プレイレポート

内部障害のmakiが考察!あつまれ どうぶつの森をeスポーツ化するには?

皆さま、はじめまして。makiと申します。

私は生まれつき内臓のいくつかに障害がある、内部障害者です。

パッと見では障害があるとはわからないこともあり、なかなか周りの理解を得られないこともあるのですが、健康な人に比べて体力がなくとても疲れやすいのが特徴です。

そんな「見えない障害」のリアルについても触れつつ、記事を書いていきたいと思います。

実は私がゲームを始めたのはほんの数年前になります。

大学を卒業後、障害者雇用でアルバイトをしていましたが体力的にも精神的にも辛くなり、一年も満たないうちに辞めてしまいました。

その後は自信を失い、半分引きこもり状態に…。

また障害の元の疾患が悪化していたこともあり、友人と外に遊びに行っても楽しさよりも身体の疲れが勝る始末で、だんだん人と交流する機会も減ってしまい孤独を感じていました。

そんな鬱々とした日々を送っていた私でしたがある日、弟が「これやらない?」と持ってきてくれた一つのゲームで世界が一変しました。

2017年当時、発売されたばかりの「ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて」です。

それまでゲームにはあまり興味のない私でしたが、ドラクエをきっかけに他のゲームもプレイするようになり、今ではゲームを通じて色んな方と交流する楽しい日々を送っています。

そんな私が今回紹介させていただくのは日本中、いや世界中?で大ヒット中のゲーム「あつまれ どうぶつの森」(以下「あつ森」)です。

本記事ではあつ森の魅力を伝えつつ、「あつ森をeスポーツ化できないか?」という考察も交えていきたいと思います。

あつまれ どうぶつの森 とは?

あつ森は、2020年3月に発売されたNintendo Switch用のコミュニケーションゲームソフトです。

プレイヤーは「どうぶつの森」シリーズではお馴染みのたぬきちによる“無人島移住パッケージプラン”に参加し、どうぶつ達と暮らしながら自分の好きなように島を作り変えたり、季節や行事を楽しんだり、自由気ままなスローライフを送ることができます。

一人で無人島生活を楽しむのはもちろんのこと、家族や友人とも一緒にプレイ可能です。

クリエイティブ性がとても高く、自身が思い描く理想郷を目指して島作りに没頭する人、イベントを企画してみんなでわいわい遊ぶ人、数千種類以上あるアイテムのコンプリートをひたすら目指す人…楽しみ方は人それぞれ。

私自身、今作が「どうぶつの森」シリーズ初プレイにも関わらずシリーズ独特の世界観にどっぷりとハマり、総プレイ時間はゆうに数百時間を超えています。

(もはや最近ではプレイ時間を見るのがこわいくらいです)

平和な島でかわいいどうぶつ達と自然を感じながら好きなことをして暮らす。これ以上癒されるゲームを他に知りません。

毎日の生活でお疲れの方、自分だけの自由な空間が欲しい方、かわいいモノやキャラクターが好きな方、年齢性別を問わず色んな方にオススメしたいです。

また「あつまれ」という言葉が示す通り、今作ではオンラインによる通信プレイが非常に活発で、SNS等を通じて様々な人と交流することもゲームの醍醐味の一つとなっています。

私自身もあつ森のSNS上のグループに所属し、フレンド同士で集まって遊んだり、情報交換や雑談などのやり取りを行なっています。

グループでの交流以外にもアイテム交換会などの企画を個人的に行っています。

ゲームとSNSを通じて身体が弱くてなかなか外に出れない私でも色んな人と親交を深めることができ、とても有意義に感じています。

あつまれ どうぶつの森 のeスポーツ化に向けた議論

こんな癒し度満載の「あつ森」ですが、果たしてeスポーツ化は可能なのでしょうか?

少し前になりますが、普段eスポーツの実況もされているアナウンサーの柴田将平氏が実況風の「あつ森」プレイ動画を投稿し話題になりました。

参考動画:”川の地獄”を釣り上げる【あつまれどうぶつの森】#002

この動画ではゲーム内での借金返済までの道のりを手に汗握る試合風に表現しており、島の支配者“たぬきち”への借金に四苦八苦するプレイヤーの心を見事に鷲掴みにしました。

「これは確かに一種の戦いかもしれない…」と、無人島でのほほんと暮らしていた私の闘争心にも火をつける素晴らしい動画でした。

しかし、この動画は、あくまでも「自分自身との戦い」になります。

「あつ森」で他の対戦型eスポーツのような人と人との真剣勝負をすることは可能なのでしょうか?

