こんにちは!Webライターとして活動してるyuudaiです。
Twitterでブラインドeスポーツチーム「Fortia」のツイートを目にしたことを機に、今この原稿を書き綴っています。
私は、2019年にプレイしていた「クラッシュオブクラン」(以下クラクラ)というゲームで世界大会に出場しました。
高校3年生から6年間必死にプレイしてきましたが、まさか自分が世界大会に出場できるなんて、夢にも思いませんでした。
大学受験前にハマってしまい、おかげで2回も浪人してしまったほどにゲームに熱中していましたから...。2年も時間を狂わせてくれたクラクラを絶対に許しません...笑
そこで今回は、クラクラで世界大会に出場した経験をベースに、なぜ私がePARAに関わろうと思ったのか、そしてePARAで毎週水曜日夜に企画されている部活動の魅力についてお話ししたいと思います。
クラクラで学んだ人との繋がり
まず、私が経験したクラクラの世界大会について、簡単にお話しします。
私が出場したクラクラの世界大会は「賞金総額1億円」というかなり規模の大きい大会でした。
当時の日本はアマチュアチームのみ、世界はプロチームが10チームほど。
出場するにはプロチームを倒さないといけないので簡単ではありません。
私はプロチームを倒し勝ち上がり世界大会へ出場することができました。
プロチームを倒して目指していた世界大会への出場切符を手にいれた時は、嬉しすぎて叫んだのを今でも覚えています。
準備して世界大会に望みましたが、プロチームにボコボコにされました...。
結果だけ見れば惨敗です。
しかし、一緒にプレイしてくれた人、サポートしてくれた人、色々な人の支えがあり貴重な経験をすることができ感謝しています。
「たかがゲーム」この言葉を私は色んな人に言われてきました。
もし野球やサッカーで世界大会に出場するなら、周りの人は応援してくれるでしょう。
しかし、私の周りには親含め誰もいませんでした。
私はゲームを本気でプレイしていたのでとても悔しかったです。
「ゲームで世界大会に出場する人」も応援してもらいたい、少しでも役に立ちたいと思いwebライターを始めました。
現実の世界では応援してくれる人はいませんでしたが、ゲームの中には応援してくれる人はたくさんいました。
「たかがゲーム」とバカにする人には絶対にわからないゲーム内での人との繋がりです。
同じ志・目標を持った仲間と切磋琢磨してゲームをするのは、とても楽しく充実したかけがえのない時間です。
お互い人間なので喧嘩する時もあります。
それを乗り越えて本当の仲間を手に入れることができました。
野球やサッカーと何か違うことはあるでしょうか。
ゲームも立派なスポーツの1つではないかと私は思います。
また普段、出会うことのない人に出会えるのもゲームの魅力の1つです。
クラクラ内の出会いのおかげで知ることができない世界を知り、webライターとして活動しています。
今でも「飲みに行こう」と言ったら行ってくれる人は全国にたくさんいます。
コロナが落ち着いたらオフ会でワイワイ盛り上がりたいなと思っています。
バリアフリーeスポーツ「ePARA」との出会い
私は世界大会に出場した時から、将来eスポーツに関わる仕事をしたいと思っていました。
就活で某eスポーツ企業を受けましたが、採用には至りませんでした。
何かeスポーツに関わりたいと思っていた矢先に、Twitterでブラインドeスポーツチーム「Fortia」のツイートを見かけました。
ePARAのホームページを見て、ePARAの理念「障害の有無を問わず、個性に応じて活躍できる社会を作る」に共感し関わりたいと思いました。
私もゲームを好きな人が活躍できる環境を作りたいと思っていたので、すぐにTwitterのDMで手伝わせてくださいと連絡し記事を執筆させていただきました。
ePARA(イーパラ)は、eスポーツを通じて、障害者が自分らしく・やりがいをもって社会参加する支援を行っています。
支援活動の一環として、バリアフリーeスポーツに関するニュースの取扱いや情報発信、バリアフリーeスポーツ大会の企画運営も行っているのです。
これらの活動を通して、世の中の人に「困難や限界を超える精神力」への気づきを与え、誰もが輝ける社会の実現を目指している団体です。
ブラインドeスポーツチーム「Fortia」とは、全盲プレイヤーのeスポーツにおける躍動を目指したePARA発のバリアフリーeスポーツチームです。
