プレイレポート

聴覚障害者くらげのブロスタ戦記 ~初陣編~

ブロスタやってみた

このメディアへの3回目の寄稿となる本稿だけども、2回続けたPUBG Mobileは一度お休みして、今回は「ブロスタ」というゲームについての記事をお送りする。

ここのところ、PUBG Mobileのレベルはどんどん上がっていくのだけども、バトルロイヤル式のゲームでは優勝することがかなり難しく、ゲームが苦手な私はどうしても最後の一人になることができずにちょっと詰まっていた。

そこで、気楽に短時間でできるゲームにも手を出してみようか、というところで調べてみたら、「ブロスタ」というゲームが面白いらしい、と聞いてちょっと息抜きがてらプレイしてみることにした。

ブロスタとは

ブロスタとは「クラッシュ・ロワイヤル」「クラッシュ・オブ・クラン」などで有名なフィンランドのSupercellによって開発されたスマホ向けのアクションゲームだ。フル3Dでコミカルなキャラを操作して数多くの「モード」を遊ぶことができる。

このモードはトロフィーというポイントを貯めることによって徐々にアンロックされていくのだが、筆者は今のところ、3対3でマップの中央部分に現れるエメラルドを集める「エメラルドハント」と、10人が同時に乱闘し最後の一人もしくはチームが生き残れば勝利となる「バトルロイヤル」だけだ。

やり込めばやり込むほどトロフィーが増えて、遊べる「モード」がアンロックされたり、より強力で個性的なキャラクターが使えるようになる。キャラクターの攻撃方法や必殺技が異なり、モードによってキャラごとに得意不得意もある。どのモードでどのキャラを使ってトロフィーを集めていくかを考えるのもこのゲームの魅力であろう。

なによりこのゲームの特徴は「チーム戦」が多いことが上げられる。一番最初にプレイ可能な「エメラルドハント」はかならず3人のチームとなり合計10個のエメラルドをゲットして15秒間キープし続けると勝利するというモードだ。キャラが倒されると生き返ることは出来るが、保有しているエメラルドはその場で散らばり、他のキャラが獲得できるようになる。

そのため、一人でエメラルドを10個を持っていても相手チームの集中攻撃を受ければまず間違いなく倒されるし、逆に自分が一個もエメラルドを持っていなくても数多くエメラルドを持っている仲間を守りきれば勝利となる。つまり、チームの誰かが突出してうまくても連携しないと負けるということで、いきなり「知らないプレイヤーと協力しつ戦う」という頭脳戦を経験することになる。

また、友達とチームを組んで戦うこともできるのだが、筆者はまだ友達がいないボッチプレイヤーなのでチームを組んだらまた別に書きたい。

初回プレイの流れについて

前置きが長くなったが、こういうゲームはとりあえずやってみないことにはなかなか理解もできない。早速さらっとスマホにインストールしてスタートしてみた。この作業は10分もかからず、20年前にPCでゲームをインストールするためにフロッピーディスクを10枚以上差し替え、インストール失敗も珍しくないという経験を重ねたオッサンとしてはもうホントにすごい世の中だなぁ、と感心するしかない。

懐古趣味はともかく、スタートするとチュートリアルが始まる。最初に使えるキャラは「シェリー」というガンマンで、シュリーの動かし方や攻撃の方法を学んでいく。チュートリアルは至ってシンプルなので、3分もあれば終了する。あとは表示名を決定すると「エメラルドハント」がプレイできるようになる。「昔のゲームはチュートリアルだけで1日が終わったものもあったなぁ」とやはり懐古しながら、早速プレイを開始した。

ブロスタのチュートリアル。簡素な点が特徴。

ゲームが開始されると、3人が並んで立っていた。ひとまず他のキャラの動きを見るためにも他のキャラのちょっと後ろをついていく。ポップなキャラクターがトコトコ歩いていくのがかわいい。しかし、相手チームのキャラが接近してきた途端、いきなり画面いっぱいに弾が飛び交う、激しい交戦が開始された。このギャップにはちょっと驚いた。

とりあえず突入して敵に攻撃しようとしてみた。攻撃方法は赤いボタンをスワイプして攻撃の範囲を自分で決めるか、赤いボタンをタップして近くの敵に自動的に照準があたるオートエイムかのどちらかだ。よくわからないのでタップしまくるが、自分の弾がどこに向かっているかすら把握できない。3発打つと少し待たないと次の攻撃ができなくなるのだけど、インジケータの見方もわからなくてとにかく焦る。そしてみるみるHPが減っていくのでいちど戦線を放棄して下がると、HPも回復していく。

