はじめまして。発達障害のASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)でもあり、1人のゲーマーでもあるミオンです。
ゲームは幼い頃から色々なタイトルをプレイしています。最近プレイすることが多いのはゼルダの伝説シリーズやSplatoon2、スマブラSPなど。任天堂系が多いです。
昨年購入したコンシューマゲームは約30本。
趣味はRTA視聴で、自分もいつか走りたいと密かに夢見ています。
今回はゼルダの伝説のプレイ体験から、私が障害特性との付き合い方に関して学んだお話をしたいと思います。
とにかく工夫をしよう
私の場合、幼い頃から感情のコントロールが難しい特性がありました。
例えばプライベートで嫌なことがあると、テストに集中できなかったりなどです。
私には何かしらの脳機能の障害があると思いながら、その正体がわからずモヤモヤとした日々を過ごしていました。
19歳の頃にASDの存在を知り、「自分も該当するのではないか」と思い知能検査等を受け、ASDの疑い有りと診断されました。
その後就労移行支援事業所で約1年間訓練を受け、現在は障害者雇用で接客販売業をしています。
工夫することが大切。
これは発達障害者の支援においてよく言われる言葉です。
私は就労移行支援事業所(障害者が就職する為に必要な知識と能力を高める事業所)へ通っていました。そこで支援員から、とにかく工夫をしようと言われ続けてきました。
実際、工夫をすることは障害の有無関係なくとても大切になってくると考えます。
そして、発達障害であるならば定型発達者以上にそれらを意識することは生命線だと思います。
私はこのブレワイから本当に多くの、工夫への大切さについて考えさせられました。
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドからの学び
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドとは?
私は2020年10月からゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下ブレワイ)のプレイを開始しました。
ブレワイは、100年の眠りから目覚めたリンクという主人公になりきり、広大なハイラルという国を厄災から救うため、世界中を冒険するオープンワールドのゲームです。
崖を登れたり、空を飛んだり、馬を捕まえて愛馬にしたり、人々の悩みを解決してお礼の品をもらったり、とにかく自由度の高いゲームです。
ゼルダの伝説シリーズは謎解きをするゲームですが、このブレワイにおいて謎解きは全て解かなくてもクリアできるようになっています。謎解き自体もシリーズでは易しい方です。
仕事で悩む時期に出会った
このブレワイを購入した当時は、仕事のことで悩んでいた時期でした。障害者雇用で就労できたものの、仕事でミスばかりしてしまい、結果上司との人間関係も上手くいかなくなり悩んでいました。実際メンタルに不調をきたし、2ヶ月間休職し、真剣に退職を考えた時期もありました。(休職の期間、就労移行支援事業所へまた通い始めたことで復職することができました)
このとにかく悩んでいる時期だからこそ、ブレワイを通じて多くの気付きを得ることができました。
自由度の高く、工夫の余地が多いゲーム性
例えば敵との戦闘。
プレイしたことがある方ならわかると思うのですが、ガーディアンやライネルなどの初見殺しな強敵もフィールド上に存在します。
しかし戦わなくとも、体力が少ない内は隠れてやり過ごしても良いし、料理や防具で攻撃力や防御力をアップしてから挑む方法もあります。
他にも属性武器を使ったり、薪を燃やし上昇気流を生み出して弓矢で攻撃など…とにかく様々な攻略法を編みだすことができます。
敵との戦闘以外にも、強い武器を入手する為に序盤からラストダンジョンへ行くことも可能ですし、これ何に使うんだ?と思うような素材もアイデア次第では便利な使い道があったりします。
そんなブレワイをプレイして、支援員の方々に耳にタコができるくらい言われていた、工夫することの大切さを思い出しました。
仕事が今の方法で上手くいかないのであれば、別の方法で有効な手段を考えれば良いのではないかと。私がいつもブレワイの世界でやっているように。
ゲームでの学びを、仕事に生かしてみた
私はまず、仕事でどんなミスを繰り返してしまうか振り返りました。
ここはゲームでいうところの、何故同じ敵にやられてしまうのかを考えていくような作業でした。
そして、マルチタスク(同時並行作業)が求められる作業だとミスをしやすいことや、時間に追われると仕事が雑になりミスしてしまうことがわかりました。
そこで私は、タスク管理表を作りました。
タスク管理表とは、仕事の作業でなるべく細かく何をするか書いて、かかる時間や終わる時刻の目安を書いたものです。
復職後にこれを見ながら作業した結果、ミスが大きく減少しました。
「苦手だからミスをしてしまう」
「私にはできない」
と悲観するのではなく、
「確かに苦手だけど、他の方法で苦手をカバーできないか」
と考えることで、仕事に対する向き合い方がとても楽になり、悩みの軽減につながりました。
ゼルダの伝説は、私の教科書
私はこのブレワイからゼルダの伝説にハマり、過去作を色々プレイしました。「ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D」や「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」など、10作はプレイしたと思います。
ブレワイに限らず、ゼルダの伝説は様々な視点から何ができるのか考えていくことが楽しいゲームです。そしてそれは実生活においてもとても大切な要素だと考えます。
今回は工夫するという観点ではブレワイが1番近いと思い、ブレワイを紹介させていただきました。また機会があれば、ゼルダの伝説の別の作品をご紹介できればと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。