さこつと申します。統合失調症と診断されており、現在はほぼ寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること)しているものの、未だ睡眠障害がかなりひどく残っています。
今回は、そんなさこつがFitBoxing2(フィットボクシング2)で行ったゲームダイエットについてレポートします。
ゲームダイエットの結果、25kg減量!
前回の記事を執筆した2020年7月時点、私の体重は72kg前後でした。全盛期は、85kg。身長が163cm程度の私は、かなりの肥満でした。事実、脂肪肝で肝臓の専門医にかかっていました。
2021年5月10日時点、さこつの体重は約61kg前後で推移しています。50キロ台が近づいているのです。その比較画像がこちらです。
左が85kg当時の様子、右が61kgの現在、一番右が健康管理アプリ「あすけん」の記録です。
私の体重・体脂肪率推移は、諸事情で休んだ2021年1月に75kgに戻ったものの、その後4ヶ月で61kgにまで減少しています。減量時には体脂肪率が上がり、増量時に体脂肪率が落ちる、つまり筋肉が増えている良いダイエットとなっているはずです。
FitBoxing 2の魅力 ~わたしはこれで、脂肪肝をやめました~
私のダイエットの相棒、FitBoxing2。巣ごもりによる運動不足解消の需要で巷で話題にもなりました。
さこつは断続的ではありますがFitBoxingのダイエットを1年半以上続けて25kgの減量に成功しています。目標値は大学時代の”体重55kg、体脂肪率9%”です。先日うっかり連続継続日数を98日でストップさせてしまい、とても悔しい思いをしていました。(ここまで戻すのにまた98日掛かるんです。。。)
ここが進化したFitBoxing 2 ― 続けることができる理由
実を言うと筆者は過去にFitBoxing 1にも挑戦しています。しかしFitBoxing 1は、筆者は満足いく形で続けることができませんでした。筆者にとって、かなり作業感があったのです。しかしFitBoxing 2では劇的に改善されており、今なお続けるモチベーションとなっています。以下、FitBoxing 2になって劇的に改善されたポイントを列挙します。
- デイリーモード(毎日のメニュー)が「軽め」「ふつう」「しっかり」で毎日選択できるようになった
―FitBoxing 1では設定モードに入ってから変更する必要がありました。わざわざ設定モードで「軽め」に変更すると、今日自分はサボっているのではないかという罪悪感に苛まれることがありました。 - アチーブメント(実績解除)方式が導入された
― アチーブメントによる報酬があることで、ゲーム性が増しています。アチーブメント達成時にもらえるポイントを消費して各インストラクターに衣装を「プレゼント」することができるのがとても良いのです。 - フリーモードだけでも「続けている」判定になった
― FitBoxing1では、フリーモードをしただけのときと、デイリーモードを終わらせているのではスタンプの色に違いがありました。FitBoxing2では、この違いがなくなっています。この点により、罪悪感や義務感が緩和されました。 - パンチ等の「JUST」判定がやや厳しめになった(設定で変更可能)
― FitBoxing1ではかなり簡単にJUSTのパンチを打つことができていたので、比較的簡単に満点近い点数を出せていました。FitBoxing2ではそれがやや厳しくなっており、やりこんだ今でも2割くらいはそれなりの判定やmissがでることもあります。それで「明日こそ!」という意欲が上がり、燃えるのです。 - インストラクターが増えた
― FitBoxing1から声優陣が豪華だったのですが、FitBoxing2ではそれが更に豪華になっており、セリフも増えていて、聴いていて飽きません。ヒロさん(CV石田彰)などは夢でも出てくる状態です。また、それぞれのインストラクターに親密度が設定されていたり、「鬼モード」で豹変するインストラクターもいたりと、FitBoxing2は良い意味でスリリングなゲームに変貌しています。
鬱や障害はこころの弱さではないのかもしれない
「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉があります。
「健全」とは何なのでしょうか。
確かに、誰でも体を動かせないほど寝込んでしまうこともあります。
しかし、それは「不健全」でもないと思うのです。
筆者は精神・肉体が強かったから、ダイエットに成功したのか?
そう思いません。さこつという男は、精神も肉体の弱い人間です。
こころの弱さ・強さとは
筆者は「自分の弱さと向き合えること」が「こころの強さ」と考えています。それは、ダイエットに成功して確信しました。また逆に、自らの弱点を知らないということが「こころの弱さ」だと考えることができます。
動けない時は仕方ないよね。動けないんだから。
これを教えてくれたのがFitBoxing2です。ゲームソフトではありますが、実際に体を動かすタイプなのでeスポーツとスポーツのあいだにありそうな不思議なゲームです。
「勇気」とはいったい何か?
「勇気」とは「怖さ」を知ること。「恐怖」を我が物とすること。
― ウィル・A・ツェペリ (イタリア1838~1888)
偉人の名言風に書いていますが、荒木飛呂彦 作「ジョジョの奇妙な冒険」の一節です。
「勇気」とは「怖さ」を知ること。「恐怖」を我が物とすること。はとてつもない真理だと思うのです。
このセリフを正確にすべて引用すると、以下になります。
ノミっているよなあ・・・ちっぽけな虫ケラのノミじゃよ!
あの虫は我我巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを挑んでくるなあ!
巨大な敵に立ち向かうノミ・・・これは『勇気』と呼べるだろうかねェ
ノミどものは「勇気」とは呼べんなあ
それではジョジョ!「勇気」とはいったい何か!?
「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人(ゾンビ)は「勇気」を知らん!
ノミと同類よォーッ!!
― ウィル・A・ツェペリ (イタリア1838~1888)
「ノミの心臓」という表現があります。とても気が弱いさま、極端に怖がりであるさまを表す言葉ですが、「心臓」=「Heart」=「こころ」であることをふまえると、「ノミのこころ」の解釈もあって良いでしょう。先の引用文でいえば、屍生人(ゾンビ)は自分の弱さを知らないので、「ノミのこころ」ですし、「ノミ」も自分の大きさ(弱さ)をふまえて闘いを挑んでいないので、「ノミのこころ」です。一方で、「人間」のすばらしさは、精神や肉体が弱くてもそれを受け入れる「こころの強さ」を手に入れられることです。
先の引用文の「怖さ」を「弱さ」に置き換えるならば、自分の「弱さ」を知り、「弱さ」を受け入れれば、それは「勇気」になると思うのです。
私はFitBoxing 2で自分の「弱さ」を受け入れて向き合うこころが持てたので、FitBoxing 2のダイエットをやり続ける「勇気」が生まれたと考えています。
筆者は統合失調症による睡眠障害に悩まされて長い年月が経ちます。ダイエット同様に自分の「弱さ」を受け入れて向き合いながら、それを「こころの強さ」と「勇気」に変えることができていけたらと思います。
追記:
本記事の内容を受け、ePARA代表の加藤大貴は、FitBoxing 2ダイエットを開始しました。その模様はTwitterアカウント:加藤大貴@バリアフリーeスポーツ「ePARA」代表内で随時ツイートされていきますので、ぜひ応援してください。
参考URL
過去記事:統合失調症と付き合うために、ゲームを通じたコミュニケーション
ニコニコ動画:サ骨 マイリスト
LINEマンガ:サコツネコL
最近の作品:野球選手名でサザン「闘う戦士たちへ愛を込めて」(映画:空飛ぶタイヤ)歌ってみた