ブロスタの戦闘画面。ポップなキャラから激しい戦闘が繰り広げられる。

そんなことを繰り返しているうちに私が所属しているチームがエメラルドを10個獲得して、15秒のカウントダウンが始まった。もう一度戦っているところに突入すると黄色いボタンが輝き、必殺技が使えるようになった。これも適当にタップして攻撃したけど、やはり攻撃があたっているかどうかもわからない。だけど、ブロック程度にはなったのか、無事15秒経過してチームの勝利になった。何もしていないのだけども、とりあえず初戦は勝ちで終わった。この間、たった2分程度だった。

ブロスタの勝利画面。筆者のくらげは、展開がよくわからないままに勝利を遂げた。

戦略を楽しむ

この後、少しずつプレイをやり込んでいって、どうにか操作方法にも慣れてきた。また、画面で何が起きているか把握したり、インジケータを見て攻撃のタイミングをはかったり、障害物や藪を有効に使わないと勝てないこともわかってきた。キャラによって相性のようなものもあるし、チームの構成で頑張っても勝てないときもあれば、私自身も大きなミスをしたりして負けることもある。

とにかく「チームで勝つ」というところがとても重要なのだけど、明確に意思疎通をとることができるわけでもないので、同じチームの人の動きや敵チームの連携を見つつ動いていく必要がある。私の場合は、自分がエメラルドを取りに行くというより、エメラルドを多くとった味方の壁になるか、敵でエメラルドを多く溜め込んでいるキャラをしっこく攻撃していくことを好む。自分の得意なポジションを考えていくといいだろう。

ブロスタは1ゲーム2~3分と短く、ちょっとした空き時間でサラッと出来るのだけど、とても戦略性が高くやりこみ要素がめちゃくちゃ高いな、と感じた。あまりハマりすぎないように気をつけたい。

聴覚障害者くらげの考察

アクセシビリティ性を考える

聴覚障害者がゲームで遊ぶ時、音が聞こえないとプレイができないゲームにあたってしまって後悔することがたまにある。ブロスタは音がなくても問題なくプレイできるので難聴者でも遊びやすいと思う。1ゲームが2〜3分と短いため、画面をずっと見ていると疲れやすい人もさっと気楽にプレイできるはずだ。

かなり動きが細かく早いので手の動きに違和感があるとか、発達障害があって情報量が多いと状況が理解できなくなる、というパターンでは難易度が上がるかもしれない。しかし、オートエイム機能が強力だし、チーム戦が主体であることから「操作がうまいから必ず勝てる」といゲームではない。そういう意味では初心者でもとても入り込みやすい。

また、モードが多数あるし、ゲームが進行すると様々なキャラが選べるようになるため、自分に向いた闘い方や戦略・戦術を探してみるのも楽しいかもしれない。

そもそもゲームを楽しむとは

ところで、障害者がゲームをするというと、その障害の程度やゲームの種類によらずに驚かれることがある。私は昔から(とても弱いが)「大戦略」や「信長の野望」「Civilization」のようなストラテジーゲームは大好きで聴覚障害者でも関係ないと思うのだけども、やはり驚かれることがある。障害者というものが「なにもできない」というのとイコールと感じる方もまだまだ多いのだろう。

しかし、障害があっても健常者が楽しいと思うことはだいたい楽しいし、やってみたいと思うものだ。そして、そこから自分だけのオリジナルな遊び方を見出す人も少なくない。人によっては障害のあるなし関係なしにプロゲーマーを目指す人だっている。だから、「障害者がゲームをプレイする」ということが知られるだけで、障害者への見方が変わる人も多いはずだ。だから、これからもゲームの記事を少しずつ書いていきたいと思う。

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くらげ

山形県出身、東京都在住のサラリーマン兼物書き。 聴覚障害・発達障害(ADHD)・躁鬱病があり、同じく発達障害・精神障害・てんかんがある妻(あお)と自立して二人暮らし。 著書「ボクの彼女は発達障害―障害者カップルのドタバタ日記 (ヒューマンケアブックス)」「ボクの彼女は発達障害2 一緒に暮らして毎日ドタバタしてます! (ヒューマンケアブックス)」があるほか、様々なコラムや記事を執筆している。 現在、障害者専門クラウドソーシングサービス「サニーバンク」(https://sunnybank.jp/)の広報を務めている。 公式note(https://note.com/kura_tera)

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