ePARAスタッフとzoomで面談した時に、私と同じように「ゲームを頑張っている人が評価されないのはおかしい」と同じ想いを持っていました。 少しでもePARAを広げるのに役に立ちたい、この人達と一緒にお仕事したいと思いました。
ePARAで見たブラインドeスポーツプレイヤーの驚きのプレイ
ブラインドプレイヤーのプレイを見た時に、ゲームをするのに体の障害は関係ないなと思ったのと同時に、ゲームは人と人を繋げることができる最高の手段ではないかと思いました。
ePARAでは、「参加者が自主的に活動できる部活動のようなものを作りたい」という考えのもと、毎週水曜日に部活動をしています。
部活動は、2021年5月時点では「ブロスタ部」「Call of Duty:Mobile部」「鉄拳7部」「ブラインドeスポーツ部」などがあります。
4タイトル以外にも毎週色々なゲームをプレイしています。
部活動の雰囲気は、MCのまるぽすさんをはじめ、とにかく皆さん明るくお祭りのような雰囲気です。
ある週にShadowverse(シャドウバース) で遊ぶことになり、ゲストとして参加した盲目のShadowverseプレイヤーNikoさん、サポートのGrasperさんのプレイを実際に見させていただきました。
皆さんは「どのようにプレイするの?」と思っている方がほとんどだと思います。
Nikoさんは自分のデッキをデータ化していて、相手のターンに自分の手札を把握して、相手が出してきたカード、次の手を予想して対戦をしていました。
Shadowverseは1ターン90秒しかありません。
「長いな」と思うかもしれませんが、プレイしていると考えることが多すぎるため90秒という時間は決して長くありません。
Nikoさんは盲目のため、Grasperさんのサポートを受け、状況を一瞬にして判断しているのです。
そこまで苦ではないと言っていましたが、日頃から連携を意識して長い時間プレイしないとできるはずがありません。
2人の連携はとてもスムーズでお互いがお互いの行動を理解し、次の行動を予測して信頼関係が成立しているから成せるプレイです。
2人のプレイを見て、このようなゲームのやり方があるんだと驚きました。
目が見えなくてもやり方を工夫すれば、健常者の人と対等に戦えます。
また、2人はプレイ中に笑いながらとても楽しくゲームをしているのです。
ゲームは人と人を繋げる最高の手段であり、この良さをもっと多くの人に知ってもらいたい、広める活動をもっとしていきたいと思いました。
ゲームを通じて得られる自分の居場所
先ほども述べましたが、ePARAには「障害の有無をとわず、個性に応じて活躍できる社会を作る」という理念があります。
ePARA代表の加藤さんは、『バリアフリーeスポーツ』という活動を広げれば、たくさんの障害者が活躍し、就労につながることで、『自分らしく生きていける』実例を増やしていきたいと考えています。
ある日、加藤さんが「部活動をSNS通じて参加者をもっと集めたい」「障害を持っていても楽しくゲームできる所を見せたい」と言ってました。
視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・内部障害・発達障害など様々な障害があったとしても、楽しくゲームをしている姿を発信すれば、多くの人に興味を持ってもらえる機会が増えるに違いありません。
興味を持つ人が増えるほど、たくさんの障害者が活躍する機会が増え、就労に繋がり、加藤さんの目指す「自分らしく生きていける社会」に近づくのではないでしょうか。
これからのePARAの活動に注目したいですね。
部活動のようにゲームを通じて人と繋がると自分の居場所ができます。
リアルではゲームのことを理解してくれる人は少ないかもしれませんが、ゲームという共通の趣味を持つ人同士なら、すぐに距離が縮まり自分を理解してくれる人が現れてくれます。
ゲームを通した人との繋がりから新しい出会いが生まれ、人生が豊かになるかもしれません。
「Fortia」は部活動の参加メンバーで結成されたチームです。全盲のプレイヤーだけではなく、ゲームやeスポーツに関心のあるさまざまな障害を持つ方が参加しています。
あなたも部活動に参加すると、新たな自分の可能性を見つけるチャンスを掴むことができるかもしれません。
ぜひ、1度部活動に参加してみて、自分の居場所を見つけてみるのはいかがでしょうか。
私もまだePARAに関わり始めたばかりですが、ゲームを通じて未来が明るくなるように活動しているePARAの人たちに少しでも役に立てるようにお手伝いしたいと考えております。