皆さんこんにちは。全盲のeスポーツプレイヤーのNAOYAです。
こちらでは少しお久しぶりになってしまいました。
突然ですが、皆さんにとって、直近で「夢も希望も打ち砕かれたけど、そのあとに光が差したこと」って、何か思いつきますか?
私は、「EVO Japan 2026 presented by レバテック」がまさにそれでした。
1日目の大会ですべてを打ち砕かれ、2日目のブースイベントで人の温かさを知りました。
今回はそんな2日間のお話しです。
ぜひ読んでいってくださいね。

1日目 地獄編:格闘ゲームの怖さを知る
今年も、私はストリートファイター6の大会に参加していました。
去年は念願の1勝を果たすことができ、今年は2日目に勝ち残るべく意気込んでおりました。
地獄へのカウントダウン3~ぎりぎりになった受付
プールは午前10時30分。
普段は10時から仕事をしていると思うと、そんなに悪い条件でもありません。
これまでの経験から、私はEVO Japan 初日は入場までに長蛇の列になることは知っており、現地に早い時間に着いています。
しかし私は、並ぶべき列を目で判断できないこともあり、目的地への移動は支援者の方頼みになります。
そのため東京ビッグサイト東ホールの階をまたいだ待機列に並ぶことに苦戦し、入場にまでに想定の倍以上の時間がかかりました。
ほかにもいろいろな要因で受付がかなりぎりぎりになってしまい、ソワソワした気持ちで試合時間を迎えました。
今思えば、地獄へのカウントダウンはそこから始まっていたのかもしれません。
地獄へのカウントダウン2~始まらない試合
なんとか受付を済ませ、プールに到着した私を待ち受けていたのは、「時間になっても試合が始まらない不安」でした。
EVO Japanは会場がにぎわっていることもあり、ジャッジの声が聞こえずに失格になってしまう方が一定数いると聞いています。
視覚で状況判断ができない私は、試合の進行に自分だけ気付いていないのではないのかと不安でいっぱいな時間が流れていました。
何度も確認をしたePARA関係者の皆様、私のしつこい確認に嫌な顔をせず(してたかもしれないけど)、優しく答えてくれてありがとうございました。

地獄へのカウントダウン1~まさかのラウンド落とし
いざ、試合が始まりました。やはり、相手は強者ばかり。
ウィナーズの1回戦はなんとか1試合をとって同点に持ち込むも敗北。
ルーザーズは0-2で敗北し、私のEVO Japan2026は終わりました。
中でもショッキングだったのは、試合中に自分の操作ミスで「Round Loss(ラウンド没収)」のペナルティを発生させてしまったことです。
EVO公式ルールでは、対戦中にポーズが発生した場合は「PAUSES & STOPPAGES(ポーズおよび試合中断)」 と呼ばれる現象に該当し、原則として ポーズを発生させた側に「Round Loss」 が科されます。
私は、サウンドアクセシビリティで体力とゲージを確認しようとしたらポーズが発生してしまい、ラウンドを落としてしまいました。
これは、私が普段使用しているPCではサウンドアクセシビリティの体力・ゲージボタンが、EVO JAPAN 2026で使用するPS5ではポーズボタンになっており、ボタン配置が若干異なっていることを知らなかったことが原因でした。
コントローラー接続のトラブルは過去に経験しており対策済だったのですが、この手のトラブルは想定できていませんでした。
本番は何が起こるかわからない中、結果的には準備不足によるミスとなってしまいました。
応援してくださった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいになる失敗でした。

