」やデュエル・マスターズ(通称、デュエマ)、「ポケモンカードゲーム」(通称、ポケカ)などのTCGは幅広い世代に人気で長年に渡り愛され続けています。遊戯王やポケカは子供の頃に遊んだことがある方も多いのではないでしょうか。私もカードを集めた思い出があります。

DQライバルズエースのゲームシステム

そんな対戦型DCGの一つである「DQライバルズ エース」のゲームシステムを簡単に紹介したいと思います。ここでは全てのゲームシステムやルールを網羅して説明することはできないので、より詳しく知りたい方は、「DQライバルズ」をダウンロードしてゲーム内のトレーニングモードをプレイしてみることをオススメします!

DQライバルズエースのゲームモード

「DQライバルズエース」のうち3つのゲームモードをピックアップして説明します。

  • ランクマッチ

「DQライバルズエース」のメインのオンライン対戦モードです。他のプレイヤーと勝ち星を賭けて戦い、より高いランクを目指します。最高ランクであるレジェンドランクに到達すると順位がつけられ、月末には上位100位内入賞を目指してプレイヤー同士の熱い戦いが繰り広げられます。負け続けるとストレスが溜まるのでほどほどに遊びましょう。(筆者体験談)

  • ソロバトルアドベンチャー

2020年8月に実装されたばかりの新しいモードです。カードゲームは対人バトルが一般的ですが、対人で戦うのが苦手だけどカードゲームを遊びたい方やドラクエの世界観を満喫したいという方にオススメの一人用ゲームモードです。ドラクエシリーズに出てくる様々なモンスターや歴代のボスとカードゲームで対戦します。ランクマッチなどの通常のシステムと違い、主人公やカードを強化することができ、RPGのようにコツコツとレベルを上げながら攻略していくことができます。ボスが意外と強く、舐めプをしていたらボコボコにされました。(筆者体験談)

  • トレーニング

ゲームのシステムやルール、カードの効果などを覚えるための初心者向けのモードです。ゲームのシステムがやや複雑なので、初めてプレイする方はこちらのモードを行ってから他の対戦モードをプレイすることをオススメします。報酬も貰えるので一石二鳥です!

この他にも様々な楽しいゲームモードがあります。また、ランクマッチやソロバトルアドベンチャーで戦うにはプレイヤー自身が所持しているカードでデッキを組み、それを使用する必要があります。カードはカードパックから引くか、錬金石というもので作ることで獲得することができます。目当てのカードが手に入らなくても他のカードで代用するなど、工夫して遊ぶことも楽しみ方の一つです。またモードによってはデッキをレンタルして戦うことができるものもあります。そして最終手段は課金です。(筆者体験談)

DQライバルズエース基本ルール 〜ランクマッチで対戦してみた〜

「DQライバルズエース」のルールの基本的なルールを実際のランクマッチでの対戦を通して説明します。

DQライバルズエース 魔法使いのデッキのサンプル画像。かけだし魔法使いのデッキは18枚のユニット、特技12枚で構成されている。
DQライバルズエース 魔法使いのデッキの例

対戦は1対1で、お互いに30枚のカードを組み合わせたデッキを用いて戦います。「DQライバルズエース」では7つの職業が存在し、プレイヤーはデッキを作る際にまず職業を1つ選ぶ必要があります。今回はゲーム内にあるおすすめデッキから、魔法使いの職業のデッキを選んだので、それを使って対戦してみます。

デッキの準備が出来たのでいよいよ対戦を開始します。対戦ではお互いにHPが25ずつあり、先に相手のHPを0にした方が勝ちとなります。

基本的な流れとしては、先攻側と後攻側にわかれ1ターンごとに自陣にユニットと呼ばれる駒を展開して攻撃したり、特技カードなどの特殊効果を使って対戦を有利に進められるように行動していきます。手札は対戦開始時に先攻側は3枚、後攻側は4枚引くことができ、その後1ターンごとにカードを1枚ずつ引きます。

手札にあるカードを使うにはMPが必要で、MPは1ターンごとに1点ずつ増えていきます。また各職業にはその職業のみが使える“テンションスキル”という能力があります。このテンションスキルはテンションを3段階溜めると使うことができ、今回使用した魔法使いでは“紅蓮の火球”という敵1体に3ダメージを与える火の玉を打つことができます。また各職業には専用のカードもあり、職業の選択はゲームの勝敗に大きく関わる要素となっています。

DQライバルズエース 魔法使いのデッキのサンプル画像。makiがスキルの紅蓮の火球を発動させ、敵1体に3ダメージを与える効果を与えようとしている。
DQライバルズエース テンションスキルの例
DQライバルズエース の対戦画面。makiのスキルが発動して相手が炎上、3ダメージが与えられた。
DQライバルズエース 大戦中の画面

職業ごとの能力やカードの相違の他にも、ユニットや特技カードにもそれぞれ特有の効果があり、それらの様々な要素を組み合わせて強いデッキを作ったり、強い立ち回りを研究して少しずつ上位を目指していくのがこのゲームの醍醐味です。ちなみにこの対戦では勝つことが出来ました。(やったー!)