これを検証するために私がフレンドと行った釣り大会ケイドロの様子を紹介します。

あつまれ どうぶつの森で「釣り大会」をやってみた

新緑が眩しい初夏のある日、私が参加しているあつ森のグループからこんなお知らせが届きました。

「みんなで釣り大会をやりましょう!優勝者には賞金50万ベル!」

50万ベル…だと?

一同は騒然としました。

“ベル”とはあつ森のゲーム内通貨を指し、50万ベルはあつ森ではとても大きな額です。

好きな家具や服を買うのはもちろんのこと、これだけのベルがあれば自分の島に橋や坂を作ることもできます。

たぬきちへの借金を返済して自宅を大きくすることさえもできます。

もちろんグループのメンバーは全員参加

風の噂では誰かの島に遊びに行ったメンバーが「釣り大会では私が勝ちますからね」と捨て台詞を残し去って行ったとか。

こうして50万ベルを賭けた熱い戦いの火蓋が切って落とされました。

ここであつ森内における釣りと、今回の大会で使用したルールを説明します。

あつ森における「釣り」とは?

あつ森ではゲーム内で「釣り」を楽しむことができます。

季節によって釣れる魚の種類も変わります。

レア度の高い魚は高額で売り払うこともでき、無人島生活の資金になります。

魚の種類によって魚影の大きさや見た目、釣りやすさも違い、それらを攻略していくことも楽しみ方の一つです。

あつ森でやってみた「釣り大会」のルール

  • 勝敗は時間制限内に釣った魚を売った際の合計金額で決める
  • 途中で中間発表を設け、最下位の人には主催者から逆転チャンスを与える
  • 魚を釣りやすくしゲームを有利に進められるアイテムの使用には制限を設ける

勝敗を釣った魚の数ではなく合計金額で決めたのは、あつ森の釣りではスキルの差が出づらく全員ほぼ同数になってしまい決着がつけられないと考えられたためです。

魚の売値は種類によって大きく異なるので、運の要素も多分にありますが、高い魚の出やすい場所へ行ったり、魚影を見て高そうな魚を狙うなどある程度の戦略性を発揮できます。

実際、高い魚の出るスポットの取り合いへと発展しました。

あつ森 「釣り大会」開始

そして、いよいよ釣り大会当日。

主催者の島に集合し、始めに開会式を行いました。

みんな大人しくうんうんと主催者の話を聞いています。

説明が終わり、釣り大会スタート!

号令とともにほとんどのメンバーがレアな魚が出やすい場所へと一目散に向かいます。

あつ森釣り大会で、3人のプレイヤーが自分のスポットとして桟橋の端めがけて移動している様子。
あつ森 「釣り大会」で高い魚の釣れるスポットが取り合いになっている様子

順調に進んでいるかと思いきや、ここであるトラブルが発生

「誰かがお帰りになられたようです」という島内アナウンスが流れ、全員がスタート地点である島の空港前に強制送還されました。

通信エラーです。

通信エラーが起こるとプレイ記録がリセットされてしまうため、参加者の持ち物からそれまで釣った魚が消え、勝敗の正確な判定が出来なくなってしまいます。

その後も進行の仕方を工夫するなどして最後まで行いましたが、途中で何度か通信エラーが起こってしまい、eスポーツとしては公平性を保つのが難しい印象を受けました。

あつ森「釣り大会」結果発表

最後は制限時間のタイマーが鳴ると同時に大物を釣り上げた強運の持ち主が見事に優勝!

みんなで魚を取り合ったり、数人で結託して強い人を妨害したり、釣った魚を見せびらかしてマウントを取り合うなど大会そのものは大いに盛り上がりとても楽しかったです。

ちなみに私はアジやスズキなどの安い魚しか釣れず、最下位でした。(しょんぼり)

トラブルもありましたが、みんなで集まって一緒に遊ぶことでグループの仲がより深まり、かけがえのない時間を過ごすことができたと感じています。

あつ森「釣り大会」の記念撮影。日も暮れ、月が照らし流れ星輝く中、7人のプレイヤーが笑顔で写っている。2020年6月3日
最後はみんなで記念撮影。流れ星もながれていい感じ

あつ森で「ケイドロ遊び」をやってみた

釣り大会の興奮も冷めやらぬまま、またもや企画上手なフレンドが今度はあつ森内でケイドロ遊びを開催してくれました。

こちらもとても面白い試みだったので紹介します。

ケイドロとは?

