はじめまして。私は2020年にASD(自閉症スペクトラム障害)の診断を受け、障害と向き合いながら自分の生き方を模索し、現在はePARAの就労支援プログラムを通じてスキルアップのために日々訓練を続けておりますブレーセルと申します。
物心がついたときからゲームをやっており、古くはファミコンやメガドライブに始まり、今でも最新のストリートファイター6やフォートナイトなど様々なゲームをプレイしております。
アクションゲームやパズルゲームが得意な私ですが、今回はその中でも長年プレイしておりますパズル&ドラゴンズ(以下、パズドラ)とアクセシビリティというテーマでライティングしました。私がプレイしているパズドラの魅力を皆さんにお伝えできればと思います!最後までお付き合いいただけたら幸いです。
国内6200万ダウンロードの超人気ゲーム、パズル&ドラゴンズとは!?
まずはパズル&ドラゴンズについて簡単に紹介します。
有名なゲームなので、タイトルだけは聞いたことがある方も多いと思います。2012年2月20日にiOS版がリリースされたiOS・Android・Fireタブレット用ゲームアプリで、略称は「パズドラ」(Fire版は2023年8月にサービス終了)。
パズドラは、RPGとパズルゲームを融合させたパズルRPGとして新たなジャンルが開拓されたゲームです。
リリースから現在まで、3DS用ソフト「パズドラZ」やニンテンドースイッチダウンロード専用ゲーム「パズドラGOLD」、ゲームセンターアーケード用タイトル「パズドラ バトルトーナメント-ラズール王国とマドロミドラゴン-」など、様々なタイトルが発売されております。
パズドラの魅力を厳選して4つ紹介!!
私が4000日間ハマったパズドラの魅力についてお話しいたします!私がパズドラを始めたのは、リリースされてからしばらくして世間の話題になったタイミングでした。一度データを最初からやり直しましたが、現在(2024年8月)確認できるデータとして4000日弱ログインしております。なぜここまで魅了されてしまったのか、パズドラの魅力をピックアップしてみました。
どこでもいつでも!アプリとしての手軽さ
私がハマったきっかけの一つとして挙げられるのは、スマートフォンで遊べる手軽さです。
パズドラがリリースされたのはスマートフォンが普及し始めた2012年、それまでの携帯電話でもゲームはできましたが、操作性やスペックの関係で本格的なゲームはなかなかありませんでした。PSPやニンテンドーDSなど携帯ゲームを持ち運んで遊ぶことはありましたが、スマートフォンで遊べる手軽さはとても魅力でした。
また、近年のソーシャルゲームでは、3Dモデルの使用などによる動作の重さや起動の遅さがストレスになり、続けられなかったものがありました。
そんな中パズドラは、アプリの動作が軽く起動が早いためストレスが少なく、その点もここまで続けることができている要因となっています。
無課金でもイベントやコラボが楽しめる!
ソーシャルゲームはどうしても課金が必要なイメージがあります。しかしパズドラは基本プレイが無料で、課金をしなくても工夫をすれば遊べることが魅力的でした。
本来課金しなくては手に入らない魔法石がイベントやダンジョンをクリアーすることにより手に入り、運が良ければ強力なモンスターを手に入れることができます。最近では、広告を見ることにより、課金しなければ解放できない要素を解放することもできます。
実際、私は現在まであまり課金はしておりませんが十分遊べています!また攻略動画や攻略情報も充実していて手軽に始められることが大きなポイントでした。
※魔法石はゲーム内で通貨のような役割を果たし、レアガチャ(モンスターを集めるための課金システム)やコンティニュー機能の利用、スタミナ回復を行う際などに使用されます。
今年で12周年!パズドラの奥深さとは!?
パズドラがリリースされてから今年(2024年)で12周年と長く続いていることもあり、現在まででモンスターの種類は1万を超えています。その中から6体を選んで自分だけのパーティーを作り、ダンジョンを攻略する戦略性が自分と相性ピッタリで、時間がある時はついついプレイしてしまう中毒性がありました。
今後もパズドラには多くのモンスターが随時追加されていくと思います。現段階ではモンスターハンターとのコラボが予定されております。私はモンスターハンターもプレイしているので、コラボがとても楽しみです!
こうして追加されたモンスターと既存のモンスターの組み合わせで新しい戦略が常に生まれていくのもパズドラの醍醐味の一つです!
最大8人みんなでも遊べる!
パズドラと聞いた時に皆さんは1人で遊ぶものというイメージが強いのではないでしょうか。実は最大8人で遊ぶことができます!
2人や3人で協力してダンジョンを攻略するモードや4人、8人で競い合うモードがあります。また「ランキングダンジョン」と呼ばれるものがあり、期間内にどれだけ多く得点できるか競い合うイベントも開催されております。
競技性が高いモードもあり、詳しくは後述いたしますが、eスポーツとしての大会も開かれております。
またオフラインでも友人とガチャの結果を報告したり攻略情報を共有したり、しばらく疎遠だった友人とパズドラを通じて交流が再開するなど、コミュニケーションツールの一端となることもありました。
伝統的なスポーツと同様に、競技としての地位が確立されたパズドラ
パズドラはJeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)公認のeスポーツタイトルとされており、随時大会が開かれております。eスポーツは性別や身体的な制約に関係なく参加でき、ゲームに対する情熱とパズルテクニックがあれば誰でも「プロ選手」になれるチャンスがあります!