公式の大会では上記のルールをベースに、3つの異なる職業のデッキを持ち込んで対戦し、先に3回勝負で2本先取した方が勝利となるBO3という形式が取られています。さらに1度勝負で勝ったデッキはその対戦中は使えなくなるので、相手のデッキとの相性を吟味して自身が使うデッキを選ぶ必要があり、その駆け引きなども大会では見どころとなります。

DQライバルズエースのここが好き!

次に「DQライバルズエース」の魅力をお伝えします。

ドラクエの世界観が堪能できる!

私自身、元々カードゲームそのものにはそれほど興味がなく、このゲームを始めたのも「ドラクエのゲームだからやってみたい」というのが一番のきっかけでした。実際にプレイヤーもドラクエファンの方が多く、ドラクエファンではない方の中にも「DQライバルズエース」をプレイしてドラクエの世界観に魅了され、他のドラクエシリーズのゲームを遊び始める方がいるほどです。

「DQライバルズエース」の最大の旨みは、シリーズの垣根を越えて様々なキャラクターが一堂にゲーム内に会してバトルを繰り広げるため、このゲーム一つでドラクエシリーズ全ての世界観を一度に味わうことができる点だと思います。主要なキャラクターには全てボイスが付いていますし、キャラクターによってはそのカードを使うことによって、戦闘BGMがそのキャラクターが登場する原作のBGMに切り替わるなどの仕掛けもあり、ただカードを使うだけでもとてもワクワクできます。

また、カードの効果にもそのカードのキャラクターの原作での特徴や強さが反映されており、新しいカードが出る度に「次はどんなキャラクターがどんな風に登場するのだろう」と想像を膨らませることができることも楽しみの一つです。まるで“ドラクエのお買い得パック”と言わんばかりにドラクエシリーズの魅力がたっぷりと詰め込まれている本作。興味のある方はぜひ一度プレイしてみてください。

プレイヤー同士の交流が盛ん!

私は飽きっぽい性格で特にスマホのゲームアプリなどはすぐにやらなくなってしまうのですが、「DQライバルズエース」は2年以上はプレイしています。その一番の理由は、ゲーム内で知り合ったフレンドとの交流が盛んでとても楽しいからです。「DQライバルズエース」にはフレンドとギルド機能があり、それらの機能を使って気軽に他のプレイヤーと交流したり、観戦やフレンド同士の対戦をすることができます。またSNSでのプレイヤー同士の自発的な交流や情報発信もとても盛んで、誰でも気軽にゲーム仲間を見つけて一緒に遊ぶことができ、ゲームの練習のモチベーションも上がります

ゲーム内やSNS上での交流以外でもリアルでのオフ会が頻繁に開かれ、公式公認のオフライン大会なども時々開かれています。また、「勇者杯」という公式全国大会が年に4回ほど大きな会場で行われており、毎年たくさんの人が参加する一大イベントとなっています。(※現在はコロナウィルスの影響によりオフラインでのイベントは行われていません。)

体調が優れず引きこもりがちで人との交流も少なくなっていた私に、オンライン上で無理なく自分のペースで一緒に遊べる友人を与えてくれたのが「DQライバルズエース」でした。今では自身の障害についてもオープンに話せるようになり、体調の良い時にオフラインでの集まりにも少しずつですが参加できるようになりました。障害があってなかなか外に出られないけれどみんなで楽しくワイワイ遊びたい方、コミュニケーションにはあまり自信がないけど何か共通の話題があれば話すことができるかもという方、ぜひ「DQライバルズエース」を遊んでみてはいかがでしょうか。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回の記事を通して「DQライバルズエース」に少しでも興味を持って頂けたら幸いです。このゲームに限らず、カードゲームは指先での細かい操作や反射神経が必要ないので、eスポーツには興味あるけどFPSみたいなシューティングゲームは苦手だなぁ…という方にオススメです。手足に麻痺があったり、画面の早い動きが苦手だったり、聴覚に障害があったりという方とも相性が良いゲームなのではないかと思います。

また余談ですが、筆者はつい先日「あらくれ杯」という公式大会で賞金1万円をゲットしたので、このような大会で勝つことを目標にゲームを始めてみてもいいかもしれません。ePARAでもそのうちカードゲーム部できないかなぁ…。新しく生まれ変わり、さらに勢いを増している「DQライバルズエース」をぜひ皆さんも遊んでみてください。

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maki

先天性の内臓奇形を複数持つ内部障害者。特に腎臓が悪く、体力がなく疲れやすいことが日常・社会生活に影響を及ぼしている。現在は自分の体調と上手く付き合いながらできる仕事を模索中。映画鑑賞、アート、グルメなどにも興味あり。

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