2日目 天国編~Hawk GG × ePARA バリアフリーeスポーツプログラム @EVOJ26
さて、大会のことはいったんきれいさっぱり忘れて、2日目にはバリアフリーeスポーツ史に新たな1ページを刻む晴れ舞台が待っていました。
その名も、「Hawk GG × ePARA バリアフリーeスポーツプログラム @EVOJ26」です。こちらはEVO Japan 2026の協賛社であるHawk GG社ブースにて開催しました。
両社による初の共創企画ということで、『ストリートファイター6』を用いた交流戦などを通じて、多様なプレイヤーが輝くインクルーシブなeスポーツの世界をお届けすることがミッションでした。
そして、そのイベントで私は久しぶりに、プレイヤー・解説・MCという三刀流に挑戦しました。ここからは、刀を1本ずつ取り出して思い出を振り返ろうと思います。
1本目 プレイヤー編~逆転勝利のあとに「あらびっくり?」
まずはエキシビションのお話しから。今回は、1月に行われた東京eスポーツフェスタ形式で、会場の方とパラeスポーツプレイヤーが対戦をしました。
そして、私はパラeスポーツプレイヤーチームの一番手でした。
対戦相手は、友達の友達である「やまと」さん。MRは1300前後と聞いているので、私との実力差はそんなにありません。
頭突きのタイミングを待つときに立ち状態になる自分の癖を見抜かれて中足コンボを決められて1本目を落としましたが、2本目以降は逆にドライブインパクトに商機があることに気付いて逆転で勝利しました。
勝利後、ヘッドホンを外してびっくり。そこには、自分が経験したことのないレベルの大きな拍手につつまれておりました。
eスポーツをやっていて初めて「ちゃんと勝ったんだ」と思えた瞬間でした。

2本目 解説編~対戦を見ながらゲームアクセシビリティを語る
自分の対戦が終わってからは実況席に移動して解説という立場でお話をしました。
そのときのトーク内容は、「ゲームアクセシビリティ解説」。
どういう音を聞いているかとか、サウンドアクセシビリティって実はEVO Japanのレギュレーションにも使えることがちゃんと規定されてるんだよっていう話とか、ストリートファイター5のころはコントローラーの制限がかなり厳しかった話とか。
実況のくもしゃじさんも、対戦の様子を伝えながらおしゃべりな私の対応もしてくれて、まさに「できる実況」でした、。
画面が見えていないと実況は難しいし、ストリートファイター6の解説となるとまだまだ自分には力が足りないと思いますが、ゲームアクセシビリティに関する解説をやれれば良いなと思いますし、少なくともパラeスポーツのイベントにはゲームアクセシビリティ解説が必要なのではないかと感じたひと時でした。

3本目 司会編~セレモニーに感謝を込めて
エキシビションが終わり、舞台はePARAのグローバルユニフォーム発表会へ。
Hawk GG社には2026年度より「Platinum Partner」として伴走いただくことが決まり、この機会にお披露目式を行うこととなりました。
そして、そのイベントの司会を、全盲のナレーターの私が担当いたしました。
ePARAは、経済産業省 資源エネルギー庁の「令和7年度 産油国石油精製技術等対策事業費補助金」で採択事業に選定されたのち、「ePARA × Saudi Vision 2030」の活動を始動しています。
その活動を加速し、世界を視野に入れた挑戦を広げていくため、このたび「グローバルユニフォーム」を作成いたしました。そのユニフォームにはHawk GG社を含め、私たちの活動を支援し、伴走して下さる大切なパートナー企業のロゴが並んでいます。
私は司会として、個人的には各パートナー企業のお名前を読み上げるパートが一番難しかったです。
私はふだんから声優やナレーターの仕事をしていますので、周りからすると「そこ?」と感じられるかと思います。
しかし、やっぱりパートナー企業のお名前は敬意と感謝を込め、しっかり読み上げる責任があります。
私は、しっかり準備して臨んだものの、もっと上手に伝えられたかもしれないという課題が残りました。
次こそは、自分の納得のいく読み上げを目指したいものです。
この時、会場はHawk GG社のみなさまの温かい応援の言葉や、Jeniさんがユニフォームデザインにこめた思いの説明など、夢と希望に満ち溢れた空間でした。
今後、このユニフォームを着てどんな人と出会えるのか、とても楽しみです。

eスポーツの可能性はまだまだ無限大
ここまでEVO Japan 2026のレポートをお送りしてまいりました。
大会のレベルがかなり上がっており、私の周りでもたくさんの知り合いが1日目で姿を消しました。
一方で、eスポーツは勝ち負けを競い合うだけが全てではないなということを二日目に改めて実感することができました。
eスポーツのポテンシャルをどう生かすのか。
それは、私たちをはじめ、eスポーツに携わる人すべての課題だと思います。
今後、私たちが提唱する「バリアフリーeスポーツ」を通じてよりよい世界が実現することを願っておりますし、私が少しでもお力添えできると嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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