2024年のパズドラの大会として「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2024 SAGA パズドラ部門」や「パズドラプレミアシリーズ 2024 」などが開催されております。
全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2024 SAGA パズドラ部門
全国都道府県対抗eスポーツ選手権はeスポーツの全国大会で、2024年は佐賀県で開催されます。
パズドラ部門の概要としては、オンラインでのランキングダンジョンにて全国予選が行われたあと、各都道府県から選出された選手がオフラインにてブロック予選を戦います。その後、本戦が行われ、アマチュアの選手が優勝した場合はプロライセンス認定権利が贈られる大会となっております。予選と本戦は『パズル&ドラゴンズ』の4人対戦モード「4人でガチ【対戦】」にて行われます。
パズドラプレミアシリーズ2024
「パズドラプレミアシリーズ 2024 」は、「パズドラバトル」を使用したプロ選手のみが参加できる「MASTER TOURNAMENT 」と、「8人でサクッと【対戦】」でのスコア対決を使用したどなたでも参加できる「CHALLENGE TOURNAMENT 」の2つの賞金制になっていて、1DAY トーナメントをメインに多くのパズドラユーザーが楽しめて挑戦できるイベントです。
ゲーム・障害との付き合い方
私はASD(自閉症スペクトラム障害)の診断を受けており、対人関係やコミュニケーションの困難や、こだわりが強い特性を持っております。
そんな私がどんな形でゲームと付き合ってきたのか紹介します。
発達障害の特性とパズドラ
パズドラは他の対戦型パズルゲームと違い、パズルを開始するタイミングを自分で決めることができます。また基本的に1人でプレイするスタイルであり、周りに合わせて動くことが苦手な自分にとっては、自分のペースで進めることができるゲームスタイルがとてもマッチしていました。
また私は得意なことや好きなことに熱中しすぎてしまう特性があります。ただ熱中しすぎて周りのペースを乱して遊んでしまうこともあったので、そこは反省点としております。
ただ、熱中のしすぎには良い点もありました。私は感覚過敏や周りの音が気になってしまうことから電車での移動が苦手です。そんな時にパズドラでのプレイに熱中することで周りからの刺激が気にならなくなり、ストレスを減らすことができました。
とことん追求+情報収集+やりこみ
好きなものは好き!好きなものはもっと知りたい!もっとプレイしたい!やりこみ癖がある私は、気がついたらプレイ日数4000日、約11年間プレイしていることになります。あらためて考えてみるとすごい期間でした。でもまだまだプレイし続けていくと思います!
ソーシャルゲームで欠かせないのが情報収集ですが、季節限定イベントやアニメ、漫画とのコラボイベントなど次々と新しい情報が出てきますので、毎日公式SNSやまとめサイトで情報収集をしています。
新しい情報が出た際は既存のモンスターとの組み合わせなどを考えることも楽しみの一つです。元々記憶力はいい方で、パズドラには1万種類以上のモンスターがいますが、6割程度のモンスターの通称は答えることができる自信があります!
また、2023年2月のデータではユーザーランクの上位約10%に入っていました!
アクセシビリティ
パズドラにはプレイの手助けになるアクセシビリティやモンスタースキルがあります!一部ご紹介させていただきたいと思います。
色覚サポート
オプション設定に色覚サポートがあります。ドロップの色が認識しづらい場合ONにすると見やすくなる場合があるサポートです。(以下写真2枚)
またメニューのウィンドウ枠にも色覚サポートがあり、場合によっては見やすくなることがあります。(以下写真2枚)
プレイの手助けとなるモンスタースキル
初心者の方におすすめな、矢印にそってパズルをすればコンボができるスキルがあります!
通常のパズルゲームは上からブロックが次々と下りてきて常に動作が求められますが、パズドラではパズルを開始するタイミングを自分で決めることができ、どのルートでパズルをするかじっくりと考える時間があります!一度パズルを終えたらまたルートを考える時間を取ることができて、焦らずプレイできるのもポイントの一つになっています。
パズルを操作する時間は限られていますが、モンスターのスキルを使うことにより操作時間を延長することもできるので、ゆっくりパズルをすることもできます!
モンスタースキルによる攻略
視覚障害をお持ちの方は、ドロップが全て丸いので、見分けがつかない方もいらっしゃるかもしれません。しかしパズドラでは、パズル「RPG」としての部分を活かす戦略を用いることで攻略することもできます!
これは他のパズルゲームにはない要素です。以下のように、ドロップの色をスキルで変換して自分が操作しやすい有利な盤面にし、ダンジョンを攻略するという方法を取ることもできます。
まとめ
今回の記事を通して「パズドラ」に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
パズルゲームの代表としては「テトリス」や「ぷよぷよ」が挙げられます。しかしそれらのゲームは素早い動作やテクニックが要求されることが多くあり、私自身も苦手とまではいきませんが、難しく感じることがあります。
皆さんの中にもパズルゲームに苦手意識を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか、「パズドラ」でしたらアクセシビリティや「RPG」要素を活用して苦手意識を克服できるかもしれません!パズルゲームをしたいけど、プレイに困難さを感じている方に是非プレイしていただければと思います!