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視覚障害者歩行テープ「ココテープ」を体験しました

2023年11月1日、視覚障害者に特化した総合イベント「サイトワールド」にてPLAYWORKS株式会社のブースを訪問し、同社と錦城護謨(きんじょうごむ)株式会社が開発した視覚障害者歩行テープ「ココテープ」を全盲のePARA社員である北村が体験しました。

「ココテープ」は視覚に障害がある方の歩行をガイドする屋内専用の黄色いテープで、必要な場所に必要な時だけ貼ることで、視覚障害者の自主的な移動をサポートするというものです。

ブースのスタッフが机に置かれたココテープを手にしている。テープは、長いものがロール状になったものと、短いものの2種類。隣に北村が立っている。
スタッフの方からココテープの説明を受ける北村

「ココテープ」開発経緯 

点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)は視覚障害者の移動を支援する社会インフラですが、敷設には大きな手間やコストが掛かり、必要とする場所に十分に敷設されているとは言えません。その状況に対して、視覚障害者は常に受け身であり、「ここにも点字ブロックを敷いて欲しい」「剥がれているので直して欲しい」などの要望を伝えることも難しいのが現実です。結果的に、多くの視覚障害者は外出や旅行を諦めてしまっています。

そこで、視覚障害者が気軽に必要な場所に必要な時だけ使える、「ココテープ」(視覚障害者歩行テープ)を企画・開発。視覚障害者が「ココテープ、ココに貼って!」と、気軽に言える社会の実現を目指します。

PLAYWORKS株式会社ウェブサイトより

PLAYWORKSの代表取締役社長であるタキザワケイタ氏は、視覚障害者を支援の受け身の立場のままにするのではなく、『ココテープ』を自ら持ち運んでもらって自ら過ごしやすい空間を作れるようにしたい、とおっしゃっていました。

ココテープのボードを持ったタキザワ氏と白杖をついた北村が並んで立っている。
PLAYWORKSのタキザワケイタ氏(写真右)にご案内いただきました

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