小学生時代の休み時間に体験しているの方が多いのではないでしょうか。

「警察」と「泥棒」の二組に分かれて、警察が泥棒を捕まえて「牢屋」に入れる鬼ごっこです。

捕まって牢屋に入れられても仲間に助けられれば再び逃げることができ、助け鬼とも言われます。

ただし、あつ森では、ケイドロの機能や遊びが用意されているわけではありません

参加したフレンド同士でルールを決め、それに基づいて行った遊びになります。

「ケイドロ遊び」のルール

警察チームと泥棒チームに分かれ、警察が島に隠した3つのお宝を泥棒が探し当て自陣に運ぶ

  • 泥棒はお宝を全部自陣に運んだら勝ち、警察は泥棒を全員捕まえたら勝ち
  • 泥棒は警察に虫とり網で叩かれたら捕まる
  • 泥棒は捕まると牢屋に連行されるが、他の泥棒は牢屋の前にある鍵を警察に捕まらずに回収することで仲間を解放できる
  • 泥棒のみが入れるエリアを設ける
  • 制限時間は約10分

子供の頃に遊んでいたケイドロとほぼ同じルールですね。

今回は前回の釣り大会のトラブルも踏まえ、まずはテストプレイをしてみようということで都合の合うメンバーで集まって行いました。

釣り大会に比べ、運の要素が少なく戦略や駆け引きが重要なゲームになりました。

あつ森「ケイドロ遊び」開始

いよいよゲームスタート!

今回は私が泥棒側で参戦した時の様子をお伝えします。

月が輝く中、恐竜の化石と神殿を背景にした、あつ森「ケイドロ遊び」泥棒チーム3人の記念写真。
あつ森「ケイドロ遊び」泥棒チームの写真

泥棒チームは、警察チームがお宝を隠すまで陣地で待機しています。

なんだかみんな変な格好をしていますが、泥棒らしい悪い表情をしています。

この時点で警察に見つかりにくいファッションを選択するのも攻略の要になるかもしれません。

警察側の準備が終わり、いよいよお宝を探しに行きます。

隠し場所の検討は大体つきますが、いざその場へ向かってみるも警察が守りを固めており、お宝に近づくことができません。

お宝奪取のため一人が囮のような動きをしたり、ボイスチャットで警察チームを混乱させたり、様々な攻防が繰り広げられました。

あつ森「ケイドロ遊び」で警察に捕まり悲しそうな顔で助けを待つ2人の泥棒
警察に捕まっている泥棒2人

あつ森「ケイドロ遊び」の工夫

その後、警察チームと泥棒チームのパワーバランスを取るためにアイテムを使用できるようにしてみたり、人数を調整したり、様々なルールを試しました。

ルールを工夫することによってより高いゲーム性を保つことができたと感じています。

今回はテストプレイだったためはっきりとした勝敗はなかったと記憶していますが、釣り大会よりは私も活躍できた!と自負しています。

しかし、こちらでも釣り大会と同様に一つの問題点が浮上しました。

警察が泥棒を捕まえる際は網で叩くことになっていたのですが、通信環境の違いによるラグが生じてしまい、警察側は叩いたと認識しているのに泥棒は叩かれたという認識ができず、捕まったかどうかの判定が難しい場面が多々ありました。

あつまれ どうぶつの森 のeスポーツ化の考察結果

ネットワークトラブルがなければ

いかがだったでしょうか?

上記のことを総括すると「あつまれ どうぶつの森」をeスポーツとして行うのはまだ課題が多いと感じました。

最大の課題は、通信環境の違いです。

あつ森の最大の特徴であるクリエイティブ性を活かせば、ゲームのルールそのものは構築可能です。

しかし、オンライン上に複数人で集まってプレイするにはネットワーク環境が不安定で、公平性というゲームの根幹をなす要素を担保できません。

ただし、逆に言えば、通信環境の問題さえ解決できれば出来るということでもあります。

あつ森の楽しみ方の幅が広がった

今回、eスポーツとまではいかないまでも対戦風のゲームを行ったことであつ森の楽しみ方の幅が私の中で大きく広がりました

「釣り大会」も「ケイドロ遊び」も盛り上がること間違いなしなので、あつ森をプレイされている方はぜひ一度遊んでみてください

また、「釣り大会」や「ケイドロ遊び」の他にも、「かくれんぼ」や「障害物競走」なども実現したら面白いのではないかと思い、ルールを考えています。

また、7月3日に配信されたアップデートにより島の近隣の海を泳げる機能が追加され、さらに可能性が広がったのではないかと感じています。

今後も新しい楽しみ方を開拓しつつ、引き続きあつ森のeスポーツ化の方法を考えていきたいです。

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maki

先天性の内臓奇形を複数持つ内部障害者。特に腎臓が悪く、体力がなく疲れやすいことが日常・社会生活に影響を及ぼしている。現在は自分の体調と上手く付き合いながらできる仕事を模索中。映画鑑賞、アート、グルメなどにも興味あり。

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