「リーグ・オブ・レジェンド」に代表されるオンラインゲームを数多く世に打ち出しているRiot Games Inc. (米国)。2020年夏、同社の新作PCゲームとして「VARORANT(ヴァロラント)」がリリースされ、世界中のプロゲーマーを虜にしています。ePARA(イーパラ)では「VALORANT特集」と題しまして、4夜連続でVALORANT関連記事を公開いたします。
第3夜は、2020年8月22日に開催された「バリアフリーeスポーツePARA企業交流戦」に、参加予定選手の体調不良により、前夜に緊急出場が決まったSu弾丸ファイターさんによる記事です。
◆Su弾丸ファイターさんの過去の記事
下肢身障&発達障害者も深く付き合えるWorld of Warshipsの世界
バリアフリーeスポーツ企業対抗戦への緊急出場
私は「VALORANT」を6月の終わり頃から放映されていたYouTubeのCMで見て知っていました。初めて実際にプレイしたのは、8月5日にePARAで開催された「VALORANT体験会」です。その後もプレイしていましたが、まさか自分が大会に出るとは思っていませんでした。
8月21日、電話で突然「試合に出てみないか」との連絡が!自分は体験会で各エージェントの動作・チーム戦略を学んでおり、VALORANTの最低限の知識は持っていましたが、準備が…。
緊急!合同チームミーティング
その日の夜、ビーウィズさんのXENO(ぜの)さん、ちんのやつさん、krock(ろっく)さんを招き、緊急ミーティングが開催されました。そこで、各エージェントの割り振りと、エージェントのスキルを使った立ち回りの打ち合わせをしました。私は一応いちばん練習していた(つもり)の「フェニックス」を選びました。
大会で使用されるMAPは「バインド」という情報はあったので、フェニックスが得意とする「カーブボール」を利用したフラッシュバン(強力な光を使って、一時的に相手の視界を奪う技)を利用した待ち伏せに向いた場所、足音のさせないようする方法も学びました。足音を消し、相手にチームの居場所をわからせないのも、重要な戦略です。チャットツール「Discord」を利用し、音声チャットを利用してのチーム戦となりました。
迎えた当日、朝練から本番へ
私は早朝から、前の晩に続いて「射撃場」にて朝練をしていました。しかし射撃の腕は変わらず、焦りを感じていました。また、持っているゲーミングマウスの感度を調整してみましたがあまり変わりません。冷静に考えればわかりますが、ゲーミングマウスの感度調整って、そもそも「上位のランク」の方が使う機能ですよね。私がいきなり上手になるわけがありません。たとえ感度機能が通用しても、付け焼き刃程度でしょう。特に一番最初からキャラが装備している単発のピストルでは、相変わらず的になかなか当たらないのです。
ゲームを起動させた状態で、8時くらいからPCの「LINEオープンチャット」、「Discord」を起動させた時点で、ちょっと感慨深くなりました。10年くらい前のPCだったらもうとっくにPCのリソース不足に陥っていたかも。
10時を過ぎると「Discord」のアカウントにも徐々にログインをされているメンバーが出始めました。
そして8月22日、午前11時の定刻に「LINEオープンチャット」へ選手が集合しました。大会の幕開けです!
バリアフリーeスポーツ企業対抗戦 試合展開
第1試合 凸版印刷 E1 HEROES (先攻) VS ビーウィズ&サニーバンク (後攻)
最初の対戦相手は、凸版印刷 E1 HEROESさん。「ePARA PUBG MOBILE企業交流戦」で見たことがありましたが、FPSゲームでは驚異的な強さを見せる強豪チームです。一方の我々は、ビーウィズの3名(XENOさん、ちんのやつさん、krockさん)と、サニーバンクより私、弾丸とTAKUMIさんでいざ出陣。私自身の活躍は期待できませんが、ビーウィズの3名のレベルは高く、展開次第ではもしかしたら…という感じでした。私自身は、予想通り弾がろくに当たらないし「スキル」がほとんど使えていない(足を引っ張ってごめんなさい)。例の位置でカーブボールを使うと、自分がフラッシュバンされてしまう状態。私は、「Discord」から聞こえる指示やアドバイスを聞きながら、必死についていき足を引っ張らないことに徹していました。
その甲斐あり、一試合目はビーウィズのみなさまの優秀な指揮のもと無事勝利。13 - 8でビーウィズ&サニーバンクチームの勝利です!
武器を買う際に、時にエコモードで低価格で低威力の武器を選ぶラウンドや、あえて武器を買わないラウンドにする戦略があるとはね…。勉強になりました。私だけ一人生き残った時、無理に戦いに行くのではなく、武器を次ラウンドに持ち越すためにあえてタイムアウトまで逃げ切るような場面がありました。またBサイト方面に、凸版印刷さんのエージェントが集まっていると聞き、Aサイト側から向かう途中、偶然Map内のAテレポーターから入った小さな空間で凸版印刷さんのエージェントとバッタリあい、打ち倒すことに成功しました。個々のスキルをうまく使いながら試合の展開に合わせて戦略を考え、チームとして連携していくことが大事だと感じました。
第2試合 Team-BASE (先攻) VS 凸版印刷 E1 HEROES (後攻) を観戦
主にTeam-BASEの視点で試合展開を観戦していました。Dragonのテクスチャーがついた狙撃銃「狙撃手」を抱えたrekuさんが非常に目立つし、明らかにチームワークもよい。Dragonですよ!しかも、すごく弾が当たる。大ダメージを与えられるヘッドショット(頭部に弾が当たること)を決めまくるんです。これ、明らかにメンバーそ一人一人もチームとしても強い、強すぎる。Mapの反対側から回り込んで来るし。
私は、本来なら次の決戦に備えて勝つ方法を考えなければいけないとは思うのですが、Team-BASEの流れるような試合運びに圧倒されていたのでした。
第3試合 ビーウィズ&サニーバンク (先攻) VS Team-BASE (後攻)
最終戦は、第2試合でその強さを見せつけていたTeam-BASE。
もう、私が明らかに足を引っ張っている。武器を購入している時間も焦っており、なかなかほかのチームメンバーのところに行けない。どこから弾が来るのかも不明、訳がわからない状態で倒され続けて、ゲームは進行してゆきます。一応、きちんと狙撃を考慮して丁寧に進んでいたはずなのに、相手が何枚も上手で…。
前半のうちに、あまりにも武器の命中性・集弾性が期待できないことに気づきました。メンバーから壁抜き(威力があるマシンガンの弾で、壁の向こうにいる敵を倒す方法)を使おうというアドバイスを受け、弾丸をばらまくことのできるマシンガンを多用するようにしました。心配なのがマシンガンは大きくて重いので、走る速度が落ちるかもということ。(少しですが影響するらしいし、体感的にもなんとなく重い)そんなことも踏まえつつ、一矢報いるべく自分なりに色々な手を施してみたのですが、その対策もTeam-BASEに見透かされ、いなされた印象でした。結局、試合はTeam-BASEのワンサイドゲームに。悔しい!
緊急出場してみた感想
戦績としては1勝1敗でした。私自身の貢献は微々たるものでしたが、チームとして1勝を挙げることができたことに感動しました。急な出場ではあったのですが、独特の緊張感と高揚感を味わうことができました。楽しかったです。普段ではなかなか味わうことのできない時間を過ごすことができました。今回このような機会をいただけたこと、組んでくださったビーウィズチームのみなさま、お相手くださった凸版印刷 E1 HEROES・Team-BASEのみなさま、運営のePARAさんに感謝しています。
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