初めて文章を寄稿させていただきます、発達障害(自閉症スペクトラム)の茶鏡(@skgm26)と申します。ゲームはだいぶご無沙汰だったのですが、昨年、Nintendo Switchを購入しました。
ところが私、超弩級と言っても過言ではないぐらいのゲームオンチです。
私は、ゲームに関して、以下のような特徴があります。
- 周りの状況を判断することが苦手
- ルールが細かく決まっていることにストレスがたまり、ゲームをルール通りプレイするのに必死で、戦略まで気が回らない
つまり、プレイスタイルはぜんぶ、<運任せ>。これババ抜きでもそうなんですよ。
大型トラックがサーキットでレース!?
今回、私がご紹介するゲームは、「FIA ヨーロピアン・トラックレーシング・チャンピオンシップ」というカーレースゲームです。道幅の狭いサーキットで、大型トラックがレースをします。
まさかトラックでカーレース??、とお思いのあなた、ETRC(ヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ)は、実在するレースカテゴリーなんです。リアルサーキットでリアルトラックが走ります。見ていると「この道幅で追い抜きするのかよ!」となります。
私は、リアルのモータースポーツが好きで、 Nintendo Switchの購入をきっかけにレーシングゲームに挑戦したいと考えました。最初はグランツーリスモに興味がありましたが、残念ながらグランツーリスモはNintendo Switchでは発売されていません。(2021年8月時点)
マリオカートも考えたのですが、「あのサーキットを走れる!」という爽快感が欲しい私にはフィットしません。そんな中、たまたま 「FIA ヨーロピアン・トラックレーシング・チャンピオンシップ」 を目にしました。知り合いがやっていたことを思い出し、しかも、セールでお安く買えるとあって、このゲームタイトルを選択しました。
ETRCの公式ゲームとなるこのタイトル、レースが実際に開催されているサーキットの他、世界のいろんなサーキットでもレースできるのです!
また、ドライブするのはトラック。運転席の視界の高さはトラックならではです。
時速160km制限ルールがあったり、ブレーキが熱くなるので水をかけてあげないといけなかったりというのも特徴です。
セッティングも細かくいじれて、レースゲームに慣れている人でも新鮮に遊べます。
ゲームをプレイしてみた!歯が立たない!
超弩級ゲームオンチの私は、小学生時代RPGばっかりやっていて、レースゲームは不慣れです。はじめてプレイすると、チュートリアルから始まります。「ZRボタンがアクセル、ZLボタンがブレーキです、ブレーキがオーバーヒートするのでAボタンで水を…」と無線から淡々と教えてくれる声が…。
いやいやいや、とりあえず走ればOKじゃないんですか!
…言っておきますが、トラックには小回りという概念はありません。走行ラインがうまく取れず、ハンドルを取られ、リアが大きく流れ、コーナー曲がれない!
バーン!
・・・。
チュートリアルを早々にあきらめ、レースモードをトライすることに。敵のレベルをイージーにしても、もはやレースの妨害しかしてない…。ふたりプレイで、ゲームオンチでない人と一緒にやったら「これ、しんどいわ(笑)」と。私にはこのゲームは無理なのかと本気で思いました。
富士スピードウェイチンタラ走り
そこで操作に慣れるために、1人で自分のベストレコードを追い求める「タイムトライアル」モードで走ることにしました。
コースはなんとなく知っている、日本のサーキット「富士スピードウェイ」。
設定はもちろん「イージー」で、ブレーキに水をかけなくてもいいし、ぶつけても壊れない。
速度制限もリミッター付き。
タイムはいっさい気にしない。
ただコースを一周完走するために、チンタラと走行。
富士の最初の関門は、メインストレート(まっすぐ道)全速からブレーキング勝負の1コーナー。
え!ブレーキどこで踏むねん!
あああ〜!!!!
バーン!
ブスっと壁に…。といった調子で、いろいろなコーナーごとにコーナーカット(近道)しては、スピンし、壁にぶつかり、時には置き直しもし、なんとか、最終コーナーへ。
ぶつかりながらチンタラと走っていても、ちょっとはうまくなるもの。最初の関門であった富士の1コーナー、そろりそろりとでも曲がれた!とうれしくなります。まずは「なんでもいいから富士を走り切る!」という小さな目標が生まれました。他のサーキットにも挑戦したい!
自分なりの楽しみ方を見つけよう!
この記事を通して、わたしがお伝えしたいのが、「全クリアやお手本のプレイが全てではない」ということです。
私は、たとえば他のゲームで言うと「どうぶつの森」では島クリエイターでおしゃれな島づくりに目もくれず、草をむしり魚釣りをしまくって満足しています。ゲームのすべてを遊び尽くさないともったいない、と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
レースゲームも、敷居が高いかもしれませんが、そう思えばできそうな気がしてきませんか?トラックでサーキット走行など、(ふつうは)ゲームでしか経験できません。設定をイージーにしても難しいからこそ、できたときのよろこびは倍です。ゲームオンチ同士で集まっても面白いし、わたしのように1人でこっそりやってもOKです。みんなが知っている車の運転、ムチャクチャできてしまうのが、レースゲームのゲームオンチ的面白さのひとつ!なのではないでしょうか?
「自分には無理だ…」と放置してしまってるゲームはありませんか?それぞれの楽しみ方を見つけることができるのも、ゲームの魅力の一つかもしれませんよ。
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筆者:茶鏡
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