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インタビュー

つながり合い、挑戦し続けるためのeスポーツ 日立システムズeスポーツ部

いま、企業のeスポーツ部が続々誕生し、eスポーツが社員同士の交流のみならず、企業交流戦など、新たな企業間交流のツールとしても注目されています。今回はePARA代表・加藤大貴が、「日立システムズ本社文体クラブeスポーツ部」の杉山部長と金子副部長にお話を伺いました。

(聞き手:ePARA代表 加藤大貴)

部長、副部長のお二人にお話を伺いました

加藤:インタビューに入る前に、お二人の自己紹介をいただいてもよろしいでしょうか?

杉山:eスポーツ部で部長をしている杉山です。発足当時は金子と同じコーポレート・コミュニケーション部に所属していましたが、現在は事業部の企画・マーケティング部門にいます。製品・サービスのプロモーションですとか、マーケティング業務を担当しています。ゲームはあまりやっていなかったのですが、部長になってから色々と最近のゲームを知るようになりました。

金子:副部長の金子と申します。コーポレート・コミュニケーション部に所属し、当社の公式Facebookの運営などを担当しています。2018年10月のeスポーツ部立ち上げメンバーの一人です。eスポーツ部立ち上げの話を聞いて「面白そうな取り組みしてるな」と思って、「やってみようかな」と軽い気持ちで副部長に立候補しました(笑) 部活ではぷよぷよとかスマブラとか、ストリートファイターをやっています。あまりアクションゲームは得意じゃないんですけど、ゲームはすごく好きです。

社長の一声から発足した日立システムズeスポーツ部

加藤:eスポーツ部は当時の社長の強い熱意から発足したといただいた資料にもあったのですが、その経緯はどのようなものだったのでしょうか?

北野社長(当時)と対戦する社員たちの様子

杉山:茨城国体の文化プログラムとして、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」が開催されると発表された後、2018年8月頃に突然、北野昌宏社長(2018年当時。現・相談役)に呼ばれました。最初は「取材の話かな?」と思ったら、突然「ウイイレを知っているか?」と聞かれ、「eスポーツの国体選手を出したい。従業員が1万人もいるのだから、一人くらいは上手な選手がいるはずだ」みたいな話になりまして・・・。その時になぜ私が呼ばれたかというと、当時広報課長だったからではなく、文体クラブのサッカー部で部長をやっていたからなんです。「サッカー部の部長ならウイイレが上手な人も知っているだろう」という発想で声をかけられたらしいです。

(一同笑い)

杉山:だからといってウイイレが上手な社員を知っている訳ではなかったので、会社の制度である文化体育クラブ(部活動)の一つとしてeスポーツ部をつくり、社内大会を開催して上手な選手を見つけて国体に選手を送り込みましょうという話になり、そこからeスポーツ部をつくる流れになりました。

加藤:当時の社長はなぜウイイレ(ウイニングイレブン)をタイトルに選ばれたのですか?

杉山:発足当時はまだ茨城国体での種目がウイイレしか無かったんです。あとからぷよぷよとかグランツーリスモが追加されたんですけど、その時点ではウイイレしかありませんでした。

加藤:採用しているゲームタイトルや部員数など、現在の状況を伺ってもよろしいですか?

杉山:部員の人数は最初10名からはじまって、現在は40名弱ですね。採用タイトルは5つで、ウイニングイレブン、ぷよぷよ、グランツーリスモ、スマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)、ストリートファイターVをやっています。まずは「茨城国体の3種目をやりましょう」ということでスタートして、その後に新規部員獲得のためにスマブラ、ストリートファイターVを導入しました。

金子:どのタイトルも10人前後の部員がやっていますね。複数タイトルをプレイしている部員もいます。

コロナ禍で起きたeスポーツ部の変化

加藤: eスポーツ部の活動にもコロナ禍の影響はありましたか?

杉山:新型コロナウイルスの流行前は、業務終了後に会社のフリースペースに集まって飲食をしながらプレイする、というのが一般的でした。

金子:色々な企業がeスポーツ部を立ち上げていた時期でもあったので企業間交流戦も沢山やっていたんですけど、コロナの影響で全然出来ていないですね。その代わり、最近は、オンラインでの取り組みもスタートしました。オンラインの場合は自宅からSNSでグループ通話をしながら、というスタイルですね。複数タイトルをプレイしている部員も居るので、毎週タイトルを変えて活動しています。どのタイトルも月に1回はプレイできるように。

杉山:他社とのオンライン対抗戦も積極的に行っています。凸版印刷株式会社、株式会社サイバー・コミュニケーションズを中心とした「AFTER 6 LEAGUE実行委員会」が運営している「AFTER 6 LEAGUE」という企業対抗リーグ戦があるのですが、そのウイニングイレブン部門に当社eスポーツ部も出場していまして、なかなかの成績で推移しています。実況・解説もプロの方がされているリーグで、アマチュアなのにこんなにしてくれていいのだろうかと感じつつ、楽しんで出場しています。オンライン大会では実況・解説があるかないかで全然違うと感じますね。観戦する側もすごく面白いですし、出場している選手もモチベーションが上がるので、練習にも熱が入っています。

加藤:部活動はいつも何時頃からされているのですか?

金子:業務外活動になるので、終業後ですね。ただ、基本的にオフラインで活動していたので、自宅にゲーム機が無い部員が結構いまして、オンライン練習に参加できる部員が限られてしまいました。オフラインで活動できる日が待ち遠しいですね。

部活動を運営するうえでの「テーマ」

企業間交流イベントでの記念写真

加藤:部活として大切にしているテーマはありますか?

杉山:世代や組織を超えた交流の活性化と、チャレンジングな企業風土の醸成を目標に活動しています。コミュニケーション活性化に向けて社内大会も定期的に開催して社員のご家族にも参加いただいたり、採用部門と連携して内定者にも任意で参加してもらったりしました。新しいことにチャレンジするという点では、他の企業との交流戦を積極的に行ったり、福島県にあるサッカー施設「Jヴィレッジ」で、サッカーとeスポーツを同時に楽しめる復興支援・企業間交流イベントをやってみたりしました。そういう新しいことにも色々チャレンジしています。

まとめ:オンラインとオフライン それぞれの課題と可能性

今回のお話を伺って参加者それぞれが機材を用意する必要がある等、オンラインでeスポーツを行うための課題を、改めて考えさせられました。オンライン、オフラインを問わず、さまざまな場所で気軽にeスポーツを楽しめるようになる日が待ち遠しいですね。

今回インタビューにご協力いただいた「日立システムズeスポーツ部」の杉山部長、金子副部長のおふたり、お忙しい中ご協力ありがとうございました。

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